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都市伝説

作者: みくた
掲載日:2022/08/20

 夜中にベッドで目が覚める。

 部屋の電気はつけっぱなし。胸の上に乗ったスマホ。そして、ノイズを垂れ流すラジオ。

 どうやら寝落ちしてしまったようだ。

 時刻を確認すると午前三時。ラジオの放送はとっくに終わっている。

 私は電源を切ろうとラジオに手を伸ばした。

 しかし突然、ラジオから暗い音楽が流れ始める。

 普段なら気にすることなく電源を切るのだが、何故か私はそれをしなかった。

「臨時放送です。」

 抑揚のない男性の声が流れ、次々と名前を読み上げていく。

 この時点で私は気づいた。


 これは都市伝説でよくあるその日の死亡者を予言する番組だ。


 金縛りに掛かったように体が動かず電源を切りたいのに切れない。

 その間にもどんどん名前が読み上げられていく。

 最後に「以上が本日の犠牲者です。」というようなことを言うのだろうが、それを聞いてしまったらショック死をしてしまうかも知れない。たが、体が動かない。

 そして・・・

「以上。」

 とうとうここまで聞いてしまった。私の心臓は爆発寸前だ。

「昨日の放送に携わった方々です。」

 それを聞いた私の心臓はいろんな意味で止まりそうになった。

「この放送をお聞きのみなさん、こんな時間まで起きてるから怖い思いをするんです。早く寝なさい。」

 そして、放送は終了した。


 私は速攻で放送局に苦情を入れた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 健康を考えた素晴らしいラジオ局の演出(こんな演出を考える人はヤバい)もさることながら、臨時放送からの名前リストだけから勝手に怪談を妄想する主人公のヤバさも怖いですよね。少なくとも、この手の…
[良い点] 放送終了後の時間を利用した、ラジオ局のイタズラという事ですか。 主人公にとっては何とも人騒がせな話ですが、都市伝説を逆手に取った遊び心が良い味出ていますね。
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