8.布石
まったく意味がわからないよと思ってしまった。なんだよ瞬間移動って。常識はずれ過ぎて頭の中が整理できずに混乱てしてしまった。
「ミカンって宇宙人なのか?」
「宇宙人ではないな」
宇宙人『では』ないな?それじゃ何か他のものなのか?
「お前は何者なんだ?」
シンプルに思ったことを口にだす。
「異世界人かな」
あっさり答える。俺は口を開けて呆然した。そんなにあっさり言うことじゃなくないか?この人はことの重要さを理解をしていないのか?
情報量が多すぎて頭がこんry(以下略
「なんだ異世界人って?」
「それは自分で見つけるんだな」
「この森のどこかに俺らの世界の情報が置いてある」
随分、良心的じゃないか?
だが今のところその異世界とやらの情報は必要ないのでスルーを決め込むことにする。それよりこいつの瞬間移動の弱点を見つけ出さなければ。
「お前は《瞬間移動》の以外の能力を使えるのか?」
「あ?瞬間移動ってなんだ俺のは《小跳》だ」
なんか名前が可愛くないのか?ミカンが小さく跳び跳ねている状況を想像してしまい吹き出してしまった。
「なに笑ってんだ気持ちわりぃな」
おふざけはここら辺にして情報を聞き出して今後の作戦を立てなければ
そんなことを考えるとミカンのからだがいきなり光始めた。
「おっ。始まったな」
「このゲームは俺がお前を捕まえる度に俺はスタート地点に戻される」
「まて!まだ話は終わってない!」
色々情報を引き出さないときついぞ
「どうせお前のことだ。俺の魔法の弱点とかを探ろうとしていたんだろう?
「俺がさっきいったところにいけばわかるかもしれないな」
「本当か?」
「あくまでかもだ。それと今日はもう追わない。時間ギリギリだし《小跳》を限界の50回まで使っちまったからな」
おっとこれは言ってはダメだったとわざとらしく言うと光に包まれ消えてしまった
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時計を持ってないため時間がわからないがさっきまでミカンがいっていたことが正しければ6時前後のはずだ。
整理をしているとぐぅ~とお腹が鳴ってしまった
「...食料を探すか」
俺はさっきの罠を仕掛けたところに寝袋を取りに行ったが寝袋は泥だらけで使えそうにはなかった。だが気温はどっちかと言えば暖かい方なので凍え死にだけは避けれそうだ。
1時間ほど食料を探していたときだ
「あれは?」
「リンゴっぽいなにかか?」
俺の知っているリンゴの形とそっくりの果物を見つけた。ただひとつ違うところと言えば。
「なんだこの色は」
真っ青のいろをしたリンゴっぽいなにかは非常に食欲を削ぐものがあった。
本当に真っ青なのだ。緑っぽいリンゴじゃなくてまんま真っ青。
俺これを端的に蒼のリンゴとまんま名付けた。
まんまんまんま
まんまという言葉を用いすぎてゲシュタルト崩壊しそうだ。
これ一応水で洗ってから食べた方がいいかな?
そんなことを考えていると近くに水流の音がした。
音が聞こえた方向へいくと
「おぅ~。ここがリアル川かー」
と偏差値の低そうな言葉を思い付く。だが無理もない。俺は川を一回もみたこと無かったからな。
蒼のリンゴを洗ってから食べた
しゃきしゃきとした音ともに大量の水分とともに果汁と果肉がを堪能する。
食べながら数十分ほど歩くと洞窟を見つけた
試験終わりで頭が回りませんのでこんな稚拙な文章となっております