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真剣に読まないように(続)。

にぎにぎ。

作者: caem


 その滑らかな肌触りと やかましく泣いている


 愛しいキミから産まれた たったひとかたまりの


 へその緒を箱にしまったばかりで まだ抱き締めてなかった


 はじめて手にした温もりと やさしい笑顔に


 母親と父親になったなんて よく分からずに


 嬉し涙を流していたなんて 気づかずにいたから


 やがてそれ(・・)が まるであの頃のように


 同じ気持ちでいられるとさえ 思っていたから


 紡いでいく命と共に 産声をあげている


 決して悪いことじゃあない むしろ明るい未来だ



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