AB型姉弟のドタバタ日記
死ぬ思いで何とか病室にたどり着いたのが、午前10時ちょっと前。
無駄に動いたせいで陣痛はますます強くなり、病室のベットから1歩たりとも動けない状態。
一人目と言う事と痛みを逃すのに精一杯で全く余裕がない。
旦那が何か言っていたが、正直うろ覚え。途中で実母が来て、腰のマッサージをしたが、私にはすこぶる不評でした。(個人差があります。)触るな、触れるな、ガオー( :゜皿゜)の感じ。
昼食の時間が近づいて、旦那に何か食べられるか聞かれたが、食べられる訳がない。フルーツなら食べられるかと、用意してもらったが、結局一口も口をつけられず旦那が全部食べてしまった。
ちなみに、スイカでした。好物なのに。
昼過ぎには痛みの波が無くなり、痛みマックスがずっと続くようになってしまった。
農家で朝が早い実母と夕べ遅く帰ってきた旦那は、同じ格好で船をこぎ、若干の殺意を抱きながら、痛みと戦った。
そんなことを何時間か続け、何だかいきみたい衝動に駈られ、あわてて旦那を起こし看護師に伝えに行ってもらった。
すぐに看護師が来て、分娩室に行くとの事。
「痛くて歩けません。」
「大丈夫、すぐそこだから。」
(意味が分かりません)
旦那に支えられながら、なんとか分娩室に到着。
もう少し·もう少しと自分を奮い立たせ分娩台に乗った時点で、すでに出してしまいたい。
助産師さんに処置してもらい、先生を待った。
(早くして~)
先生が到着。
いきんで良いと言われるが、何せ初めての為わからない。
「↗こんな感じでいきんでみて」
(はぁ~?)
全く分かりません。先生は顎を使って説明するが、ますます分からず、プチパニック。
もう我慢の限界だった為、自己流でいきんでみた。
「お、上手。その調子。」
意外と出来た。人間の本能ってスゲー。
長女は3回ほどいきんで産まれた。
へとへとになりながら子供を受けとると、看護師が写真を撮り始めた。意味も分からず、なされるがまま写真を撮ってもらった。
余談だが、この時の写真は1ヶ月検診の時にもらったが疲れはて、いきんだせいで鼻穴は大きくなり、見るも無惨な写真だった。
先生に処置をしてもらい、本来なら2時間ほどそこで休むのだが、そうもいかない。
「ゴメン。次の人が待ってるから、降りてくれる?」
何と、この病院は分娩台が1つしかなく、同じ時間に陣痛が始まると順番待ちをしなければならなかった。
ようやく産まれました。