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世界よ滅び

つねに頭の中で音楽が鳴っているような ゆかいな脳を持つべきでした。

そうでもしなければこの世界は 生きていけない ものなのです。

滅びよ世界と彼は言った。


***


犬が昼飯を待っている。行儀のいいことです。

幸せとかどうでもよくただ待っている。赤い紐につながれて。

通りすがる猫は幸せで

幸せな者と幸せなどどうでもいい者との会話は

盛り上がらず 続かない。

しかたない、

水道の蛇口よ 回って水を出せ。

ジャア。

そうか。

流れは清らかで しかしドブに落ち 流れるうちに汚れ

猫よ、それを飲むのか、まあそれもよいと犬は思う。

幸せなどどうでもよいから

昼飯が来ないかなあと思うのである。


***


トリミングしよう。チョキチョキ。かわいいねこちゃんだから。

ほうら見て いかがでしょう。

おいしいおさかな たべるよ 赤身のおにくだ。

この港には 岩場があり つばめが巣を作っている。

ねこちゃんは魚を食べ 大きくなる。

とても大きくなる。

もうすぐつばめの巣と同じくらいの高さだ。

それでもねこちゃんは魚を食べる。

毎日 同じように。


***


ヒラメを食べましたと報告を受けました。

先生はそのことをとてもうれしく思います。

海は野山のむこうにある。

楽しい道を歩いて

緑色の峠を越えて。


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