28.番人
「なんですか、これ?ドアみたいなものがありますけど?」
俺は目の前にいきなりでてきたドアを指す。ドアには紋章らしきものが記してある。
一瞬どこでもなんちゃらかと思ったが、それも致し方ないと思う。
「それが異世界への入り口だ。入れば特定の場所につながる。」
「そのドアは奏人本人しか利用はできないようになっている」
ドアを開けて覗いて見ると、真っ黒だった。大丈夫か、これ?
「それじゃあ私たちは先に行っている。後で合流しよう。」
そういうと三人はそれぞれのドアに入っていってしまった。
「じゃあね、奏人。また後で!」
テンションがいつにも増しているのか、声が高くてうざかった。
改めてドアの中を見る。ずっと見ていると何だか飲み込まれそうな気分になる。
意を決して中に飛び込むと、突然浮遊感に襲われるが、周囲が真っ暗なため、上昇しているのか下降しているのか、はたまたその場でとどまっているのかわからない。
10秒ほどの浮遊感で気分が悪くなったところで、足が地面についた...のか?
回りを見渡すが、相変わらず暗いまま。
振り替えるとそこには男性か女性か見分けがつかない、人物が立っていた。
その彼?彼女?は帽子をとって一礼する。
「やあやあ、はじめまして。僕は時と時空の番人さ」
何だか、突然の展開にも慣れてしまった。最近は驚きの連続だったからな。うん、仕方ない
「それで番人様は俺にどんなようなのでしょうか?」
番人様は驚いたような表情を見せる。
「おっ。肝が据わってていいね。それじゃあ早速、本題にはいるよ。なぜ僕がここにいるのか分かるかな?」
俺にはわからない。黙っていると、番人は優しく教えてくれる。
「きみにあちらの世界での注意点を話にきたんだ。世界に大きな変化が起こっては困るからね。これも僕の仕事なのさ。」
「なるほど。たいへんですね」
俺が適当に相槌をうつと、余程キツいのか「そう思うでしょ?」とか「本当だよ。...はぁ」とおじさんみたいなことを呟いてた。
「僕も疲れたしね。早く説明して休むことにするよ」
なんだかさっきから発言がネガティブなものばかりなんだが?最初の元気な印象が一瞬にして消え去っていく。
「生活環境が一気に変わるような考えを持ち込まない、又は教えない。もし、約束を破ってしまった場合は君を百年の刑に処すことになる。」
「百年の刑?なんですか、それ?」
「五億年ボタンって聞いたことある?」
「はい、ありますけど...」
「あんな感じさ。なにもない空間で百年過ごす。眠くもならず、お腹も減らない。ただ百年ボーッと過ごす。単純だけど、かなり効くんだこれ」
笑顔で話しているが、内容はかなりエグい。怖いなこの人。
スミマセン眠たくてこんなきりの悪い終わりかたになりました




