月刊 異世界農業 第3号 別冊付録 =前世の記憶①=
月刊 異世界農業 第3号 別冊付録 =前世の記憶①=
3月某日 天候:雨
今日は、雨だ。
雨の日は仕事は休み。
ふと、前世の記憶を思い出す時がある。
ただ、前世の自分の名前だけは思い出せない。
しかし、はっきりと周りの名前だけは覚えている。
あれは小学生だったときかな。。。。
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〜ミノル 当時10歳〜
俺は学習塾に通っていた。
名前はミッチェル学院だったか。
塾長はいがぐり頭でページを捲る時に唾をつける癖があり
チョークで手が汚れているのもお構いなしにするもんだから、唇にはいつもチョークの粉がついていた。
そんな塾長が経営する学習塾に通っていた時
隣の席に丸ノ内さんという女の子がいた。
癖毛でお下げの女の子。
その子が何かと俺にあれこれちょっかいをかける。
正直、当時はすっごい鬱陶しい子だななんて思っていた。
「あっ。消しゴム落ちた。」
っと丸ノ内さんがいう。
前の友達が取ろうとすると
「ダメ!○○ちゃんが取って!」
○○ちゃんは俺のことだ。当時、下の名前にちゃん付けで呼ばれていたのだけは覚えている。
俺は知らないふりをしているもんだから
もう一度前の友達が取ろうとしたところ。
「ダメ!○○ちゃんが取って!!!」
あまりにしつこいから友達と首をかしげながら取ってあげた。
「ありがとう!」
っと丸ノ内さんは満足そうだった。
彼女とは小学校が違ったから週に2度ほど会う程度だっただけに
変なやつだとは思いながらも気に留めることなく小学校の時を過ごした。
そして2年後。
〜ミノル12歳〜
中学校に進学した。
入学式を終えた後、クラス発表があり、書かれた通りのクラスに行き
席についた。
「あっ!○○ちゃん!」
知らないやつばっかりだったからちょっとびっくりして振り返ると
丸ノ内さんだ。
「あぁ。丸ノ内さん、同じクラスなんだ。」
変なやつとクラスになったなぁなんてのがその時の印象だ。
「やったぁ、○○ちゃんと同じクラス!うれしい!」
こっちは嬉しくない。まぁ37人のうちの1人だ大した話ではない。と思うことにした。
「おう、よろしく。」
「よろしくね〜!」
変なやつ。
何かと、決め事がある時にやってくる。
「ねぇねぇ!部活動なにする?なにする?」
「剣道でもしようかな。」
「水泳しよ!私、水泳部入るから。」
「しないしない。」
「スイミングスクール通ってたじゃん。水泳部ね。書いとくね。」
「お・・・おい。」
あいつはバカである。俺の3年間をしれっと勝手に決めやがった。
あいつはバカである。
そして、俺は水泳部に入っていた。
ほんとに入部届を出されていた。
「おい、丸ノ内・・・勝手に入ってるやん。。。」
「うん?水泳部入るって言ったから出しといたよー」
あいつはバカである。俺は何も言ってないし、剣道部に入るって言った。
あいつはバカである。
ある日、
クラスで何やら色恋話をしていた。
「お前、誰か好きな奴おるん?」
「えー・・・こしょこしょこしょ」
「えーーーーー!」
あいつらもバカである。人がどうこうどうでもいいことに盛り上がる。
あいつらもバカである。
「で、丸ノ内は誰好きなん?」
「うーん。◯◯ちゃん!」
俺である。突然のご指名ありがとうございます。じゃない。
あいつはバカである。
「どういうとこが好きなん?」
「優しいし、全部好き。」
「ひゅー」
あいつらはバカである。
そして、これは
あいつの【初恋である。】
だけど…俺の名前は思い出せない。
第3号はここまでです!
次号はミノル王宮勤務編です!
お楽しみに。




