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芽吹き
退屈な日々
街に出てみても
やりたいことは見つからず
インターネットにも
おもしろいものはなく
ベッドで暇をつぶす
そこに意味はない
枯れていく
維管束に水がたりない
土壌に水を ください
雨が降ってようやく私は出ることができた
暗くて湿った土の中から
ここは広い畑
栄養たっぷりの土が
地平線まで敷き詰められて
雲の隙間から青空
隣で誰かが芽吹く
その 未来への希望みたいなものが
私にはまぶしすぎて
吐いてしまいそうだ
暗いベッドの中の方が
まだいくらかマシではないのか?
炎が舞い上がる夜を見た
組まれた材木の周囲で踊る人々
土が焼かれ 頬が熱い
夜空に浮かび上がる山の稜線を
指先でなぞる
星のざらつきが懐かしくて
涙があふれてくる
かつて私はこんなところにいた
地平線など見えない 山に囲まれた場所に




