10.運命
【おーい起きなさーい】
「んー。あと5時間だけ...」
【長いなっ!】
なんなんだ人が気持ちよく寝ているところに。ついいつもの癖で頭上にあるアラームを止めるつもりで強く叩いてしまった。
【痛い!痛いからやめて!】
「ふぁー。...えっ?」
寝起きでまだ頭が働いていないのか綺麗な人が顔にくっつくほど近くにいるせいなのかどっちかわからないが状況が理解出来なかった
「うわぁっ!」
慌てて退く。
【どうしたの?変な子】
いや普通焦るだろあんなに近くに女性の顔があったら。心臓止まるかと思った。
「ど、どちら様で?」
【ん?君知らないの?相手に名前を聞くときは先に自分から名乗るんだよ】
そういうと女性は顔を近づけてくる。近い近い!
「お、俺は楽音奏人です」
思わず名乗って名乗ってしまったがよかったのだろうか。
【いいのいいのそれで】
なにやら満足げだ。なんだか最初は綺麗な人だと思っていたが仕草を見ていると可愛いと思ってしまう。
腰まである長い茶色い髪に黒い瞳。身長は俺よりちょっと低いぐらいだろうか。多分165くらいだ。モデルみたいな体型に幼さを見せるかのような白のワンピース。頭にひまわりの飾りのようなものをつけている。
「そ、それで貴女のお名前は?」
いかん緊張してしまう。くそ、なんでそんなに綺麗なんだ。
【そうね。私の名前は】
【ノナよ!】
何故か少し悩んだ素振りを見せたが一瞬だったので多分気のせいだ。
「そういえばここはどこなんですかノナさ...」
言葉が止まってしまった。そこはなにもない真っ白な空間だ。どこまで歩いても歩いている感じがしない。
【ここはね私のお家だよ】
【どう?いいところでしょ】
自慢気に聞いてくるが俺はあまりいいところだとは思えなかった。こんなところに居たら頭がおかしくなりそうだ。
「それよりどうしてこんなところに呼んだんですか?」
「貴女ですよね俺に話しかけたのは」
【言ったじゃない。お話しを聞いてくれたらって】
「そんなことですか?」
【そうだよそれよりお話ししましょう】
ささ、座ってと隣に誘ってくるがこんな綺麗な及び可愛い人が隣で話しているのは非常に心臓に悪いので対面して正座した。
【もうー。そんな固くてならなくていいのに】
「で、でわお言葉に甘えて...」俺は楽な姿勢で座った。
「それでお話しとは?」
【ミカンちゃんにもし奏人って坊主が来たら私達の世界のことについて話しておいて言われたの】
「ミカンが?」
【そうだよ】
てことはここがミカンが言っていた場所なのか。俺は運がいいらしい。一発目で当たりを当てるとは
俺がふっと笑っていると
【え?何かわかんないけど気持ち悪いね!】
グサッ
こんな美少女なのか美女なのかわからない人に言われるとさすがに心にくる。しかも笑みを浮かべて言うのだからたちが悪い。
今度から気を付けようかな
「それよりお話しとは?」
俺はミカンの弱点を見つけなければというのが大半だったが少しは気になった話なので少し急かすように聞いてしまった。
あくまで少しだ。
嘘です。異世界とか言われたら男の子だったら一度は気になる話題だ。本当に実在してると思っていなかったが。
【うん。じゃあ話すね私達の世界のお話し】
少しというかかなり中身がないお話になってしまいました




