12月25日
こんにちは! 今日は孤独死してしまいました^^
今日はクリスマスでした!
私はあの世の人とは友達が多いですがこの世ではあまり友達はいないのでクリスマスも予定は空っぽです。
お父さんとお母さんはラブホへ遊びに行きましたし、弟も私がクリスマスディナーを作っている間に家から消えていました。
兄さんは3年前のクリスマスに「俺がダークサンタだ! カップル共の枕元にナイトメアをギフトしてやるあああああああ!」と叫んで家から飛び出してから帰ってきません。
数少ない友達に連絡してみたりもしたのですが皆電話に出ませんでした。
私は一人でクリスマス飾りで彩られた部屋でケーキを食べました。
ハッピークリスマス、私。ケーキも独り占めしちゃうぞー。
ケーキにナイフを突き立てプレゼント交換で用意したプレゼントを壁に投げつけました。
一発芸、「5億年ボタンを押してから1000年目の私」を披露しました。
ただこれは大きな金切声を15分間上げ続けたところで隣の部屋の人から壁ドンをくらってしまったので途中で終わってしまいました。
そこまではよかったのですが、特にやることもなくなり未来の地球のことを考えて節電のために家のブレーカーをすべて落として部屋の片隅で体育座りしていると自分の視界がどんどん高くなっていきました。
途中まで悟りを開いて宙に浮き始めたのかなと思っていたのですが、視線を下におろすと私自身が体育座りしているのが見えました。
気づかないうちに死んでいたようです。
いつもだったらすぐに死神さんが来るのですぐ死んだと気づくのですが、今日は死神さんもクリスマスで忙しく、私が死んでも回収が遅れてしまったようです。
幸い地縛霊化する前には回収していただけました。
こんな日にも仕事をしている死神さんは「クリスマス予定空いてますかって聞かれたから浮かれて空いてるって言ったらシフト押しつけられちゃった」と言っていました。
ちなみに私は事前に察してしっかり「予定入ってますよ」と断ってあります。どや!
三途の川は瘴気に満ち溢れていました。
悲しくも一人ぼっちで絶望して自殺した人やクリスマス当日に思い人に振られた人たちの怨嗟の讃美歌が流れ、川沿いの木々には隙間なく藁人形が打ち付けてありました。
三途の川が紫色になっているのは初めて見ましたね。
ちなみに三途の川のほうも人手不足で渡し船の数が足りず人数待ち中に積み石を崩されるかわいそうな人たちが続出していました。
といったところで今回の報告はおしまい。
また死んだらお会いしましょう!




