29.執事
「それじゃあ、この辺にするよ。」
番人様はそういうと、ポケットから何か取り出して、野球投げの要領で俺に投げてきた。
「速っ!ぐはっ...ってあれ?何もない?」
当たっても特段痛い、とはならなかった。だが投げられたものが足下に落ちていることもなかった。
【直感】が発動しても避けれないとか、どれだけ速いんだよ。
「何をしたんですか?」
「別に、何も?そんなことより、君の活躍見ておくよ。バイバーイ」
その発言とともに再び浮遊感に襲われ、同時に意識も飛んでしまった。
「ふぅ~疲れたな。久しぶりの来客だよ。22年ぶりかな?」
「いいんですか、あんなことをしてしまっても?彼には無干渉なのでは?」
「最近娯楽がなくてさ、暇なんだよ。これくらいなら直接世界にはかかわったことにはならないだろ?」
「それがいいなら、なんでもいいじゃないですか...。」
「ははは。これだけさ。後は希望君達に任せようじゃないか。彼らなら粗末には扱わないだろう。」
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「んっー...。?」
目覚めてみれば知らない場所に転がっていた。
教会というやつなのか?回りを見渡すと、おおきな像らしきものが置いてあったりした。
すると、後ろのドアが開いた。開けた人物は光木だ。光木は俺を見ると、外に向かって叫んだ。
「おおーい。奏人が来たよー。うん。そうだよ彼が僕の言っていた人だよ。」
光木とともに入ってきたのは執事と呼ばれるもののような人だった。背筋は真っ直ぐとのびており、紺のスーツが様になっていて、重厚とはこの事かと思った。
「奏人たって。紹介する人がいるから」
こっちこっちと手招きをする。俺は光木のもとへむかう。
ちょうどいい距離を開けて止まる。
「奏人。この人は僕の執事のギークだよ」
「ギークです。気軽にお呼びください。奏人様のことは坊っちゃんから聞いております。」
「じゃあ、改めて。奏人です。様なんてつけないでください。ちょっとそういうの慣れてないんで。」
「では、何とお呼びすれば?」
「じゃあ奏彦とか、どうかな?」
光木がふざけながら変な名前を提示する。何か反抗しようととも思ったがいい名前が思い付かなかったのでふざけた名前にする。
「じゃあそれで。奏彦でいいです。」
「奏彦くんと呼びましょう。よろしくお願いします。奏彦くん」
うわーやっぱやめておけば良かった。呼びにくいにもほどかある。だが1度OKを出してしまった傍ら、今さらやめろとも言えない。
光木の方を見ると大爆笑していた。
「ははは。ギーク面白すぎでしょ。奏彦くんとか。ははは」
お前が言ったんだろう。あと、その女子高生みたいなノリをやめろ。実際やられると理不尽さで発狂しそうになるからな。
彼の苦労が計り知れないが尊敬しかない。こんなやつを相手にしてきたんだとか。頭おかしくなるわ。
「それでは奏彦くん、旦那様が呼んでいます。案内しましょう」
旦那様?光木の父さんか?なにげに初対面だ。
俺は旦那様のとこへ案内された。
かwなwひwこwってw




