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落ち葉踏み

作者: 杉将

落ち葉を踏むと、クシャ、クシャ、と音がして、それが楽しくて、一人でずっと落ち葉を踏み続けていた。辺りは暗くなり、気がつくと、周りにいた子供達はみんないなくなっていた。僕は落ち葉を踏むことをやめた。僕は自分が落ち葉を踏み続けていれば、誰かが話しかけてくれると思っていた。だから、誰もいなくなった今、落ち葉を踏む理由がなかった。クシャ、クシャ、という音を楽しんでいたのも、嘘みたいに思えてくる。本当に楽しかったはずなのに。僕はひとりぼっちだった。家に帰ろうと思い歩き出すと、鳴らしたくもないのに、クシャ、クシャ、という音が鳴った。

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