23.最重要事項
「ふー。暖まる」
俺は銭湯かとつっこむくらには広い風呂に入っていた。サウナもある。
あの時、あの質問をした時。彼女らは意を決したように「後で俺たちの部屋にこい」と言った。
その事について考えていた。そう、真剣に。
二人は出来ているのか?と。
俺たち?一緒の部屋?
これは大事なことを事項だ。あの馬鹿が少し難はあるが凄い美人な人を射止めたのかと。
俺を誘拐したことなど、この際など二の次だ。
いや、それも大事なのだが、恋愛も大事なのだ。自分がモテないせいなのか、こういうことには敏感なのだ。
あの二人ができているか...。そんなことを考えているとバカバカしくなってきた。主に自分に。
回りの奴等は次次とくっついていく。そんな焦燥感をモテない男子諸君らは共感できるだろう。自分もその人り。
俺が好きな人を聞いてくれと頼んでもいないのに光木が勝手に聞き、その結果、宜しくない返事だったのを笑いながら報告してくるのも。あれは流石にキレかけた。
頭と身体を洗い、シャワーを浴びた後に上がろうとしたときに大柄な男が入ってきた。
「おおー偶然だな。うん偶然だなー。」
棒読みが酷い。明らかにタイミング狙ってただろ。
「せっかくだし話そうじゃねぇか」
「...わかった。ちょうど聞きたいことがあったんだ」
「じゃあサウナにでも行くか」
俺たちはサウナに向かう。歩いているだけなのにズシズシと音が聞こえそうな歩き方をしている。対して俺はペタペタと間抜けな音が聞こえる。
ドアを開けるともわっとした熱気が襲ってきた。俺達は気にせずなかに設置している段差に腰かける。
少しの間を置いたあとに俺は例の件について聞き出す。
「ミカンってクレオさんと出来ているのか?」
その質問を聞くと、彼は少し呆けた後に笑いだした。
「あーはっはっはっ!腹痛ぇ!」
「真剣な顔でなに聞かれると思ったら。はっはっはっ」
「最重要事項だ。答えろそして教えてくれ。どうやってクレオさんを射止めたのか」
彼は一通り笑うと意地悪そうな顔で言った。
「なんだ?気になるやつでもできたのか?」
「ああだから教えてくれ」
彼は悩む振りを見せる。
「どんなやつだ?性格とか教えてくれればアドバンスしてやらんでもないな」
俺はどうにか言葉にしようとしたが、語彙力が生憎乏しいので一発でわかるぐらいの例えを出した。そう例えだ。
「...ノナさんみたいな人だ。いいか?みたいだ」
「...なるほどな。いいと思うぞ。あの人が好きなのか」
「みたいだっていっているだろう!バカか?」
俺は必死に違うと否定するが、悟ったかのようにてを組んでうなずいていた。
「うんうん、いいな。こういう初々しいの。」
俺はサウナにいるせいか、顔がほたってきた。
「教えてくれよ...秘訣をよ...」
「おしえねぇ。そうやって四苦八苦するのも恋の醍醐味だからな」
そんな、と俺は肩を落とす。
「だが」
「ん?」
「男なら誠意を見せろ。行動で示せ。そうすれば相手は応えてくれる。」
「お前の恋の成就を願う」
そういうとミカンは出てっいってしまった。




