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花粉

みろくぼさつの お顔を見ました。

美少女であった。

自分がなにをすべきか なにができるか なにをすればいいのか

なにをしたいのか

わからない 悲しい。

悲しいのか?

私の感情に勝手に名前をつけないでくれ。

君が道端で そうですねと 言ってくれるだけで

日当たりのいい空き地に ぽつんとひとつ 箱が置いてあるみたいな

感情の空虚。

その先のビルが

子供の頃に見た風景に似ていたという。

明日の朝になれば

つらい人の列は ビルの下を通り

日陰を通り 寒風に吹かれ バス乗り場に並び

冷たいコンクリートばかりが続く

どこまでも いつまでも。

どこかで終わりにして 春にしよう。

あたたかくて 日当たりのよい

春に。


(日々は過ぎ)


かふんがとんで はずかしながら おてがみをかいています。

おねえさま。

わたくしの上に おひさまがあります。まぶしい。

くしゃみが出ました。理由はいろいろあります。

あなたの思いつかないようなこと。

東北のローカル線で 列車が走ったとか。

早くこの街を出たいとか。

いつかまた来る その日まで

おてがみ おだいじに

さよなら

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