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月刊 異世界農業  作者: オマリー
月刊 異世界農業 第4号 =異世界の王宮のくらし特集=
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=異世界の王宮のくらし特集= 農業ギルドの新兵器 その①

月刊 異世界農業 第4号


=異世界の王宮のくらし特集=  農業ギルドの新兵器 その①


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俺が騎士団にて訓練を受けているその頃、農業ギルドでは新技術の開示により俺が考案していた農具の研究が

瞬く間に進歩していた。


そもそも、なぜそのような情報が開示されたかというと

俺が騎士団で訓練を受けるきっかけを作ったフェントさんは、危険な兵器を作ったとのことで罪に問われ

司法取引っていうやつでいくつかの先代特級印様の書物を引き渡したことにある。


その中には、あっちの世界での農業に使われていた農機具等の数々の構造について記されており

バルトラさんが分かり得なかった技術がすべてここに記されていたようで

俺の考案した、バイク、トラクター、耕運機などといったものがこっちの世界風に完成に進んでいる。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜農業ギルド〜

「やぁ、バルトラ!今日も熱心だね。」

とギルド長。


「そりゃ!そうだろうよ。今までミノルの言ってたことが全く理解できなかったが、たったこの紙ペラ一枚で全部解決しちまうんだから、頭がすっきりしちまってよ!あいつ帰ってくる前にいろんなもん出来てたら泣いて喜ぶんじゃねぇかなってな!」

バルトラさんは超ゴキゲンである。


「そうですね。時々ミノル様からはお手紙が来ますが大変苦労されているみたいですし。」


「まぁ、若いうちは苦労する方がいいんだよ!はっはっは」

「そういう苦労はあまりしてもらいたくないんですが。」


「でよ!俺はまずは、あいつの乗り物を造ってやろうと思ってよ。大体の設計図を作ったんだ。」

「ここによるとジーゼル?って燃料をつかうエンジン?について書かれていてな。これ自体は今あるエンジンと酷似しているが、へんそくぎあ?というものが一緒に記載されていてこれがあればもう少しパワーも引き出せるんじゃないかと思ってだな。」


現在のこっちの世界ではなぜか

CVTの原理は理解されている。

逆にCVTから進化したトランスミッションがどのようになるかは楽しみだ。


「乗り物の方はなんとかなるのだが、次は作業機の部分だ。魔力炉から動力を横回転から縦回転に変える作業機の原理自体は書いてあるんだが上げ下げする際、どのように持ち上げるのかがわからないんだ。」


つまり

あっちの世界にある油圧ダンパーというものがない。

一般的に重機には油圧ダンパーが用いられる。

ショベルカーのアームやダンプカーの荷台などなど。


こちらにはまず原油というものが一般的に使用されることがない。

それは【魔術】というものが存在する弊害とも言えるだろう。


重力もなにもかもあっちの世界と同じように感じる為

原理としては地中奥深くに眠っているのは間違いないだろう。


原油というものが掘り当てれれば

魔力の有無に関わらず自動車を運転することができる。

掘る価値はありそうだが、【魔術】を必要としないということがもたらすものもあるということもあるので

慎重にことを進めるべきだろう。


オイル抜きで油圧ダンパーをつくるのが今後のバルトラさんの課題となるだろう。

そして、完成したら世界は一変するのは間違いないだろう。



「この作業機だが、三十本ほど爪がついているが一本一本爪が鍛造だそうだ。鍛治泣かせにもほどがある。」


トラクターの耕運する類には作業機には爪が付いている。

こちらには魔術があるのだろうから

魔石を練り込んで魔力に反応して硬化させる仕組みにしてもいいと思う。

材料は土でも構わないだろう。


そんなこんなで

こっちの世界は急激な産業革命が起こりつつある。


この技術が無事この世界に広がれば

馬車?の時代は終わり

自動車の時代が訪れるのもそう遠くないだろう。





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