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瑠璃色の空

ぼきぼきぼき

これ骨が折れる音かな

と思って窓の外を見たら

いろんなものが折れてぼきぼきになっていた

俺の骨は大丈夫

なにしろ丈夫だからね

へへへ

世界はいろいろなものが折れた結果

ふにゃふにゃになっていた

ふへふへ

スポンジ状になった世界は

雨が降れば水を吸って

じゅくじゅくと膨らみ

でぶの人が上に乗れば

水がじょばじょばとあふれていく

土に染み込み

地下水脈を通り

やがて愛鷹山のふもとで

湧水となって地表を流れるのだろう

世界を満たす

うつくしい水



でもさ、ひとつ訊きたいんだ

僕はどこに行けばいいんだろう

言い換えれば

どう生きるべきか

それは大きな問いだよと

ザ・ビッグダディはこたえた

高級なソファにゆったりと座り

かつては最前線でばりばりやっていたという

しかし今はやさしいでぶのおじさん

お腹のお肉がぷよぷよしている

君はね、自由にやっちゃいかんよ

と、ザ・ビッグダディは言った

誰かの下につきなさい

ちゃんとした師匠の下に

そしてきちんと教えてもらうんだ

どうやって困難を乗り切ればいいのか

どこへ行けばいいのか

そうしてやがて君は気づくだろう

自分の人生というものに

そして、

と、ザ・ビッグダディは言葉を切った

世界は、

ああ、世界は、

まるで瑠璃色の空だ

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