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月刊 異世界農業  作者: オマリー
月刊 異世界農業 創刊号 =異世界での農業の始め方特集=
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異世界での農業の始め方特集 異世界での農業の始め方①

月刊 異世界農業 創刊!

定期購読よろしく!

=月刊 異世界農業 創刊号 =

異世界での農業の始め方特集 異世界での農業の始め方①

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ーホランド子爵邸ー


「ミノル様。当主様がお呼びです。ご準備を」


「わかった。すぐ行く!」


俺はミノル=ホランド。

なんかミドルネーム的な名前があったような気もするが

そんなのいちいち覚えていない。


コンコンとドアをノックする。

「ミノルです。参りました。」


「うむ。入れ。」


この男こそがホランド家当主 ホウサク=ホランドである。


「父上、何か御用でしょうか。」

「うむ。まもなくお前も15歳だろう。したがって成人の儀に行ってもらわなければならぬ。」

「はぁ」

「当家は代々、剛剣の資質を持っている。お前も剛剣の資質を持っていれば良いのだがな。」

「期待に応え、よいご報告ができればと思います。」

「ふむ。準備にあたり2日後に王都へ出発するように。」

「わかりました。それでは失礼します。」

「うむ。気をつけてな。」


さて、この成人の儀とは

この世界では資質が全て。

資質によって人生が決まると言っても過言ではない。


ちなみにホランド家は剣聖を数多く輩出している名門貴族である。

三男とはいえ、剣の資質は絶対必要なのである。

もしなければこれまでの訓練の日々が無駄になると思うだけで身の毛もよだつ。


「おい!ミノル!」

この声は間違いない三つ上の当家次男坊

カーク=ホランドだ。

「カーク兄さん。ご機嫌うるわ・・・うへっ」

腹への不意打ちを入れてすかさず喋りだす。

「お前も成人の儀だな!くれぐれもホランドの恥にならないようにな!はっはっは」

「ご期待に・・・ぶえっっへ」

勢いよく背中を叩き行ってしまった。

何かとちょっかいをかけてくる次男坊あるあるの詰まったような兄だ。

貴族なんだからもっと上品にしてもらいたいところだ。


まぁそんなことを考えたって仕方がない。

寝よ寝よ。


(思えば、朝起きたら違う天井だった時にはびっくりしたなぁ)

(転生って大体、神様みたいな人に謝罪も込めてチートな能力をもらうと思っていたなぁ。)

(それにどういう状況でこうなったかもわからないし、死んだのかもわからない。)

(それにスマホにダウンロードしたムフフな本が誰かにバレてないかも不安だなぁ。)

(死んでさらに恥をかくとか。。。)


〜翌朝〜

どんどんどん!とドアをひっきりなしに叩く音で目が覚める。


「おーい!ミノル!決闘しようぜ!」


(なんだよ!朝から野球しよーぜ!みたいなノリは)


「おーい!ミノル!ミノル!決闘しようぜ!」


(そしてこの人こそ長男のシュウ=ホランドである。)

(大体、次男がやんちゃなら長男はやさしく俺を見守ってくれるキャラなもんだろうが)

(この世界は違うようだ・・・とほほ)


「おーい!俺と決闘しようぜ!しばらく会えないんだろ!」

(片道2日くらいのちょっとした旅行みたいなもんじゃないか・・・)

「いやぁ、ただの成人の儀にい・・・」


ガシッと首根っこをつかまれズルズルと引きずっていく


「ちょっとシュウ兄さん着替えがまだ・・・」

「どうせ、汗かくんだからいいだろ!」

(あんたがな。)

自分で言うのもなんだが結構 俺は剣の才能があった。

3歳にして剣を構え

7歳にして屋敷内で敵うものがいなくなり

10歳にして領地内の誰一人敵うものがいなくなった。

なんていうか、神様イベントなかったけどギフト的なものじゃないの?

なんて思っている。

いや思いたい。

前の自分は運動音痴というのもおこがましいレベルの鈍臭さで

今とは考えられない身体能力だ。

「よーし!成人前にぶっ倒してやるぞ!」


はいはい、頑張っていい勝負してくださいよ。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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