2、異変
ぱんぱん
そう音をたてて手を合わせ目を瞑り祈る
ちらっもとなりを見ると光木も真剣に祈ってた
その場から離れたときに光木が
「ずっと言いたかったんだが」
お、おうなんだ?真剣な表情して。
なにか重要なことか?
「意思がない石!なんっつて!」
「ごめん何か言った?」
「まさかの無視!」
意思がない石って普通だろ...
なんてっいったって墓参りのあとにこれを言うとか不謹慎すぎる
鋼のメンタルすぎ
「喉も乾いたしあそこのカフェ寄ろうぜー」
「はぁ...あれはお前の家だろ」
「ありゃばれちった?」
ペロッじねぇよ
可愛くねぇから
「まぁいいけどな」
「よっしゃ!」
~~~~~~~~~
あそこでいいか
「あそこにしよう」
「オッケー」
「お前なに頼む?」
「じゃあオレンジで」
「ねぇから...」
「じゃあココアで」
「店員さーん」
光木が店員に頼見終えると店員が光木に耳打ちする
「え...わかった...」
「?」
なんだ?急に元気がなくなったな
「おい。なに話されたんだ?」
「な、な、なんでもないよー」
店員はお待たせしましたーと俺と光木のココアを丁寧に置いていく
「な、なあ」
「ん?なんだよ」
「もし自分の知ってる人に命を狙われてたらどうする?」
「は?なんだ急に」
俺はココアをストローで飲みながら話を聞く
「い、いや興味本位っつかなんつうか..」
「まぁよほどのことがない限りそいつは信用できねぇな」
「そうか」
「なんだ?そんなことがききたかっ」
バタン
「ごめんな、ごめんな」
今にも泣きそうな顔の光木を見て俺の意識は途絶えた