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月刊 異世界農業  作者: オマリー
月刊 異世界農業 第3号 =異世界での防獣対策特集= 
33/52

=異世界での防獣対策特集= 異世界農業の最新技術開発②

月刊 異世界農業 第3号


=異世界での防獣対策特集=  異世界農業の最新技術開発②


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〜農業ギルド 地下倉庫〜


「やぁ!バルドラ!」

「おぅ!ヒンドラ、どうした?」

ギルド長が、何やら書簡を持って倉庫に降りてきた。


「実は、王宮より書簡が届きましてね。」

「俺のとこにくるって事はコイツら関連か?」

と魔力式荷車を指差す。


「いえ。先日のミノル様が持ってきた雷フェンスについてなんです。」

「また、坊ちゃんか。なんかしたのか?」

先日、暴発事故で農業ギルドは大変だったのは言うまでもない。

「いえ、むしろ逆で全て国の財源で賄われる事が決まりました。」

「そりゃ…すげぇラッキーだなぁ。」

「ええ。なぜかミノル様関連になると、ことがうまく運べますね。」

「腐っても特級印ってとこか!」

と大笑いな2人であった。。。


ギルド長もそれを伝えると事務所に帰って行った。


「金が出るなら完成させないとな。」


「タービンを回して、このぐるぐる巻きを回してビリって来るとこまでは原理としては大丈夫だが、魔力式に応用するには、一度溜め込む必要があるな。」


〜ミノルの独り言〜

バッテリーと言えば電池。


簡単に調達出来る素材で言うとボルタ電池だが

プラスに銅 マイナスにスズ 電解液に食塩水

これで基本的には出来る。


あっちの世界でいうバッテリーは

海綿状鉛 二酸化鉛 希硫酸を使う。

放電は、金属が硫酸鉛になっていき希硫酸は水になっていく。

充電は、金属が元の金属に戻り、水が希硫酸に戻る。

簡単に言うとこういうシステム。

あとは、学校の教科書を見てくれ!


俺は中まで見たことが無いから作り方は分からない。

分からない事は権能も作動しない。

果たしてどうなるか。


戻りまして、バルドラさん。


「こんにちは。バルドラさんでしょうか?」

「おう。そうだ。」

「私、防衛省魔獣対策課のセリス=ゼネラルです。」

ヤンマの姉 セリスが数冊の本を抱えてやってきた。

「本日は、手に入れた書物に役に立ちそうな情報がありましたので、お伝えしようと思い、伺いました。」

「なんで、俺なんだ?」

「ミノルさんのアイディアの一部はこちらで作られている様なので。ちなみに今、お困りな事はございますか?」

「坊ちゃんの無茶なアイディアで、今ちょうど煮詰まっていることがあるんだが、雷発生装置までは、原理として理解して作れそうなんだが、作った雷を溜め込むものが無くてな。」

セリスがパラパラと本をめくり始めた。

「たしか、それに近いバッテリーというものがあったと思います…えーっと、あった。これです。」

開いたページをバルドラに見せた。

「バッテリー…ふむ。初めて見る手法だな。闇魔石を使うと。これは随分ヤバい本じゃないか?」

「ええ。実は、フェント氏の司法取引でマッセの手記を提示されまして。」

「マッセの手記!!そんな時代にこれほどの技術があったのか!」

「そうですね。本当に驚きました。」

「ただ、何より驚いたのはミノルさんの知識です。」

「特級印の恩恵で代々の知識は引き継がれると言われていますが、実際知り得ない事は、権能では引き出せません。つまり、この技術自体を知っていたことになるのです。」

「確かに坊ちゃんは奇天烈な事ばかり話すしな。」


「とりあえずこの技術で解決してみてください。」

セリスはそう言って帰って行った。

「ありがとよ!」


「闇魔石は今まで効果が分からなかったのは、魔力を吸収する性質があったんだな。それに闇魔石と光魔石を組み合わせると出し入れ出来ると書いてあったな。」

「試してみるか!」


こうして、まもなくこっち流のバッテリーが生み出されようとしていた。



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