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神々の箱庭  作者: 神無月 時雨
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プロローグ前編

プロローグなのに前編これ如何に!?

学校から帰った俺は、

近頃話題のVRMMOゲームを、どんなもんよと始めてから

既に二時間が経過していた。


(うーん、困ったなぁ……予想上に面白いぞ 

これは…もっと時間が欲しいなぁ~)


ゲームに没頭したいと思うが、

如何せん学生の俺には学校で授業を受けるという厄介な拘束時間があるため

時間を気にせずに、ゲームをやるのは不可能だ……


(……そうだ、あの事をネタにすれば、暫く引き篭る口実になるかも)


一旦ゲームを終えて、トボトボと階段を降りてリビングに向かって階段を降りていく

早く引き篭る口実を欲しいのだが、こういう話には雰囲気が大事だと思う

急いで降りて母さんに虐められているから、暫く学校を休みたいといっても

信じては貰えないだろう


キッチンで夕飯を作っている母さんを確認してから、

キョロキョロと辺りを見回して、小さな声で


「母さん………話があるんだけど、ちょっといいかな……?」

「どうしたの? 大事な話?」

「……うん」

「わかったわ、今行くから、先に座って待ってて」

母さんは、すぐに手を止め鍋の火を止めると

先に椅子に座っている俺の目の前に座って、こちらをじっと見ている


暫く、母さんとにらめっこをした後に、なるたけ重々しく見えるようにゆっくりと

「俺……学校で…虐められてるん…だ」

母さんの顔が一瞬強ばり「どういう事なの?」と視線を強める


「虐められてるって言っても、何かをされたとかじゃないんだ……

 ただ、話しかけても誰からも返事がなかったり………するだけで、

 孤立してる……って感じなんだと思う…」


嘘をついている訳ではない、実際に俺は学校ではこういう扱いを受けている…が

これを辛いと思ったことは、幸か不幸か一度もないんだよな

我ながら変わっているとは思う……

これを口実にゲーム三昧に浸りたいというのが本音の俺は、

常識的にはおかしい部類にはいるのかもしれない


その為に、母さんを悲しませるのも気が引けるという思いは有る

だから、

「暫く学校を休みたい……んだ…

 だけど、何日か休んだらまた頑張ってみようと思う」と

現状をなんとかするよって、意思もちゃんと見せる


「そう…自分で何とか出来る問題なの?」

「…うん」

「苦しかったり、辛かったり、自分ではどうしようもないと思ったら

 母さんにちゃんと言うのよ」

「うん」


最後にしっかり頷いて、そそくさと自分の部屋に戻ろうとしたら 

母さんが「所で、司……一つ聞いてもいいかしら?」

「何?」

「新しいゲームは、面白かったの?」

「すっごく!! 時間が足りないぐらい」


不意打ちによる質問で、条件反射でつい正直に答えてしまい

気まずい雰囲気が流れる


「つ~か~さ~~~!!明日…学校いくわね!」

「はい…」


さすが母親、子供の考えなんてお見通しってやつか…

(はぁ~諦めて明日も、学校に行くしかないのか…無念)

本当に気分が憂鬱になり、行きの演技とは違い

本気でトボトボと自室に帰るのだった。


引き籠もり計画失敗のせいで、夕食の時間は

母さんの方に目を向けずに、食事をしていたせいか

やたらと妹の茉莉と目があう


何故か茉莉は 俺と目が合うと

途端に気まずそうな顔をしては、目をそらし

また、暫くするとこちらを見ている


(ま、まさか、さっきのやりとりを見ていて

俺の兄としての威厳が崩れてしまったのか…)


母さんには厳しい目で見られ、茉莉には気まずそうに見られる


(自業自得だとは思うんだけど、これって結構きついな)


俺から話しかけと藪を突っついたら蛇がでてきた~になる事もありえて

勇気を出してって事もなく、食事を流し込むと自分の部屋に逃げ込んだ。


「ふぅ、これじゃぁ別の理由で引き篭りたくなるよ」

誰のせいかって、勿論俺のせいなんだけどね。

チラリと、ゲーム機に目をやると

「明日も学校だしなぁ……やるか」

気落ちしながらも、やっぱりゲームの誘惑には勝てずに

俺はゲームの世界にダイブをしたのだった。


「やっぱ、すげぇよな。ゲームだとわかっていても

 このリアリティは、半端じゃねーよ」


VRMMOの世界は、本当に凄いとおもう、

まだまだプレイを始めたばかりで、まともにクエストもしてないのだが

現実とほぼ同じような実感はあるのに、現実以上に身体が動くし

魔法なんて使ったりすれば、そのエフェクトは圧巻である。


「VRMMOって素晴らしい!!」の一言である。


(っと、もうこんな時間か…結局チュートリアルしか終わらなかったな)


決してチュートリアルが長かった訳じゃないよ。

ただ、職業を選ぶために色々試してみたり

具体的には、剣技発動するとどうなるの?とか

魔法ってどんな感じで放つんだろとかやってたりしてたら

さっきの二時間が終わってて


今回ははアイテムを入れたり、出したりの操作に慣れるに

手間取ったりとか、調子に乗ってチュートリアル中に色々試そう!!

なーんてやってたら、時間がなくなったのさ……


ログアウトを選択し、現実世界に戻った俺は、いまだVRMMO世界の高揚感に浸ってた。

(名残惜しいけど寝るか、明日も出来るし)っとベットに潜ろうとすると


コンコン「お兄ちゃん、入ってもいい?」

(まさか、さっきの事か?!)

俺は慌て、どうやって、言い訳するか

否!!兄の威厳を損なわない為に、どうやって説得するべきか

などと考えていて、すぐに返事はできず


少し落ち着きを取り戻してから

取り敢えず。廊下で待たせるのは、まずいし

「いいぞ」と言い部屋に入ってもらうことにした。

異世界転生(仮)より丁寧に作ってるつもりなので

時間がかかります。

気長に待ってくださるとありがたいです

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