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月刊 異世界農業  作者: オマリー
月刊 異世界農業 第2号 =異世界での元気な土づくり特集=
21/52

月刊 異世界農業 第2号別冊付録 =ミノルのゴリラ観察日記①=

月刊 異世界農業 第2号別冊付録です。

=ミノルのゴリラ観察日記①=



3月某日 天候:晴れ

農業ギルドに来て1週間。

俺は今日から日記をつけることにした。


うちのギルドには、街では大雑把魔獣と呼ばれるゴリラがいる。

戦闘センスは物凄いものを感じるが、

学問の知識は無いに等しい。

さすがゴリラ。


ゴリラの朝は早い。

朝日が出るか出ないかで

ゴリラは自宅から直接外回りに向かう。

自宅は隣町らしい。

隣町がどれくらい遠いかは分からない。

知りたくもない。


ゴリラは王都の担当地域をぐるっと一周してきたのちに

ギルドに顔を出す。


ゴリラは何かを探している。

そして、こっちを見た途端、話しかけてくる。

そう。こちらのゴリラは喋るのだ。

いつも俺に誘いを断られ悲しい顔で去っていく。

恋する乙女のようだ。


ゴリラのくせに…。


必ず、お昼から戻ると差し入れの甘味を買ってくる。


ゴリラのくせに…。


良い頃合いになると

職員全員のお茶と甘味を用意しだす。


ゴリラのくせに…。


配り終わるとまた外回りに向かう。

自分は筋肉に悪いと言って食べないくせに、みんなには必ず振る舞う。

なんて心配りだ。


ゴリラのくせに…。


そんな、ゴリラを尊敬している。

みんな、ゴリラを尊敬している。

そんな、ゴリラを頼りにしている。


ゴリラのくせに…。

ゴリラのくせに…。

ゴリラのくせに…。




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