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月刊 異世界農業  作者: オマリー
月刊 異世界農業 第4号 =異世界の王宮のくらし特集=
35/52

=異世界の王宮のくらし特集=  異世界魔術の使い方①

月刊 異世界農業 第4号


=異世界の王宮のくらし特集=  異世界魔術の使い方①


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


皆様、こんにちは。

元気にしておりますでしょうか?


私は…と申しますと

もうダメかもしれません。


もしもの事があったときには…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


遡ること、1ヵ月前


〜アグリカ王宮 第三師団長室〜


門番に言われやってきた第なん師団かの師団長の部屋。

さぁ、俺はどんな罰を受けるのか。


確か案内してくれた団員さんは少しここで待つようにと言っていた。


30分後。


まだ来ない。

あぁ分かった。こういう罰だな。

いつまで待たされるか分からないって言う精神攻撃的なやつだ。

いいだろう。いくらでも受けてたとう。


1時間後。


まぁまだ、1時間。

みくびってもらっちゃあ困る

こんな事でイライラしたら、あっちの世界ではモテないんだから!


さらに1時間後。


あーあれだな。

これは、みんな楽しんでるな!

どっかで覗いてるな!


あそこか!

そこか!

いや、あそこか!


人間、放置したら2時間しか待っていられない説とかか?


まだ待てるぞ!



さらに1時間後。


全員ぶちのめす。

全員ぶちのめす。

全員ぶちのめす。


さらに1時間後。


ぶっち

ぶっち

ぶっち 


さらに1時間後。


俺は空を飛べる

俺は空を飛べる

俺は空を飛べる


さらに1時間後


「あぁぁぁぁ!いい加減にしろよぉおおお!」



さらに1時間後。


「くそ!くそ!くそ!」


ガチャ

ドアが開いた。


「あれ?どなたかな?あれ?私の部屋かな?」

と一度外に出て掛札を確認し戻ってきた。

「私の部屋だ。うん!君何してる!敵か!」

「いい加減にしろよ!この野郎!何時間待たせるだよ!」

イライラの頂点で暴言を吐いてしまった。

「敵襲だよぉ!みんな集合!」

その一声で何人もの騎士が入ってきた。

「貴様か!どこの国のものだ!」

と偉そうに言われさらにカチンときた。

「生まれも育ちもここの国だよ!」

「では、逆賊だな!」

「あんたらがここに呼んでおいて、何時間も待たせてるんだよ!」

「ん…?」

ざわつきはじめた。

「この事は陛下に絶対言わせてもらいますからね!」

「あ…ちょっと…」

人混みを掻き分けて1人の団員が来た。

「師団長。こちらがミノル=ホランド様です。今朝、師団長室に通しておくように仰られたので待っていてもらっていたはずですが…」


【あー!わーすーれーてーたぁぁあ!】

と師団長とやらが大声を出した。


「忘れてたじゃないですよ。それで済んだら騎士団要りませんよ。」

「いやはや、私はスカッシュ=アジュバント男爵だ。」

「ミノル=ホランドです…じゃないですよ?」

「すまん。すまん。ほら、女には色々準備があるだろ?」

衝撃の事実。

まさかの女性だった。

筋骨隆々、背は190cmはあるだろうか。

「はぁ…一応父より報告してもらいますね。」


「まぁ、待て!お前もほらな?罰で来たわけだろ?これは罰則だと思えばだな、妥当だろ?な?」

「では、これで罰則は終わりって事ですか?」

「いやぁ。そもそも罰を与えるように頼まれたわけでは無いからだなぁ。その不可抗力だ。うん。」

「それで済んだら騎士団要りませんよ。それで私はなぜここに呼ばれたのでしょうか?」

「お前に魔力の使い方を叩き込めとの陛下より頂いた勅命だ。」

「はぁ。」

言ってることがよく理解出来なかった。

罰と呼ばれて、魔力の訓練ってどゆことよ。

「お前の魔力は膨大すぎる。素人がやたらめったら魔術を使われたら王都がいくつあっても足らんのだよ!わかる?」

「申し訳ないです。」

理解出来た。

俺の矯正こそが最大の解決策だということを。


はっはっは!俺は魔術王になる!

の第一歩だな!

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