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月刊 異世界農業  作者: オマリー
月刊 異世界農業 第3号 =異世界での防獣対策特集= 
26/52

=異世界での防獣対策特集=  異世界農業の魔獣の傾向と対策④

月刊 異世界農業 第3号


=異世界での防獣対策特集=  異世界農業の魔獣の傾向と対策④



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〜工房街〜


「セクタさん。こんにちは。」

「おう。坊ちゃん。どうした!」

「ある程度予算取れたので、早速魔石ワイヤーの相談に来ました。」

「そうか!じゃあガンガン魔石仕入れていいんだな!」

「まぁ。そこは慎重に。」

「ところで雷を発生させたいんだったな。」

「はい。出来ればそうしたいです。」

「魔石の効果はだな。」


セクタさんの説明によると。

魔力を流した時、

火の魔石は熱くなる

水の魔石は冷たくなる

風の魔石は軽くなる

土の魔石は重くなる

光の魔石は光る

闇の魔石は不明

らしい。


「で、これでどうやって雷を起こす気だい?」

「そうですね…雷の原理としては氷の粒の衝突によるもの。」

「となると…。どうなんでしょうね。」

「ワイヤーに練り込む量でどんだけ魔力を流しても大したことねぇぞ!」

「そうらしいですね。」


と散々考えたが行き詰まってしまった。

雷の魔石があれば早いのに!なんて無いものねだりをしても仕方ない。


「俺の方でも何か調べとく。坊ちゃんもなんかいい案考えておいてくれ!」


という事で今回は、別れた。


ワイヤーから雷を発生させるのは

あの組み合わせからは難しそうとなれば、

電気を作る方が早いかもしれないなぁ。


魔法や魔力が中心の世界ではあっちの世界に当たり前にあるものが、非効率となるからあっちでは簡単に解決出来そうなことが出来ない。


バルトラさんに聞いてみようかな。


〜農業ギルド〜

「只今、帰りましたー。」

「おかえりなさい。ミノル様」

「坊ちゃん!おかえり!」

ギルド長とヤンマさんがいた。

ヤンマさんとギルド長に工房での報告をする事に。

「対物理フェンス改良の件で、セクタさんのところに行って来たんですが、雷を起こす方法に行き詰まっていまして。何かいい方法ないですかね…。」

「そうですね。練り込む程度で起きる効果自体が低いですが、雷自体は起こせなくはないですよ。」

とギルド長が言った。

「本当ですか!」

「報告はもらっていたので少し過去に文献を見ていたのですが、土と水と風をある一定の割合で混ぜて練り込めば発生したとありましたが、出力的には微弱で小動物程度にしか効果が無かったそうです。」


「なるほど…では、やはり何か装置で雷を発生させて、魔法の通りが良いワイヤーに通す方法の方が良いかもしれませんね。」


「初めて聞く方法ですが、魔法の伝導率の高い金属はコスト面が気になりますね。」


「やはり、高価ですか。」

「まぁコストみたいな細けぇことはいいじゃないか!やりたい事やってみろよ!」

とヤンマさんが口を挟んだ。

なにそれ。イケメン!

「そうですね。とりあえず形を作れば予算は考えれますよ。」

「分かりました。考えてみます。皆さんありがとうございました!」

相談して良かった。

無駄にゴリラが男前だったしね!


電気の作り方は何となく理論は考えている。

俺の考えはこうだ。

エンジンがあるならそれで発電出来るだろうという単純な発想だ!

上手く行くといいな!


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