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月刊 異世界農業  作者: オマリー
月刊 異世界農業 第2号 =異世界での元気な土づくり特集=
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=異世界での元気な土づくり特集=  異世界の土づくり事情⑥

月刊 異世界農業 第2号


=異世界での元気な土づくり特集=  異世界の土づくり事情⑥


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〜農業ギルド4日目〜

「おはようございます!」

「おはよう!ミノル様!」

今日の職員ガチャはサイカさん!

「サイカさん、おはようございます。」

「今日は私の仕事を手伝ってもらおうかな!」

「おっす!坊ちゃん!今日こそ俺と見回りいこうぜ!」

「すいません。今日はサイカさんとのようです。」

「ちぇっ!いつになったら付き合ってくれるんだよ!」

大雑把ゴリラよ、誤解されかねない言い方やめてくれ。

「じゃあ、ミノル様。二階のラボへ行きましょう。」

「はい。」


〜農業ギルド2階 〜

「ところで、サイカさんは普段何をしてるのですか?」

「私は主に、ざっくり言うと成分の研究ね。」

たしかにざっくりだな。

「はい。成分とは?」

「例えばね、生産品がうまく行かなかった時の原因を調べたり、上手く行った時の原因を調べたり。」

「ほうほう。」

「今回は、クラースさんから報告があがってきてるポロテのことを調べようかと思ってね。ミノル様が色々情報をあげてくれたみたいなので、ミノル様の話を聞きながらできればいいなっと!」

「わかりました。」

サイカさんが雑然と置かれた椅子を足でたぐりよせそこに座るように催促した。

「まぁこのへんに座って。」

「はい。」

「じゃあ、早速。ポロテの病気の件だけど、見るからに枯れてる株からも枯れてなさそうな株からも白いモヤが出たわ。おそらく目に見えないところで感染しているところから圃場すべてに感染している可能性は考えられるわ。」

「やはり、そうですか。」

「それがわかったのは、特級印の権能ってやつなのよね?」

「はい。ただ、単語ごとでヒントをくれるような形で浮かぶので私にはさっぱりなのが現状です。」

「なるほど。じゃあ私が知りたいことを権能で調べたらヒントもでるってことよね?」

「はぁ。多分。私の知識の理解度が影響するかもしれませんが。。。」

「まぁ、ちょっと試してみましょう。」

「はい。」

「感染の原因は?」

「はい。少々おまちを。」

(検索 ポロテの病気 感染の理由)

(排水不良 水たまり)

「でました。排水不良と水たまりだそうです。」

「なるほど。排水不良 水たまりねぇ...」

サイカさんは圃場の地図を見ながらなにかを考えはじめた。

「傾斜は...うんうん。そこから水を流したとして...うーん」

「おっ!ビンゴ!」

「なにかわかりましたか?」

「うん。傾斜と排水のシュミレートをしたら枯れてた株があったところにバッチリはまったの。それと元気そうな株をとった場所から予想するに大体2/3は感染しているわね。」

「これは早急にクラースさんに報告ね。」

「それとこれの対策とかはあるのかしら?」

「それは私自身で一つありまして、」

「えっ権能なくてもわかるの!」

「んーまぁ。みたことあるというか、なんでやってないのかなってことが。」

「うん。どんなこと?」

「植え付け時にもうすこし高く土を盛るようにすればどうかと。」

「なるほど。どうやって。」

「半円状にもっこりと土をですね。」

「で、どうやって!」

「そこまではちょっと。」

「権能使って!」

なんかどこかの便利AIみたいな扱いだな。

(検索 畝の立て方)

(クワ 管理機 トラクター)

これは...お伝えできる内容がないよう

なんちゃって。じゃないよ!

「クワという道具を使うらしいですよ。」

とこっちでなんていうかわからないから直球で言ってみた。

ちなみにトラクターと管理機は文明を動かしかねないから様子を見ないとね。

「それってどんな道具だろ。」

「たしか。こう...木の棒の先に長方形の鉄の板がついてるようなものです。」

「あーそんな道具みたことあるかも!」

「じゃあ それです。」

「えーてきとーね。大雑把魔獣にやられちゃってきてない?」

「一緒にしないでください。」

「あははっは!」

あとは報告書があるのでとのことで

サイカさんのお手伝いは終了!さぁてお昼お昼!

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