月刊 異世界農業 第5号 異世界の農業革命 発端①
しばらくぶりです。稼業が忙しくてなかなか執筆出来ませんでした汗
今後ともよろしくお願いします。
月刊 異世界農業 第5号 異世界の農業革命
発端①
------------------
スカッシュ師団長に毎日ショップに並ばされること1ヶ月がたった頃だった。
「おい!ミノル!起きろ!」
いつもの師団長の声だ。
「師団長、すぐに準備して並びに行きます…」
「今日は行かなくていい!」
ちょっと内心嬉しい反面、胸騒ぎすら感じた。
「またまたぁ、諦めてないんでしょ…並んできますよ」
するとすかさず
「諦めてたまるか!だが陛下がお呼びだ!今日のところは私が並ぶ!とりあえず陛下は絶対だ!すぐにいけ!」
これもこれで嫌な命令だ。
ロクなことがある気がしない。
「わかりました。ただちに向かいます。」
と気だるく返し王宮に向かう事にした。
〜王宮〜
玉座の間の豪華な扉の前に着いた。
「ミノル=ホランド ただ今参りました!!」
と言うと扉が開いた。
そこには、普段はいるはずの側近は誰一人おらず
扉もどうやって開いたのかは分からないが陛下一人が玉座に座っていた。
「よく来たな。近くに。」
と手招きする。
少し小走りに定位置まで行き、膝をついた。
「もう少し、近くに」
とまだ手招きする。
玉座の前にある数段の階段手前まで近寄る。
「もう、面倒だな!ここに来い!」
と一国の王とは思えない大人げない態度をとった。
指さす先は玉座から2-3歩ほど
靴を舐めろ!とか言われるには少し遠い距離。
「ハッ!本日はどのようなご用件で。」
と何事も無かったように話を切り出した。
「うむ。本日は内密な話があって人払いもしたのだが…」
「実はそなたが以前言っていた技術があと一歩のところまで完成しておる。」
(色々言ったからなんだろう…)
「ただ、最終段階の部分がバルトラには再現する術がないようでな。」
「はい…なぜこの話が内密なのでしょう?」
「うむ。バルトラがわかる事は世界のどの者でわかる可能性がある。しかし、バルトラが分からんことが解明されると言う事は貴重な産業が生まれる事となる。」
「はぁ。」と相槌を打ちながら聞く。
「こう言ったことを公の場で話して噂が国外に流れてしまっては困るのだ。」
「陛下が命令すれば流れないのでは?」
「そう簡単なものではないのだ。」
「話を続けるぞ?そこでだ。ミノルは権能があるはずだ。それを駆使してこの技術を確立してほしい。」
「完成したあかつきにはそなたに専門部門を与え、最高責任者に任命しよう。」
「あまりに突然で話が読めないのですが…」
陛下はめんどくさそうな顔で言った。
「この技術は私と農業ギルドとそなたしか知らん。宰相すら詳しくは知らん!完成まで、内密に事を済ませ、その後はそなたに任せる。以上だ!下がれ!」
と扉が開き外の衛兵に案内され部屋を出た。
「うむ…。わからん!とりあえず帰っていいってことか!とりあえず師団長にはきちんと挨拶するかな!」
そうして、謎の任務を任されたミノルは農業ギルドに戻れる事になった。




