表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/42

人類の思い出

16年前の冬の日 冷え切った教室だった

窓の外の空は重く黒く 降りしきる雪

今日帰れるかなと誰かが言った


君は

春の歌を 歌い始めた

その歌は 届かないよ

雪に染み込んで どこにも


ちいさな石油ストーブの

炎が揺れて そのことに気づく人はなく

寒さだけが 床の近くに溜まっている


君は歌うのをやめなかった

最後まで

最後がきたら

私たちの終わりは

すぐそこにある


愛が世界の端から降ってきてしまったので

この話は終わりにしよう


かずかずの迷いがここにあり

抜け出す方法がわからないまま

わたしたちはからみついて 苦しんでいる

世界は冷たく存在するだけで

助けを求めても 何も変わらず

淀んだ空気の中で 窒息する

だらりと垂れた右腕に

猫は噛みついて

ああこれはおいしくないのだと

悟るのでした


大好きな追い焚き

おふろはあったかく

ごはんはおいしく

人類は幸せ

こんな日が続けばいいのにと

思った翌日に 小惑星が落ちてきたりする

ままならぬ 人生なのです

体を揺らせ 頭を揺らせ

小惑星 ははっ

テンション上げていこうぜ人類

明日は滅亡だ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ