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朕は猫である  作者: 名前はまだない
42/70

#42

毎度遅くなりました。

まだ本編が動きませんすいません。

 どれだけ走っただろう。

 どれだけ逃げただろう。

 どれだけ生き残った?


 僕、ブルクハルト・ドライツェは、鉛のように重くなった足を引きずりながら、腰まである下草が茂った道なき道をただひたすらに歩き続けていた。



 「……少尉殿……もう十分でさぁ……降ろして下せぇ……」



 「馬鹿野郎。黙ってろ」



 耳元で荒い息の合間に、微かに聞こえた声を、僕は乱暴に振り払った。



 「大丈夫です……少し休んだら……直ぐに追いつきやす……だから、他の奴らを連れて、先に行って下せぇ……」



 「黙れ!」



 下履きが粘着質の冷たい何かで濡れていた。

 背中は、やはり粘着質の、だが気色悪いほど温かい何かでびっしょりと濡れている。


 僕は歩く度に段々とずり落ちていく背中のオットー曹長を、努めて揺らさないように背負い直した。


 拳大もあるような石で覆われた地面は、硬い軍靴では頗る歩きにくい。表面が苔むして、軍靴を乗せた瞬間につるりと足が滑るその上を、僕は奥歯が砕けるほど歯を食いしばって歩いていた。


 生い茂るオークの木々の間を埋めるように、僕らの行く手を阻むように、生い茂る藪や下草が延々と僕の体を痛めつける。

 鋭い枝が下履き越しに足に突き刺さり、下履きをひっかいて軍服越しに全身を擦る度に、まるで地面から伸びた無数の見えざる手が僕を行かせまいと、地獄の底に引きずりこもうと絡みついて来るかの様だった。


 あの襲撃を、僕たちは奇跡的に生き延びていた。

 いや、逃げ延びていた。


 あの時、識別呼称274号地点で僕たち第4銃兵中隊が垣間見た敵の規模は、裕に僕らの三倍は居た。しかも後方には砲兵まで控えていて、奇襲の上に砲撃で味方が潰乱した所にトドメとばかりにラサントスの銃兵隊が突撃(バヨネットチャージ)して来たのだった。


 その時点で、既に僕以外の第4銃兵中隊の指揮官たちは僕の目の前で残らず爆死していた。

 武装しているとは言え、一人しか指揮官の居ない200名の部隊など、烏合の衆に等しい。


 しかもその指揮官と来たら、これが初陣でたった一月前に着任したばかりのこの僕なのだ。

 3倍の敵に対して、勇敢に指揮を取って戦い、劇的な勝利を上げる――僕がそんな英雄的な指揮官だったらどんなに良かったことだろうか。僕だって、そんな指揮官になりたかった。

 だが、現実はそうじゃない。


 僕に出来たのは残った兵達に「逃げろ!」、と叫ぶことだけだった。

 槍衾を組んで地帯防衛戦闘を展開し、後退する味方を援護しつつ損害を最小限に抑えるよう努める、なんて事が僕に出来るわけもなかった。そんな時間もなかった。


 いや、言い訳に過ぎない。その結果が、これだ。

 僕が重い頭を動かして後ろを振り返れば、そこに居たのは泥に塗れて傷付き、血濡れの動く死体のようにのろのろと重い足を引きずる嘗て兵士だった男たちだった。


 標高が低いとは言え、低木しか生えていなかった識別呼称274号地点。

 遮蔽物の殆ど無いその斜面を敵の放つ銃弾に追い立てられながら必死で駆け下りて、ようやっと見えてきた森の中に逃げ込めた者は、第4銃兵中隊の中ではほんのひと握りだけだった。


 僕の後ろに続く男たちは既に両手で数えられるほどしか残っていない。

 いや、僕の記憶が確かなら、先程よりも幾人か減っている気がした。


 だけれど、僕には途中で力尽きた彼らを、来た道を戻って助け起こす様な体力など残っている訳もなかった。

 僕の後を虚ろな眼をして死人(ウォーキング・デッド)のように歩く彼らも同様だ。


 銃を捨て、背嚢を捨て、まだ小銃を持っている者の方が少ない。そのまだ銃を手にした者たちも、銃を銃として持っているわけではない。辛うじて杖にしていたものがたまたま銃だっただけだ。


 何刻歩いたのか。

 僕らが襲撃に会った時刻はまだ早朝だった筈だ。

 だがいつの間にか太陽は鬱蒼と生い茂る木々の隙間へと身を隠し、先程まで空を赫々と染めていた夕光(ゆうかげ)は、まるで溺れるように群青の闇夜へと沈みゆく所だった。


 どこまで行けばいいだろうか。僕は下っ端とはいえ指揮官なのだから、それを考えるのが僕の仕事なのだが、今の僕にはそんな思考をする余裕すらなかった。


 ただ一つだけ、戻ることだけは出来ない。戻れば敵が居る。俘虜の扱いについては『帝国』法で厳格に綿密に規定がなされている事は士官学校の法学で散々叩き込まれたが、実際には遵守されることなんて滅多に無い。


 天上世界ではどうか知らないが、捕虜の扱いなど輸送手段に制限の多い地上世界では歩く面倒な荷物(・・・・・)程度の扱いと聞く。新米少尉の僕は、敵味方含めて本物の俘虜というものに遭遇したことがないから本当かどうかの実感はないが。


 指揮官としてあるまじき事と分かっていながら、僕たちはただただ、とにかく、敵から遠くへ、遠くへ。どこだか解らないどこか(・・・)に向かって歩いているだけだった。


 いつの間にか背中に担いだオットー曹長が、何故か急に重くなった気がした。

 このまま森の中で夜を迎えれば、僕らは動けなくなるだろう。

 それ以前に、初冬とはいえ負傷した者たちが寒空の暗闇の中で朝まで耐えられるとは思えない。


 オットー曹長も早く手当しなければ。彼はラサントスが何度目かに突撃してきた際に、流れ弾により右足を負傷していた。出血がひどい。

 どこかに人家は無いのか。こんな山奥でも、人家が一軒ぐらいあってもいいじゃないか。糞。


 と、やり場のない汚泥のような怒りを湛えて、視線を上げた先にそれは有った。

 木々の間から数百ショーク程先の崖の上に、明らかに岩肌とは違う人工的なシルエットが見て取れた。

 背後の息を呑む音を置き去りにして、僕は走り出していた。



 「誰か!誰か居ないか!」



 断崖に聳えるその建物を視線で追いながら藪を掻き分けて岩肌を右手にぐるりと回り込むと、明らかに人の手で整備がなされた獣道にも似た小道に出た。



 「誰か!頼む!仲間が怪我をしているんだ!助けてくれ!」



 オットー曹長を背負ったまま急なその小道を駆け上がり、乾いた喉が潰れて病人の様な掠れ声になるのも構わず、僕は叫びながらその建物の入り口と思しき門扉の無い石壁の入り口を駆け抜けた。

 そこはかなり古い教会の様だった。いや、修道所か?


 門から続く広い前庭にはそこかしこにターニップ等の野菜が植わった畑が作られ、飾り気はないが所々積石が欠けた古いデザインの低めのファサードと、鐘楼を兼ねた背の低い尖塔を備えたその建物は、一見すると小さな山城の様に無骨に見えた。


 僕の故郷にある古ぼけた小さなエールスリーベ教団の教会と比べても、飾り気が全く無い。

 そのファサードの前で倒れ込むように跪いた僕の目の前で、樫で出来た破城槌の一撃でもびくともしなさそうな重厚な大扉が低い軋み音を立てて少しだけ開き、僕の叫び声に何事かと辺りを警戒するように、扉の隙間から六十路は越えているであろう老女が姿を見せた。



 「何事ですか?」



 厳しさを感じさせる顔をさらに訝しげに顰めたその女性は、その(おもて)に刻まれた皺の数にしてはその立ち姿に老人特有の弱々しさを欠片も見せず、むしろその凛とした些か怒気を孕んだような高い声に、僕は場違いにも幼年学校の教場に居るかの様な気分になってしまった。


 疲れからだろうか、それとも、大扉から姿を表した修道服を身に纏ったその女性に、嘗て教場で叱られた記憶が蘇ったからかは判らないが、僕が血まみれのオットー曹長を背負ったまま唇を戦慄かせて何も応えられずにへたり込んでいる様を見て、彼女の表情がサッと変わった。



 「サリー!シーツを持ってきて!洗濯済みのを在りったけよ!それとお湯も沸かして!――メリンダ、ハンナ!食堂の扉を外して持って来なさい!……皆んな手伝って!」



 僕の幼い頃の記憶を擽るその老修道女は、僕の記憶の通りの凛々しく張りのある声でそう叫ぶと、俄に建物の中がドタバタと騒がしくなったのが分かった。



 「少尉殿、もう少し辛抱してくださいな。今、戸板を用意していますから、背中の彼をその上にそっと下ろして頂けます?」



 先程とは打って変わって修道女に相応しい優しげな声で、名乗ってもいないのに「少尉殿」と呼ばれたことに僕が目を見張っていると、老修道女の後ろからドヤドヤと数人の若い修道女たちが出てきた。どこかの扉を外して来たのだろう、飾り彫が施された重厚な戸板を担いだ修道女たちに促されるまま、僕は腕の感覚が無くなるほど締め付けていたオットー曹長の太ももから、修道女たちに手伝ってもらってようやっと腕を外した。


 途端にオットー曹長の太ももから堰を切ったように鮮血が噴き出したのに修道女たちが悲鳴を上げた。



 「退きなさい」



 老修道女が幾重にも折り畳んだシーツを傷口に当てがいながら、別のシーツを捻って紐状にし、片側の端近くを何重にも結ぶと、その玉になった結び目を意識のないオットー曹長の内腿、傷口よりも上に当てがい、残りのシーツでキツくキツく締め上げた。

 途端、大河のようにオットー曹長の太腿から流れ出ていた出血が治まった。



 「さぁ、ベットに運んで服を脱がせてあげて。血が止まるまでは傷口の当て布は外してはダメよ。ハサミを使うときは気をつけてね」



 オットー曹長へ応急処置を済ませた老修道女は、血に塗れた袖口を捲り汚れた手を拭いながら僕に向き直った。



 「少尉殿、お名前を伺っても?」



 老修道女のその表情には既に先程の険は無く、まるで何がしかを成し遂げた教え子を褒め称える教師のような温もりがあった。



 「失礼、(わたくし)はこの修道院を預かります、ベネディクタ・デアフリンガーと申します」



 オットー曹長を下ろしたことで、緊張の糸が切れてしまった僕が呆けているのを見て、その老修道女は優しく語りかけるようにそう名乗った。

 ……デアフリンガー?そんな家名をどこかで聞いた気がするが、今は思い出せない。



 「僕……小官は、ブルクハルト・ドライツェ、テルミナトル帝国陸軍18師団第4大隊で小隊長を拝命しております、陸軍少尉であります」



 僕はつい、上官に対するそれ(・・)でそのベネディクタと名乗った老修道女に自身の官姓名を申告していた。

 普通、軍属というだけで一般市民と比べれば一段上と見做されるのが通例だから、僕の申告は周りから見れば新兵が慣れない官姓名申告をしている様で酷く滑稽に映ったことだろう。

 だが、この老修道女の一種の気品のようなものが漂う立ち居振る舞いに当てられた僕は、思わず新兵の様に慌てて敬礼までしていたのだった。



 「まぁ、グラックソン騎士爵の御子息であらせられるのですね。お会いできて光栄ですわ。立ち話もなんです、中にお入りください。お疲れでしょう?温かいスープをお出ししますわ」



 僕が少尉であることは襟章を見ればわかるとしても、ドライツェと言う僕の姓を聞いただけのベネディクタ女史の口から実家の家名と爵位が直ぐに出て来たことに三度呆けた僕を促し、彼女は僕を修道院の中へと招いた。


 周りで僕の後を必死でついて来てくれた部下達も、蹲って動けなくなった彼らに他の修道女達が手を貸し、次々と修道院の中へと招き入れられる中、僕はオットー曹長の血でグッショリと濡れてしまったベネディクタ女史の修道服の裾を無我夢中で掴んでいた。



 「オットー曹長は……先程貴女が手当てしてくださった男は、助かりますか?」



 踵を返そうとしたところを僕に引き止められて、振り向いた彼女の瞳には、明確な恐れが映っていた気がした。


 分かってはいる。あの出血量だ。助かるかなんて、そんなことは分かりきっている。だが、僕が晒したであろう未熟が故の結果が、僕ではなく他の誰かに結実している現実に、どうしても僕は耐えられそうになかった。


 分かっている。オットー曹長の他にも、倒れていった部下や同僚は腐るほどいる。僕は分かっていても分かりたくなかったのだ。それが僕の視界の外で起こった故に、ただただ無かった事にしているだけで、僕は偶々目に入ったオットー曹長だけの結果を案じている酷く卑怯な男であるという事は。


 だが、誰かに何かの判決を言い渡してほしかった。願わくば、それが僕を肯定してくれる言葉であることを期待した、実に卑屈で醜悪な男の利己的な願望であるという事実には一生懸命蓋をした、幼稚で未熟で惰弱な願望だった。


 たとえ、次にかけられる言葉が僕の未熟を、軟弱を、過ちを痛烈に批判する言葉であったとしても、それはそれで僕には一種の救いに思えた。

 誰かに、僕の行いについて、何某かの裁定を下してほしかったのだった。


 僕は、今どんな顔をしているだろう。

 強い、兵士の顔でないことは確かだった。

 その事が、恥ずかしくて、恥ずかしくて、自分で呼び止めたにも関わらず、僕はベネディクタ女史の顔を見続けることが出来ずに思わず目を伏せていた。



 「……僕が、不甲斐ないばかりに……部下を、多くの部下を失ってしまいました。僕は……指揮官失格であります」



 嗚咽のように掠れた自らの声に、僕の視界がぼやけていく。

 なんて、卑怯なのだ僕は。

 僕は膝をついて蹲ったまま、僕の首を自らの手で絞め殺してやりたい衝動に駆られた。



 「――少尉殿。貴官は立派に軍務を遂行されております」



 ふわりと、あと数秒遅ければ僕は腰に下げたままだったサーベルで自らの喉を貫いていたであろうその時、湿った何かが僕の背を覆ったかと思うと、次の瞬間、僕は温もりに包まれていた。



 「何があったのか、(わたくし)には詳しくは解りません。でも、とても困難な状況が貴官たちを襲ったのであろうことは想像がつきます。それは、貴官や他の方々の様子を見るに、常人(ただびと)ではまず生き残れない、苛烈な状況であった事でしょう。貴官は、その状況に打ち勝てなかったことに慙悔の念をお持ちなのだと推察いたします。ですが、貴官は少なくとも、この修道院にたどり着いた者達を救いました。貴官が、彼らを救ったのです」



 それはちがう。僕は、ただ、逃げていただけだ。

 声にならない嗚咽で僕はそう叫んだ。



 「いいえ、貴官は救ったのです。貴官がどう思おうと、貴官の部下たちは貴官について来たことで、少なくとも今夜、闇夜で凍え死ぬことはないでしょう。貴官についてきたから、です。貴官は今現在、少なくともこの修道院までたどり着いた貴官の部下たちを救っています」



 多分、ベネディクタ女史はそう言ったに違いなかった。

 何故なら、彼女の言葉の途中から、僕の嗚咽が全てをかき消してしまったから。







 足音を立てない、と言う技術には幾らかのコツがいる。


 主に足音を立てる原因は踵が地を打つ為だ。

 靴を履いていればなおさら。革靴には滑り止めの鋲が打ってあったりもするし、そうでなくても踵の部分には中材として木材が貼ってあったりもする。それが音を立てる主な原因である。


 ならば、音を立てないためには踵を浮かす必要がある。そして、さらに言えばつま先も。

 理想的なのは、つま先を反り返して親指の付け根を地面に押し付けるように歩くことだ。そしてそこを中心に足を縦に回転させるように、付け根を離すときに同時に足指で地面を押さえるように歩く。重要なのは荷重が移動するスピードをなるべく遅くすること。


 俗に言う抜き足差し足、という奴なのだが、語感とは少し違うコツが要るのだった。


 僕、アリアドネは先程から簡素な板張りの床の上を特段の注意を払って歩いていた。


 床は分厚い板張りだったが、経年による歪みが不意に鳴家となって無人の廊下に木霊してしまうかもしれない。

 それを避けたかった。


 何故って、間違っても今この僕がこの場に居ることが露見すれば、色々な意味で全てが御破産になってしまうから。


 僕の現在位置はカプスライリャ大陸は中西部に位置する聖ヴァランチア公国の端っこ、エールスリーベ聖蹟泉を守護するように造営された聖都アマヴィリス。


 その名から察せられる通りの宗教都市でありながら、その都市形態は一見すると非常に奇異な形態を有している。

 アマヴィリスが所在する聖ヴァランチア公国が君主制であるのにも関わらず、この聖都アマヴィリスは独自の自治権を付与され、エールスリーベ聖蹟泉修道院共同体共和国を名乗って、カプスライリャ大陸に大きく食い込むコの字型の内海であるアーダン海の根本部分に飛び出たカリエスという名の半島一つを統治しているのだ。


 まぁ、聖ヴァランチア公国自体が小国なのと、元々宗教色が強い国であったのは確かだったが、それにしたって珍しい、というか、異様だ。


 ……この都市が擁するエールスリーベ聖蹟泉っていうのがお察しの通りヘーリヴィーネが地上世界で最初にヤラかした場所という事もあって、満面の笑顔でバンザイアタックも辞さない狂信者共(ファナティクス)テロ屋も真っ青な強請(真摯に熱心に活動)をしたおかげで、ヴァランチア公国の元首がエールスリーベ教団に帰依して、その活動に対する寄付としてこのカリエス半島に自治権と修道院を作る事を許したというわけだった。


 ……教団創成期、まだ一般社会への教義の浸透が思うように進んでいなかった頃、むしろ邪教や新興宗教として迫害対象だったエールスリーベ教団信者達は、密かにこの泉のほとりで定期的な集会を開いていたのだけど、当時の行政は邪教徒の集団が邪神降臨の儀(サバト)を行っていると判断して蹴散らした挙句、二度と集会が開かれないように泉を埋めてしまおうとした。


 しかし対抗したエールスリーべ教団の狂信者達が泉のほとりで次々に身を挺した座り込みを敢行し、中にはそのまま即神仏に成る者まで現れてしまった。


 見かねた行政は暴力的な手段で彼等を排除しようとしたのだが、今度はヴァランチア公国の政庁前でハンガーストライキを敢行し、そのまま即身仏になろうとする超過激な輩が出始め、その者達の隣で更に即神仏になろうとする奴が出始めて倍々ゲームが始まって……最初は放っておいたヴァランチア公国の行政も流石に見かねて排除しようとしたら、今度は狂信者達(ファナティクス)を周りで見守っていた支援者達が無手でスクラム組んで徹底抗戦する上に全員が全員「神に賜りしこの試練……」なんて呟きながら宗教的陶酔(オーガズム全開)のアヘ顔晒して殉教する気満々!……なんて騒動が起こり始めたら、元々何もない場所だったカリエス半島位くれてやろうって気にもなるのかもしれない。殉教者が続出する土地なんて不気味すぎて持ってたくないしね。


 ちなみにその時即身仏になった狂信者達(ファナティクス)はココ、聖都アマヴィリスで泉を囲むように立てられた豪華な祠に11守護聖人(アークガーズイレブン)として手厚く祀られている。

 あと、即神仏化はその後僕がめっちゃ禁止した。超禁止した。


 マジ、ヒトって怖いな、と僕は思う。この出来事は今でも僕の後悔の種だ。宗教は放っておくととんでもない事になりかねない。良い教訓になった。


 その後、聖都アマヴィリスの元になった最初の修道院が建設され、次々に別院やら別の修道院が乱立し、さらに半島各地の飛び地やらなんやらにも次々に修道院が建設された結果、現在この半島を統治するのは修道院であり、修道士達になっている。一般人は居住していない。全く。


 偶に生活必需品を運んでくる商人のような者達は居るが、基本的に居住者は全員修道士であり、修道院で自給自足の生活を行なっている。


 僕が今忍b……訪れているのは合計32の修道院が密集するアマヴィリスの中では中規模クラスに属するシモスパトラ修道院。


 ここの院長が現在のエールスリーベ聖蹟泉修道院共同体共和国の元首にあたる、アークマデライト(掌院)を務めている。掌院とは選挙で選ばれる終身制の役職で、数ある教団の役職の中でも上から数えたほうが断然早い。まぁ、つまるところ、僕は今、抜き足指し足でエールスリーべ教団のトップの内の一人に会いに来ているというわけだった。


 ちなみに、聖都アマヴィリスにある修道院32院は完全に男女の居住区が分かれており、約半分の16院が女性専用。お察しの通り、このシモスパトラ修道院は女性専用修道院であり、男子禁制である。


 誰かに見つかっただけで袋叩きである。熱狂的な彼らのことだから磔ギロチン獄門まであり得るかもしれない。いや、教団創成期の狂信的なアレは流石にヤバいと思って僕が火消しに飛び回ったおかげで、ココ数百年のエールスリーベ教団は非常に温厚で大人しい集団になってはいるのだけれども。


 抜いて差して抜いて差して……耳鳴りすら聞こえてきそうな静まり返った深夜の修道院を音を立てずに注意しながら進み、目的の部屋へと辿り着いた。


 それは修道院の食堂から専用の階段を登った先、玄関から続く廊下と途中で交差する以外、殆ど一本道になっているどん詰まり。

 掌院室と札の掛けられた簡素な作りの扉のみで隔てられた部屋だ。扉には金属製の鍵がついているけれど、鍵穴にオドを通してみて内部を探った限りでは至極原始的なウォード鍵の様だった。


 まぁ、一国のトップったって、所詮は修道士。部屋に金目のモノなんてあるわけでは無いだろうから、こんな簡素な鍵でも十分なのだろう。

 というか、修道院では個室を持ってるだけで十分すぎるほど贅沢なのだ。


 修道院では高位の役職に就くと個室が与えられることが多いが、一般の修道士達は数人から十数人の大部屋で雑魚寝だ。と言っても個人専用のベッドは有るけれど。


 役職を持つと纏めて保管しなければならない書類やら器具やらがその個人の管理下に置かれなければならなくなるので、その倉庫(・・・・)に個人の寝床が与えられえる、と言う感じだ。

 修道院なんて本当に質素な生活なのだから。特にエールスリーベ教団の場合その傾向が強いかもね。何せ主神が実数だから。


 小さくオドを動かして、制御板であるウォードを迂回するように カンヌキ(ディンプル)を印付して、ゆっくりと動かしてやる。


 カチリ、と小さな音がして、鍵の開いた扉を蝶番が鳴らないように扉を開けて素早く部屋の中に身を滑らせて、後ろ手に扉を閉じる。


 女性の寝所に忍び込むのは色々と拙いのは僕だって理解しているが、多くの命を救うためには致し方ないことと己に言い聞かせて自己弁護する。


 なぜ僕がこんなことをしているかと言うと、偏に彼ら彼女らにヘーリヴィーネから送られるイメージを受信できる様に、バックドアというと聞こえは悪いが、受信機の様なモノを精神の一部に設けるためだ。


 1000年以上前に崩御した筈が使い魔となって黄泉返った黒猫のアイディア。

 地上世界の一国家であるテルミナトル帝国へ天上世界のセレスメアが仕掛けた実質的には征服戦争を早期に集結させセレスメアの横暴を制する為、ヘーリヴィーネを主神とする宗教団体であるエールスリーベ教団を利用した反戦運動を展開するには、直接的にはヘーリヴィーネが関与してこなかったエールスリーベ教団の助力が不可欠なのだが、その為には彼らの首脳陣にヘーリヴィーネの意志を伝えなければならない。


 だがその為にヘーリヴィーネ自身が彼らの元を訪れたのでは元も子もなくなってしまう。そこで、宣託と言う形で彼らが『勝手に』反戦運動を展開するように――表向き、ね――仕向けなければ成らない。


 そこで僕らが――主に僕だけ――考えついたのが、夢という形でエールスリーベ教団の首脳陣に宣託を届けることだった。


 夢なら仕方ないよね?誰から言われるでもなく、お手紙をもらうでもなく、直接的な接触があった証拠は皆無の状況で、彼らが夢を見たならそれは多分彼らの意志だ。


 と、強弁できる様な状況を作りたい、というわけ。

 まぁ、天上世界の人間でそんなお為ごかしを信じる奴はいないだろうけど。


 でも、証拠なんか絶対残さないし。

 証明できるもんならしてみろゴラァ!と言う若干輩要素強めの作戦である。

 いや、実際実行する僕としては、自分で立案しておいてなんだが、とてもお腹痛い(ベリーポンペ)です。


 誰かに見つかりでもしたら、今回の計画がご破産になるどころか、エールスリーベ教団の価値――彼らは誰に強制されるわけでもなく『勝手に』ヘーリヴィーネの高潔な精神を世界へ広げようとしている集団である事に価値があるのだ――を根本的に毀損する事態に成りかねない。

 そんな状況でヘマできないって思えば思うほどポンポンがペインする。つらひ。


 部屋に入るとそこは質素なワンルームだった。部屋には暖炉すら据え付けられておらず、剥き出しの石壁に囲まれた室内は季節や標高もあってとても寒く、薄暗かった。


 僕は瞳にオドを集中させて夜目を効かせる。傍から見たら僕の瞳はボンヤリと薄緑色に輝いて見えることだろう。

 感度を倍増させた僕の瞳は、扉の正面の簡素な木製の仕事机を捉えた。そこには背もたれすら無い木製のボロボロの椅子が置かれ、面会用だろうか仕事机に置かれているよりかは幾らか作りの良い背もたれ付きの木製の椅子が部屋の隅に片付けられている。


 執務机の背後には大きめの窓も据えられていたが、地上世界ではまだ贅沢なガラス窓ではもちろん無く、質素な木製の蔀戸が閉められており、蔀戸の隙間から薄っすらと差し込む月明かりが窓の形を縁取っていた。


 視線を回せば部屋を仕切るようなカーテンが引かれており、その先が掌院の寝所と思われた。

 その他は簡素な書棚と小さめの水瓶とランプくらいしか無い極めて質素な部屋だ。


 そっとカーテンを開けると、小さな藁のベッドに真っ黒の貫頭衣のような修道服を着た痩せた小さな老女が静かに寝息を立てていた。


 気づかれないようにそっと彼女の額に触れる。

 ゆっくりとオドを練り、彼女の意識下に侵入する。

 あぁ、やっぱり思考迷宮(マインドラビリンス)なんて持ってないよね。


 無防備な意識は変容しやすい。少しでも間違えば洗脳や人格改変になってしまうことも有る。

 僕は細心の注意を払って、彼女の意識下にバックドアを仕掛けると、元来た道を抜き足差し足、戻るのだった。


 あとは、ヘーリヴィーネが上手くやってくれる事を祈るのみだ。


 途中、修道院で飼われていたのか暗闇に紛れていた黒猫のしっぽを踏んでしまい、うっかり見つかりかけたが何とか誰にも見つからずに修道院を出た。

 また黒猫か、とひとりごちつつ。







 それは、いつ以来だっただろうか。

 初めて主上の像を教会で見た時、私が宗教的情熱を心の奥底に宿すに至った恩師との邂逅、他にも私が大きな感動を覚えた出来事はこの長い人生の中で幾つもあったが、今この時に覚えた感情の躍動を上回る物ではなかった。


 私、テレジア・メレディスは、明かりのない暗闇の自室で、自身の寝所に横たわりながら一人涙を流していた。

 顔を覆った皺だらけの両手の隙間から、思わず嗚咽が漏れ出る。

 段々と大きくなり続けたそれは、いつの間にか慟哭へと変わっていた。


 コツコツ、と控えめな戸を叩く音が聞こえる。



 「掌院先生、如何なさいましたか?」



 深夜の静寂の中で私の嗚咽は余程大きかったのだろう。

 修道士長が心配して様子を見にきてくれた様であったが、私は漏れ出る慟哭を抑えることが出来ず、彼女に応える事は出来ないでいた。


 夢を、見た。


 それは至極幻想的な夢だった。

 まるで血の様な赤い雨が降る広大な草原に夥しい数の骸が晒されていた。彼らの流したであろう夥しい流血が大河となって草原を赤く染めている。


 その草原に、一人の美しい、この世のものとは思えない程美しい女性が一人、無数の骸を前に立っていた。

 彼女は白い衣に身を包み、片手で口元を覆って俯いていた。

 その錦糸のような鮮やかな金髪は赤い雨に濡れ、雪のように白い頬を伝う赤い雫は雨なのか、それとも。


 私があまりの光景にただただ無言で見惚れていると、彼女は顔を上げ、唐突に私の方を見た。

 その顔は見まごうはずも無い。礼拝のために毎日見にする主上の御尊顔そのものだった。

 


 「何故、ヒトは争うのでしょうか?」



 唐突に発せられたそれは、私に向けられた言葉だったのだろうか。いや、そうに違いなかった。


 泣き笑うような、悲しげなその眼差しは、私に何を訴えようとしていたのか。

 私がその事を考えるよりも早く、私の目は覚めた。


 目が覚めると、私の頬は滂沱の涙で濡れそぼっていた。

 主上が、何かを悲しんでおられた。それは何なのか。一つしかなかった。

 遠く離れたグレンコアの地で、大きな戦争が起きるという。

 その噂話は随分前から耳にしていた。


 何と痛ましいことだ、戦争が起きないことを皆で祈りましょう、などと礼拝で宣った事もある。

 だが、それだけだった。


 私は悔恨と、痛恨で胸が張り裂けそうだった。

 主上が、あんなにも悲しんでおられる。戦争を忌避しておられるのに、私達は何をしていたのか。我らヒトは、自分達のことでありながら何かしただろうか?


 身悶えた拍子に、ベッドから転がり落ちて、顔を強かに床に打った。



 「掌院先生!?失礼をいたします!」



 部屋の入り口から鍵を開ける音がする。

 修道士長はもしもの時のためにこの部屋の合鍵を持っているから、それを使ったのだろう。

 小さなランプを持った修道士長が慌てて居室と寝所を隔てるカーテンを開けると、小さく息を呑む音が聞こえた。



 「掌院先生?!掌院先生!大丈夫ですか!!……誰か!誰かおりませんか!」



 駆け寄って私を助け起こそうとする修道士長の腕を掴む。その力強さに修道士長が慄いたように顔を強ばらせた。私にも齢70を超えたこの身にこれほどの力が残っているとは思わなかった。


 だが、今は体の奥底から無限の力が漲る様な気がした。

 これが、私の使命なのだ。

 そう、私は確信していた。



 「全修道士達を叩き起こしなさい。直ぐに旅支度をさせて、準備の出来た者から出発させなさい。先触れを今すぐ各国各所の要所に出すのです!」



 私の発した言葉に、ランプの淡い光に照らされた修道士長の顔が困惑に染まった。



 「掌院先生、何を……?」



 「これは聖戦です」



 「掌院先生?!」



 「これは聖戦なのです!」



 そう宣言すると、私は目を白黒させる修道士長の手を振り払って、クローゼットから革張りで綿の入った外套だけを掴んで部屋を出る。


 何事かと起き出して来た修道士達をかき分けて、鼻から滴る血を拭いながら、修道院の大扉を押し開け外に出た。



 「お待ちください掌院先生!一体何が!?」



 外套を纏いながら進む私の後をランプを手にした修道士長が駆けてくる。


 日の出前の外気は身を切るような冷たさだった。

 外套を翻して袖を通し、未だ宵闇から抜けださぬ暗い聖蹟泉前の広場を足音高く歩きながら、たった今見た夢の託宣の内容を修道士長に話す。



 「グレンコアの戦争です。アレを、止めなければなりません。主上は、彼の戦争を大変お嘆きになっておられる。私は、私達は征かねばなりません。戦争を止めるために。多くの死にゆく若人を救うために。今直ぐ!」



 私の話す声は、いつの間にか怒鳴り声になっていた。何故、この思いが伝わらないのか。もどかしさだけが募る。修道士長は託宣を受けてはいないのだろう。仕方なかった。


 私の声を聞きつけた修道士達が、何事かと各修道院の戸口に顔を出していた。



 「原初の泉に集いし志を同じくする修道者たちよ!私は先程、託宣を受けた!!」



 薄暗い広場の真ん中で、それぞれの修道院から顔を出した修道士達を見回す。



 「主上は、グレンコア大陸で起こるであろう戦争を憂いておられる!我々は、彼の戦争を何を以ってしてでも止めねばなりません!『諍いは、暴力以外によって解決されなければならない』!聞き覚えがあるか!?」



 私の問いかけに、聖典にあるその文句の該当箇所を叫ぶ声が唱和する。この文句は礼拝の度に読唱される聖典の中でも最も重要な文句の一つだ。修道院に身を置く者が知らないはずがなかった。



 「ならば!我等は何故、未だ家に居るのか!?」



 私の言葉を聞いた瞬間、遠巻きに私を見ていた彼等は弾かれたように踵を返していた。


 いつの間にか、修道士長の姿も見える見当たらない。


 私は無言でまた暗闇の中、歩みを進める。


 五歩を静寂の中を進み、十歩で疎らな足音を背後にを聞く。

 百歩進む頃には、背後から迫る津波のような靴音が私の背を押していた。







 僕、アリアドネは自身の成した成果を目の前にして、目眩がする思いだった。


 僕がバックドアを仕掛けたのは三人。一人はエールスリーべ教団の中でも今一番影響力を持っている枢機卿。


 もう一人は流浪を終の棲家とする著名な遍歴宣教師。彼は教団の中ではあまり影響力がないが、一般市民に慕われている。


 そして最後はアマヴィリスの修道院掌院。彼女はそれこそ一国の主なので言わずものがな。


 彼らにバックドアを仕掛けて、全員ほぼ同時にヘーリヴィーネの生配信を見せた。


 へーリヴィーネは例の秘密基地の居間に設えた緑の布をバック(グリーンバック)に、田舎巡業の一座の大根役者でももちょっと上手いんじゃないか、という位の辿々しい演技を披露してくれたが、僕の目(カメラマン)脳内補正(レタッチとVFX)を目一杯かけたお陰で中々神秘的な配信になったと思う。


 お陰で効果は覿面だった。

 枢機卿は眠りから覚めると同時に各国要人への反戦活動を開始し、社会の上層からの反戦運動を盛り立て始めた。

 僕の読み通りだった。


 遍歴宣教師は、お供を連れて方々のツテを当たり、彼の働きかけにより各地から義援金を集め、それを人道支援を目的とした各地の組織に供給して人道支援団を組織し、テルミナトル帝国に送り込み始めた。


 僕としては各地でセレスメアとメイザールの非道を叫んで彼らの評判を落としてほしかったんだが、まぁ良しとしよう。ちょっと読みが外れた。


 そして最後の修道院掌院。彼女が最大の誤算だった。

 僕としては、彼女に期待したのは各地のエールスリーべ教団員を先導して、メイザールとラサントスとテルミナトル帝国を破門まではいかなくとも、それに近いような宗教的非難を表明してもらいたかった。なにせ一国の主だし、元々動かせる人間の数が違う。彼女に世界的な世論を扇動して欲しかったのだが。


 彼女はなんと配下の教団員を引き連れてメイザール本国に御自らカチコミをかけてしまった。

 将に、文字通り。


 無手で無抵抗だったが、断固として退かず、彼女たちは只々、歩みを進め続けたのだ。


 道中に糾合した無数の信者たちで数十万規模まで膨れ上がった彼女たちは、その夥しい数のヒトビトの行進だけで、噂を聞きつけてメイザールの警備隊が封鎖する国境を津波のような人海戦術で強引に突破、そのままメイザールの艦隊が駐留する港に雪崩込み、港町そのものを占拠して座り込みを始めてしまったのだった。


 お陰で出港準備中だったメイザール艦隊は動員した水兵はおろか、人っ子一人港に近づけなくなり、遂にはメイザール艦隊は出港不可能な状態に陥ってしまった。


 結果としてメイザール艦隊の来襲に怯えていたテルミナトル帝国に味方したわけであったが、うーん違うそうじゃない……。


 確かにメイザール艦隊の来襲はテルミナトル帝国にとって致命的で、多くの人命が失われただろうが、違うんだよなぁ。別にテルミナトル帝国に勝って欲しいわけじゃないんだ。僕らは早く戦争を終わらせたいんだよ。


 このままじゃ既に開戦してるカデン高原の戦線が延々と続く持久戦&総力戦になって、ダラダラと死者数だけ増える泥沼化しちゃうんだよぉ……。

 頼むよぉ……戦争当事国全部に宗教的なプレッシャー掛けてよぉ……。


 アマヴィリスの掌院がここまで直情的で血気盛んな方だったとは誤算だった……。


 普段はめっちゃ温厚な好々婆してるから見誤った……。

 まぁ、元々修道院の始まりからして、非暴力なだけで超タカ派の集団の末裔といえばそうなのか……。


 直接的な接触の露見を恐れて明確な指示や暗示を敢えて出さなかった、という事も大きく影響しただろう。


 あー糞。仕損じたぁ……。

毎度のことですが、書き終わって投稿する決心がつくまでにかなりの時間を要します。

大抵悩んでるのが馬鹿らしくなって投稿ボタンを押します。

……後半後で変える可能性が大きいですごめんなさい。

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほど。 少尉さんを受け入れてくれたのはこういうことがあったからか。 思ったんだけど、ヘリさんがこれだけ崇め奉られているのは、丸く収めるようとして油を注いじゃった人がいたからじゃないかな…
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