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月刊 異世界農業  作者: オマリー
月刊 異世界農業 第2号 =異世界での元気な土づくり特集=
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=異世界での元気な土づくり特集=  異世界の土づくり事情⑤

月刊 異世界農業 第2号

=異世界での元気な土づくり特集=  異世界の土づくり事情⑤

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「只今、戻りました。」

「...戻りました。」


「ミノル様!おかえりのところ悪いですが、地下の倉庫に行ってもらえませんか?」

「私も後で行きますので!」

とギルド長。

久しぶりに見た気がする。


「はい!わかりました。」

事務所奥の突き当たりが地下倉庫の入り口だ。


〜地下倉庫〜

「こんにちは。」

誰もいないのかなぁ。

まぁいいか。後でギルド長来るって言ってたし。

魔力式荷車を見ながら歩いていると

「誰だぁ!」

「うわぁっ!」

どこからか声がした。

見回しても誰かもいない。

早起きが効いてきたかな。

「こっちだ。こっち。」

こっちと言われても魔力式荷車の方から声がする。

魔力式荷車を喋らせるならもっと可愛い声が良いのなぁなんて

考えてたら。

「おい!下だ。下。」

ヒョコと魔力式荷車の下から顔を出すドワーフ?の様な人の顔があった。

「きゃぁっ!」

と不意に胸元と股を抑えてしまった。

「何を乙女みたいな声出してんだ。特級とはお前のことだろ。」

「あっはい。初めまして、ミノル=ホランドです。」

「おう。俺はバルトラだ!よろしくな!」

「よろしくお願いします。」


「呼んだのは、なんか国王様が気前よく魔力炉を一基寄付してくれてな!多分、特級用の魔力炉だろうがな。」

「はぁ。」

「お前に魔力式を新設してやろうと思って、意見も聞いてやろうと来てもらったわけよ。」

「やったぁ!」

大雑把ゴリラと走らなくていいと思うだけで

溢れ出て口に出してしまった。

「喜んでもらってなによりだ。まずは魔力炉の調整が必要だ。ちょっとそこに座れ!」

言われるがままに雑に置かれた椅子に座る。

「ほい!これを握れ!」

と不意にケーブルに繋がれた鉄の棒の様なものを

投げてきた。

「おっとっとっと。ふぅ」

「どんくせぇな。じゃあそれに魔力を注げ。」

剣を構えるイメージのやつだな。

にぎにぎ

にぎにぎ

にぎぎ

「おいおい。こりゃたまげた!どんな魔力してんだ!特級は!」

計測器を見ると光り輝いている。数値も振り切っているようだ。

「もういいぞ!」

「あのクラースでも半分行かなかったのに振り切ったぞ。」

グラースさんってかなりの魔力持ってるんだ。


そこへ

「バルトラ。お待たせしました。」

とタイミングよくギルド長が降りてきた。

「ヒンドラ。聞いてくれ。魔力計測器を振り切ったぞ。」

「え!なんと!素晴らしい!さすがミノル様!」

「えへへ。」

なんておどけてみたりした。

「ヒンドラ。制御の方はどうする。この魔力じゃ暴走しかねん。」

「そうですね…。あとで話し合いましょう。」

「次にデザインですね。」

「あの形になるんじゃないんですか?」

「ご希望であれば従来の形にしますが、特別な魔力炉らしいので特別感があっても良いですよ。」

と微笑む。

「うーむ。じゃあ、そうだなぁ。」

あっ!アレに乗りたい!

農業と言えば軽トラと原付でしょ!

みんなが軽トラなら

俺は2輪がいい!

「二輪とかって出来ますか?」

「二輪って履帯を二つに分けるってことか?」

「前を車輪、後ろを履帯ってどうですか?」

「出来なくはないが、車輪は乗り心地悪いぞ。きっと股を持ってかれるぞ!」

なんとなく想像できる。パンクした自転車でそんなことになったことがある。

「前も履帯だと操作性が悪いんですよね。」

「この魔力式たちもそうじゃないですか?」

「確かにそうだな。方向変換に少しコツがいるな。」

「では、その実験として、駆動輪は履帯、操舵輪は車輪。車輪には、柔軟性があって耐久性の高いものを巻き付けましょ!」

「そんなこと言われても布巻いた時は最悪だったぞ。」

「他に無いんですか?魔獣の革とか中身とか。」

「うーむ。無きにしも有らずってことろかの。」

どっちだよ!

「まぁ、考えとく。期待するなよ。」

「はい。よろしくおねがいします。」

「ついでのなんですが変速をつけるとかどうですか?」

「変速とはなんだ?」

「歯車を切り替えて力の伝わり方を変えるっていうんですかね。」

「魔力の出し方で調整すればいいんじゃないのか?」

「私の場合、出過ぎてしまうのが問題ですよね?ならば段階ごとにリミッターをつければ良いのでは?と思いました。」

「素人考えなんで聞き流してください。」

「なるほど。お前すごいな!ちょっと考えてみよう。」


農業は詳しくないけど車とか好きだったんだよな!

どうやって変速してるとかは俺も知らないけど。

スポーツカーとかも乗ったことあるんだぜ!

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