3.提案
ちょっと長いです
ぺちぺち
「んっ。ん~」
「起きろ」
「!」
「起きたか」
なんだここ?六畳間位の薄暗い個室にいるみたいだか
「端的に言おう。お前は誘拐された」
「!?」
何を言っているんだこの男は?
誘拐?なぜ誘拐されたんだ
椅子に縛り付けられている
ここはどこだ
焦る
寒い
怖い
「落ち着け」
「!」
「動揺するのも仕方ないがこっちも話をしなければいけないからな」
「...あんたは誰なんだ」
「俺か?俺は...ミカンとでもいっておこう」
ミカンと名乗る男は俺と対等になるかのように向かいの椅子に座った
「いいか?俺はさっき誘拐されたといったが少し付け足すものがある」
「 」
「誘拐されて...殺される だ」
「なっ!?」 ハナト
「お前の父さんがやらかしちまってな花人の代わりにお前がスケープゴートになったわけだ」
嘘だろ。父さんはそんなことしない。あんなにも...あんなにも優しかった父さんが。いったい何があったんだ
「父さんに何をしたんだ」
「おいおいそんなに睨むなって」
「お前らがなにかしたんだろ!そうじゃないと父さんはこんなことしない!」
「おーこわいこわい」
思ってもないことを口にする男
なめてるのか?
「ふざけるな!」
「そんなに憤るなよ。今説明してやりたいのは山々だがこっちにも事情がある」
「それに今から殺すんだから言ったって意味ないだろ」
おれはこんなふざけた男に殺されるのか
なにかないのかここから生き延びる方法は
生き延びるにはこれにかけるしかない
「おいミカン」
ゲームをしないか?
「は?ゲーム?なんだよ」
「お題はそちらが決めていい。俺が望むものは父さんの事情について話してもらうことだ」
「ちょっと待て何を勝手に話を進めている。それに俺にそのゲームにのるメリットはねぇだろ」
「確かにないな。だかお前は俺が必死に生にすがり付いている様を見たくないのか?」
俺の予想が当たればこいつはかなり拷問やらなんやらをしているはず
部屋のところどころに拷問器具やら血の痕がある
この部屋はずいぶんとボロい
長い間ここを使っているはずだ
ということは長い間拷問をやっているということだ
拷問はそういう方向に快楽を感じないと相当きついだろう
つまりこいつがかなりの変態と推測したのだが...
「いいだろう、最近のやつは殺されると聞くと発狂するかぐったりとするかのどちらかだったからやりごたえがなかったんだ。いいぜのる」
よしっ!
あとはうまくこのゲームを乗り越えよう
俺はどんなゲームが来るか予想していると
「じゃあゲームは鬼ごっこだ」
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