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月刊 異世界農業  作者: オマリー
月刊 異世界農業 創刊号 =異世界での農業の始め方特集=
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異世界での農業の始め方特集 異世界での農業の始め方⑤

=月刊 異世界農業 創刊号 =

異世界での農業の始め方特集 異世界での農業の始め方⑤


--


その頃、別の場所にて

俺は取り上げられていた。


〜アグリカ王宮〜

宰相二フロの進行により会議が始まる。

「では、本日の会議を行う。」

「本日の議題は、北東領地の干ばつについてと西領地の魔物の群れについて行う。」

「まず、北東領地の干ばつについてだが...


と議題についての対応策を話し合い、

最後にアグリカ王国の王、ジョンディ=アグリカにより議決される。

「以上のようだが何か異論のあるものは?」

異議は無いようで皆が頷いている。

「うむ。無いようなのでこの通りで頼んだぞ。」


「その他、何か変わったことは?」


「陛下、中央教会より報告が上がってきております。」


「ほう。中央教会からとは珍しい。どういった内容だ?」


中央教会は国教を管理している組織の為、普段は政治とは独立しており、報告や連絡に関しても定例会で事が済む。故にそれ以外の連絡や報告があるというのは相当珍しいのである。


「はっ!本日の成人の儀にて特級印が出たとのこと。」

「何!何の特級印だ!」

「はっ!生産系農業特級印との事です。」

「農業とは、随分振りの逸材が現れたな。」

「農業の特級印が現れた時代は豊かになると言い伝えられている。」

「その者の名は?」

「はっ!ホランド家三男のミノル=ホランドです。」

「ほう…剛剣の家門からか。かのマッセーも武の家門からと聞いておるので、偶然とは思えんな!」

「我が国が豊かになることを祈ろう。」

「はっ!!!」

息のあった一声で会議は幕を閉じた。


〜ホランド邸〜


はっはっは!ホランドよ!私は帰ってきた!

って毎回正門前でやると何故か門が開くんだよな。

誰か見てるのかな?


「おかえりなさいませ。ミノル様。」


「ただいま!セシリー。この前はありがとう!」


「…?」

まぁわからなくても仕方ない。

だけどセシリーのおかげでバイン様と戦わなくて済んだんだもの。

「おかえりのところ早速なのですがご主人様がお呼びです。」


「わかった。ありがとう。このまま行くよ。」

父上の執務室へ向かう。


コンコン

「ミノルです。ただいま帰りました。」

「うむ。入れ。」

「父上、ただいま帰りました。」

「ご苦労であった。そしてどうだった。資質の方は。」

「はい。無事、剛剣の上級印でした。」

嘘じゃない。これは嘘じゃない。事実だけを掻い摘んでしゃべっているだけだ。

「そうか!上級印なんて滅多にでない!ホランド家としても鼻が高い!!!」

「で、他には?」

「ほ、ほかと申しますと?」

これは絶対知っているぞ!だが王都からここまでは一本道誰一人ともすれ違っていない。

報告が先に到着するわけがない。

「うむ。この報告書によると...」

「剣...上 魔力...1 闘気...上」

なんでもう既にその情報が。。。

「最後に、農業...特 と書いているがまさか特級印のことは忘れるわけがなかろう。」

「あはは...情報がお早い。」

「子爵家以上は魔力ゲートで連絡がくるので当然だろう。なぜ黙っておった。」

「いやはや、剣の家門の人間であり剣に誇りを持っているので、なにぶん申し上げにくかったといいますか...」

「なにをいうか!特級なんて喜ばしいではないか!現在の剣聖やスミスマスターですら上級なんだぞ!」

えっ!俺 剣も上級なんですけど!剣士になりたいんですけど!

「もっと、誇りに思いなさい!特級印は世界を変えるとまで言われる存在で現在、特級印をお持ちなのは」

「この王国の王であるジョンディ陛下とフィシン帝国のフィン皇帝ただ二人だ。」

ひぇーこわいこわい。

「父上がそう言われるのであれば自信になりました。ありがとうございます。」

「で、呼んだのはだな...」

えっこれが本題じゃないの?

「お前を欲しがる書状がたくさん届いておってな。」

「お前も三男だ。家督を継ぐことは難しい。そこでだな。」

「せっかくの特級印だ!それを活かしてこい!」

えっ!急に雑!

「ですが、生まれてこのかた剣以外やってこなかったので、ましてや魔力も1級印なんて使い方すら知りませんよ...」

「まぁ若いんだ。心配する事はない。」

「特級を活かすならこの3つが良いと思うぞ。」


立派な羊皮紙が3つ机に置かれた。

(うーん。どれどれ)


【農業ギルド 中央支部】

次期ギルド長候補として。


(ヒンドラさんちゃっかり出してきてる。しかもギルド長候補ってセルフ解雇ですか。)


【国立アグリカ魔導農業学校】

教授として。


(学校まであるのにまだ農業はこんな感じなの。でも土一つ触ったことないヤツに教えられたくないよなぁ。)


【アグリカ王国 農水省】

幹部候補として


(おっ。公務員か。これが1番平穏か!って剣を振り回したいんだよな。一生デスクワークは嫌だよ。)


「う〜ん。」

「気になるところはあったか?」


「父上、騎士団とかは無いんですか?」

「一件あったような...」

やった!それにする!絶対それ!


「あった。これだ。」


どれどれ

【アグリカ王国騎士団 第六師団】

師団長として。


いいじゃないか!

しかも15歳にして師団長だぞ!


「父上、第六師団とはどんなところですか?」

「第六師団は、土魔法のスペシャリストの集まりで

戦闘においては、地形を作り変え味方を有利に戦わせる支援がメインだ。」

「ほうほう。剣を振るえるのですね!」

「いや、最近は、軍備品主にポロテの栽培に力を入れているようだ。」


はい。なしなしのなしで!


「そうですか…すこし考えさせて下さい。」

「うむ。焦ることはないじっくり考えなさい。」

「ちなみに他には…」

「環境整備、王立牧場の経営...」

「あっ。ありがとうございます。この中から考えます。」


さぁて、

特級印に霞んじゃってるけど

剣も上級なんだよ?

剣聖も狙えなくないよ?

軍はどうしちゃったの!


教えて!




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