後編
事実上の最終回、後編です!
ありがとうございました!
スマートフォンを起動すると、ディスプレイのデジタル時計は十四時三十二分。私は友達の家に荷物を置いたあと、また出かけると伝えて、ランチをしたハンバーガー専門店の前で人を待っていた。
電線の上に乗ったような太陽は、夏が終わったにも関わらず、容赦なく私の身体を刺す。この時期だけはサディスティックな太陽から、私はスマートフォンを隠した。
そこに、ピカピカの青い軽自動車が止まる。ハンドルを握っていたのは、淳だった。
淳と目が合う。やっぱり目つきが穏やかになった。そう思って、助手席のドアを開けようとした。
「え?」
ロックがかけられていて開かない。そう思って淳を見ると、淳が後部座席の方に身を乗り出して、助手席側のリアドアを内側から叩いた。
「あ、こっち?」
リアドアから車に入って、半ドアにならないようにドアを閉めると、車は静かに発車した。
およそ三分のドライブだった。人を乗せているからか、淳の運転は優しかった。
海岸近くの駐車場に車を止めた淳の後ろをついて歩く。あの時のスーツ姿とは違う、少し痩せた背中。何があったのか、どうしてここにいるのか。どこまで聞いていいのか分からない。
「リナさんの地元なんだよ」
少し掠れたテノールが、私の疑問を見透かすように言った。
リナさん――淳が生涯を捧げるように愛した女性の名前だった。私と淳の関係が終わったあの夜、私はリナさんがこの世にいないことを知った。
「知ってんだろ? 知ってて引き留めたんだろ?」
淳が振り向いた。淳の緩まない頬を見て、「そうだよ」と答えた。
そこから海岸まで無言で歩いた。海岸に着くと、砂浜に設置されたウッドデッキが目に入った。淳がそこに座り込む。
「はぁ……」
「それ何の溜息?」
重い溜息にツッコんでみたが、それきり無言になった男の隣に、私も座り込んだ。
お互い、何を話すでもなく、ただ海を眺めている。何を話したいのか、何から話せばいいのか。一年前の私たちは、こんなに緊張するような関係だっただろうか。
「琴美」
淳が私の名前を呼んだ。
「うん?」
「俺、先週息子に会ったよ」
「息子さん?」
「うん」
「ああ、そうなんだ」
スマホはバッグごと淳が運転した車に置いてきた。手持ち無沙汰だったので、砂をかき集めて山を作る。話したいのに話せなかったから、淳が切り出してくれたことに感謝しながら、話を進めていくことにした。
「息子さんは今何歳?」
「十五」
「へー……」
十五歳。淳の誕生月は八月だと出会ったばかりの頃に聞いたから、今の淳は三十三歳だ。だとしたら、高校生のうちに父親になったということになる。どんな事情があったのかは、後回しだ。
「どうだったの? 感動の対面は」
私は淳に振り向いていた首を砂の山を見るために戻した。淳は一呼吸置いて一言だけ言った。
「泣かれた」
私の首は、また淳の方に回った。泣かれた? どうして? 喜び、感動、怒り、不安……。息子さんはどんな感情で泣いたんだろう?
「『もっと幸せそうな顔してると思ってた』って……。そう言われた」
「なに? そんな辛気臭い顔してたの?」
「いや笑ってたよ」
「じゃあ、あんたから負の感情が滲み出てたんじゃない?」
冗談っぽく言ったけど、半分本心だ。彼は親の顔も知らないまま施設で育ったんだ。児童養護施設には大人も子どももいる。血の繋がらない他人に囲まれて過ごしていれば、洞察力だってつくだろう。
私は手についた砂を払って、またウッドデッキに座り込んだ。乾いた砂が小さい山を滑って落ちていく。
「息子さんはさ、親が幸せなら自分と離ればなれでも良かったんじゃないの? わかんないけど」
「そう言われた」
息子さんの言葉から適当に推測したら、肯定された。
「『ここに来た子どもたちは親が納得する道を歩んでいくことを思ってるのに、俺を手放しても幸せだって言えないなら、俺は生まれて良かったのか分かんない』って」
淳を見ると、口角を無理に吊り上げているのが分かった。
「生まれて良かったに決まってる。だって……リナさんの魂はミズキに移った」
淳はいつの間にか、息子の名前を言っていた。ああ、そうか。息子さん――ミズキくんが生まれたときに、リナさんは亡くなったのか。
「そっか……」
「リナさんに……よく似てた」
さざ波を立てる海に視線を向ける淳の、エキゾチックな横顔を見てた。
リナさん。淳に愛された人。天国で眠る今も、淳に思われる彼女が羨ましくて、私は淳に聞いてみた。
「ねえ、リナさんって……どんな人だった?」
淳と目が合う。悲しげで、愛しげな目だった。切れ長の目がゆっくり瞬きをして、また視線を海に移した淳の言葉を待つ。
「……そうだな。うん……優しい言葉はかけないけど、優しい人だったな。一言一句忘れもしねえ。リナさんの言葉」
「……いつ言われたの?」
「最初に会ったとき」
淳は照れ隠しのようにくつくつと笑った。
「俺、高校時代は……碌に学校行ってなかったんだよ。無断で早退も遅刻もしたし、大人なんてみんなバカだって見下して、テストだけ点数取って『これで満足か』って顔してた」
淳の口から語られたのは、意外な思春期の話だった。数年前は順調にキャリアを積んでいたから、真面目な高校時代かと思っていたけど……。
「不思議なことに全然叱られなかったな。まあ、親父は反抗期の息子より話聞いてくれる恋人のがいいし、担任も波風立てたくなかったんだろうけど。……それで、学校行かないで街ぶらついてたとき、知らない大人に『学校は?』って聞かれて、その時に俺が何言ったかは覚えてないけど……。リナさんが俺が喚いてたの聞いてたみたいで」
淳が一呼吸置いて、次に発したのは、愛する人の言葉。
「『そんなに大人が嫌なら一人で生きな。お金だって自分で稼げるでしょ? もう義務教育終わってるんだから、自分で出来ることは自分でやる。自棄にやってれば大人が態度変えると思わないで』って……真剣な目で言われた」
淳が発したリナさんの言葉を頭の中で反芻した。孤独な少年に寄り添う言葉ではない。でも、彼女の言葉は確かに、淳の人生を変える言葉だっただろう。
十六歳の淳はその言葉に目を覚まし、書店でアルバイトを始めた。リナさんとはその書店で顔を合わせることがたまにあって、会話するようになったそうだ。任される仕事が増えても、初めて給料を貰った日も、リナさんが淳に送る言葉は褒め言葉ではなく現実的な助言だったとか。
わかりやすい優しさではないけど、優しい大人の女性。淳が彼女に惹かれるのに時間はかからなかった。リナさんが、家に帰りたがらない淳を自宅に入れたのをきっかけに半同棲が始まった。そっけない「いってらっしゃい」も、気まぐれに頭を撫でる手も愛おしくて、「彼女のために生きよう」と、淳は心に誓った。
ここまで淳が話したところで、私は三角座りから胡坐で座り直した。淳は、私の方を見ずに話を続けた。
「俺が十七のとき、寒くなって秋が終わる頃……リナさんが妊娠四ヶ月だって知った」
「……。」
「お互い心当たりはあった。だから俺も一緒に育てるつもりで、空いてる時間はリナさんの側にいた。……でも臨月に入った頃、リナさんの家に警察とクソ親父が来た」
憎んでいる。穏やかな顔に見えるけど、愛する人と自分を引き離した大人たちへの憎しみが滲んでいる。淳の彫刻のように冷たく整った顔を見て、そう感じた。
「そのまま俺は実家に帰されて、リナさんとも息子とも顔を合わせないまま……リナさんが亡くなったことを知らされて、親戚に言われるがまま……ミズキを手放した。」
ザーーーッ
波音が少し大きくなった。最愛といえる人との、突然の別れ。それも自分が納得しない形で。淳はその時に何を思ったんだろう。「愛していても“ずっと一緒”は幻想だ」と、そう思ったんだろうか。
でもなぁ、と淳は溜息混じりに切り出した。
「なに?」
「いや、今考えるとな……リナさんは俺と結婚する気はなかったんだと思うよ」
「どうして、そう思うの?」
「あの人は……人に迷惑かけるの嫌いだから。……ホント名前の通りの人だからさ…。一人でただ流れてく。一つに留まらないし、深く干渉しない。」
私は一つ聞いてみた。“リナ”という名前と淳が表現した彼女の人格に関連性を感じなかったからだ。
「え、名前どうやって書くの? 息子さんもだけど」
「名前? 麗しい水」
「ああー……」
麗水――彼女の名前に漢字を当てる。かなり変わった名前だ。読み間違えも多かったんじゃないだろうか。でも、強く優しい彼女に似合う綺麗な名前だと思う。
「ミズキは、麗水さんの字から取ってる。“水”に、希望の“希”。水のように、たくさんの人に必要とされる存在になるように」
息子の名前の由来を語る淳は、父親の顔だった。その顔を見て、水希くんの名前をつけたのは、淳だと確信した。実際に水希くんは、母親に望まれて生を受け、遠くからではあるけど父親に愛されている。そして、新しい両親に愛されて暮らす彼の未来が、名前の通りであるといい。
小さく潮風が吹いた。顔にかかった横髪を耳にかける。ねえ、と淳に声をかけると、負の感情を含まない切れ長の目が私を見た。
「ここに来たのは、麗水さんトコに行くため?」
「うん」
年齢に見合わない幼稚な返事が返ってきた。
「でも止められた。後ろから羽交い絞めにされて」
「……ミナミくん?」
「うん、正解」
思い出したのは、店できゃらきゃら笑う明るい男の子。今の淳が穏やかでいられるのは、ミナミくんが頑張って淳を引き戻して、真っ暗だった淳の心を照らしたから。
でも淳の心は、完全に救われたわけじゃないんだろう。
私と関係を持っていたときも、今も、淳は古傷に堪えるような顔をする。「助けはいらない」という振舞いをしておいて、そんな顔をするから、こいつが拒否しても手を差し伸べたくなるんだ。
「東京には、戻んないの?」
「……戻らねえな」
波音に消されそうなほど細い声が、零れて落ちた。
「なんで? 何も分かんないよ。どうして会社を辞めたのか、どうして戻れないのかも、あんたの口から聞いてない」
詰問まがいの言い方になったかも知れないと、聞いたあとで罪悪感が湧いた。泣きそうな目で俯く淳を見て、私はこの男の心を抉っている気分になった。
「東京に居たら、嫌でもお前が視界に入るから」
小さく溜息をついて、淳はゆっくり瞬きをした。
「俺は……こんなに琴美のこと好きになると思わなかった」
太陽が、相変わらず私たちを熱で刺す。海風の音も波音も、沈黙を破るには弱すぎて途方に暮れていると、淳がまた口を開いた。
「俺といるときのお前が他のこと考えてるとき、胃が熱くなった。あのときは、何でかわからなかったけど」
「そっか……今はわかる?」
「嫉妬だよ」
「そっか……。ごめん淳。思い当たる節がないわ」
切れ長の目が、じとりと睨んだ。わかんねえのか、とでも言いたげな、そんな目だった。
「お前は……達樹さんと付き合い始めたのかと思ってた」
「え? なんで達樹さん?」
「お前の“大事な人”だったら他に思い当たる男がいねえ」
ああ、そうだ。“お互いに大事な人への裏切りになるから”と関係を終わらせるLINEを送ったのは、私だ。どうやら淳は勘違いをしているらしい。
「あのねえ、淳。達樹さんは私が十八で就職したときから私の面倒見てくれたんだよ? 兄貴ポジにいる部活の先輩みたいなモンなんだって。恋愛じゃないんだよ」
それに達樹さんは付き合い始めて間もない彼女がいる。『十年ぶりの彼女おめでとう』とスタッフ全員で盛大に祝ったのは先月のことだ。
「そもそもあんたに会いながら男と付き合えるわけないでしょ。あの時も今も、ずっと好きなのに」
私が言ったら、切れ長の目が丸くなった。なんだよ。そんなに信じられないか。っていうか嫌な感情持ってたら再会したときに一瞬で帰るよ。私は淳の視線から逃げるように、砂を掬い上げた。
私はまた砂の山を作る。なだらかな山の高さを作るように、山を固める。淳の方は見ない。
「淳は……これからどう生きたいとか考えてるの? 何かやりたいこととか」
脈絡の無い私の質問に、淳は「無い」と答えた。
「細かいことじゃなくていいんだよ。結婚したいとか、ずっとこの街で暮らしたいとか、逆にどこかに移住したいとか」
「うん……えー……? マジで無い」
「無いかー」
砂の山は、それなりの高さになった。崩れないように固めて満足したところで、「ただ」と淳の声が聞こえた。
「なに?」
私が淳の方に振り向くと、淳は笑っていた。
「もう、独りはいやだ」
か細い声が、波音に混じって空気に溶けた。遠くから見ているだけで幸せだというような笑顔が、とっくに手にすることを諦めてしまったみたいで、痛々しい。
じゃあさ、と私は座り込む淳の向かいに立って、淳を見下ろした。
「私と一緒にいる?」
私が言うと、淳は自嘲の笑みを浮かべた。
「お前は俺といたらダメだろ」
「なんでそんなこと言うの?」
「お前さ、セフレのくせに勝手に嫉妬して、相手の気持ちも無視して、感情のままに身体も心も傷つけるような男なんて、やめた方がいいぞ。真っ当にお前を愛してくれる人とじゃねえとさ」
淳の言葉に自分がどんなを顔していたかは、わからない。
「……私のこと嫌い?」
震える声で言った私を見上げた淳の瞳は凪いでいる。私の心臓は、いつか聞いたアクション映画のラスボスの吹替よりも、昔に聞いたやぐら太鼓の音よりも、重く強く音を立てていた。
「好きだって言ったろ」
バチンッ! と、何かに撃たれた感覚。青く、喉が焼ける衝動。
「じゃあ何で私の男になるって言ってくんないの!?」
淳の肩が跳ねた。淳に大声を聞かせたのは、初めてだった。大きく張った肩を強い力で押せば、「うわっ」と声をあげるだけで、上背のある身体は簡単に押し倒された。
「私たち怖がりだったんだよ、お互い。別れを怖がるから、踏み込めなかった」
「琴美……」
「でも、私は淳といたいよ。……いつか来る悲しみよりも、好きな人といる幸せの方が大事だから。好きになる相手も、何が幸せかも自分で決めるから。私の気持ちは、私のものだから」
「琴美、俺は――」
「お願いだから! ……これ以上私の大事な人を苦しめないでよ……!」
ウッドデッキに押し倒された淳の頬に、雨じゃない水滴が落ちた。淳に泣き顔を見せたのは、初めてだったと思う。ふるふると揺れている淳の瞳と、呼吸でゆっくり上下する胸は、関係を持っていた頃の淳とはまた違う魅力を感じて、
ああ、これが“ほんとうの淳”なんだと――
極端に“別れ”を怖がっているくせに、人一倍寂しがりの愛されたがり。装備を手放して生身になったこの男を、柔らかいブランケットにでも包んで抱きしめたくなる。
「あんたは、『愛していてもずっと一緒なんて無理だ』って思ってるかもだけどさ、確かに未来のことはわかんない。麗水さんのときみたいに何か障害があったり、私もあんたも心変わりするかも知れないしね」
淳が目を逸らしたから、顎を掬うように片手で掴んで、強制的に私と目を合わせた。
「だからね、“ずっと”は約束しないけど、“淳が終わらせるまで”なら約束するよ」
ザーーーッ……サーーー
波音だけが鼓膜を震わせて、淳は私を押しのけることなく、ウッドデッキに仰向けになったまま動く気配がない。私も、ここから動きたくなかった。
困らせてるんだ。私が勝手に想いをぶつけて、屁理屈で言いくるめようとしているから。線引きしていたはずの女が大きくテリトリーに踏み込んできたから。
「……面倒な…男だぞ」
淳が否定の言葉を発したから、それを潰してやろうと思った。
「わかってる」
「もうすぐ三十折り返すんだぞ」
「それでもいい」
「息子を手放した」
「それが当時の最善でしょ」
「……大人げなく我儘言うかも知れない」
「それは私も同じだよ」
「麗水さんを過去にできない」
「大事な人を清算する必要ない」
「お前が男といるだけで嫉妬するんだ」
「あんたが女口説いてたらキレるよ? 私」
「付き合うんじゃなかったって――」
「思わないし言わせないね」
そうやって、否定の言葉を潰していくと、淳がたっぷり間を空けて「琴美」と私を呼んだ。
「なに?」
淳は何も言わず身体を起こして、私の背中に手を回した。この男の手は、ずっと温かい。懐かしい温度がむず痒くて、「好きだ」って言えない男が愛くるしいから、「ばか」と笑ってやった。そのまま抱きしめ返してやったら笑っていたのに涙が出た。
痩せても私よりもずっと大きい背中を撫でていると、左耳に嗚咽が聞こえた。
本当はずっと、泣きたかったはずなんだ。でも、息子のために、愛する人のために涙を置いて、「上辺だけの関係でいい」と自分に嘘を吐いて独り歩き続けた。そして人を正しく愛せる男は、女を泣かせる酷い男になってしまった。そう思ったら、私もなんだかやりきれなくて、関係を終わらせたあの日のことすら、「もういい」と許してしまっていた。
汗ばむことも気にせず、淳が泣き止むまでじっと抱きしめていた。しばらくそうしていると、淳が涙を拭わないまま身体を私から離した。
「麗水さん……呆れてんだろうな」
「そんなことないでしょ。ずっと見てたと思うよ? 淳が頑張ってるの」
淳の心配を、私はすぐに否定した。
そして、私の中であることが浮かんだ。面白いことだけど、大事なこと。
「ねぇ、麗水さんの前で誓ったら、私のこと信じてくれる?」
「? なにそれ――」
淳の声を遮るように、ふっくら厚みのある唇にキスをした。軽く啄むと、少しだけ塩気のある味がする。最初の一瞬は固まっていた淳も、私のキスを受け入れるように、首を少し傾けた。
泣き腫らした目でキスする私と淳を誰かが冷やかすように、潮風が優しく二人の髪を煽った。
天国にいるあいつの女神様へ
麗水さん、名前の通り、淳の乾いた心を癒した人。
貴方がわかりにくく愛した男は、私が貰います。
こんな小娘では心許ないかもしれませんが、
責任を持って添い遂げて幸せにすると、貴方に誓います。
淳に出会えたこと、愛させてくれたこと、淳を見守ってくれたこと。
麗水さん、心から感謝します。ありがとう。
ここまで応援してくださった皆様、私の編集者のようなポジションでお手伝いしてくださった香月よう子様に、深く感謝します。
本当にありがとうございました。
次回は、エピローグです!