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メタボリックE-Bike

メタボリック異世界E-Bike ∼モーター拘束解除∼

作者: 水性カラー

 この物語はフィクションであり、

登場する人物、品物が

現実世界の何かを連想させたとしても

実在する人物、品物とは関係が有りません。

 最近、私は魔動アシスト自転車を購入した。

 どういうものか説明すると

魔石に貯めた魔力で魔動モーターを廻し、

人間がペダルを漕ぐのを補助してくれる自転車の事だ。


 なんだ、それなら全部魔力で動かせば良いではないかと

思う方も多いと思う。

 もちろん、完全に魔力だけで動く物も当然有る。

 だが、それは魔動機付き自転車という分類になり、

運転するためには


 ・魔動機付機械運転資格(魔付一種)取得

 ・年毎の管理登録税

 ・自己責任賠償共済(自賠責)への加入

 ・頭部及び胴体の防具の着用(冒険者の様な恰好)


が必要になり、まあ正直面倒なのである。


 そんな所に、

魔動アシスト自転車が

『魔動力は発進の補助に使うだけなので、

 これは魔動機付き自転車では無い』

として登場、

 資格、税金、共済、防具不要が受け、

またたく間に王都を中心に流行した。


 ギルドの緊急依頼の報酬でアブク銭を獲た自分も

流行に乗ってちょっと強力な魔動アシストの付いた

最新型を買ってみたわけだ。


 乗ってみるとこれが中々悪くない。

街から街への移動にはキツイが、

街周辺へのちょっとした移動には充分使えて、

駆け出し冒険者なら乗合馬車使うより、

これ買った方が長い目で見た時お得だと思う程だ。


 ただ、不満が無い訳でもない。

魔動機付機械運転資格持ちの自分からすると、

魔動機を補助としてしか使ってないのが

惜しいのである。

 付き合いが長くなる度に、

『この魔動機に本気で仕事させてみたい』

との思いが強くなっていた。


 ある日依頼の情報収集の為に行った酒場ネット

面白い噂を聞いた。

 魔動アシストの魔動モーターを補助ではなく

本気で使える方法が闇で広がっているというのだ。


『おいおい、魔動モーターの制御魔法陣プログラムは、

 魔道具ギルドで厳重な拘束がされていて

 書き換えなんか無理だろう?』


と聞いたら、


『何でも、呪具で制御魔法陣を騙すらしいですよ』

『ほーん』


詳しくは伏せるが、近隣諸国経由で取り寄せてみた。


 ブツは所謂、副魔法陣サブコンと呼ばれる、

制御魔法陣に信号を送る回路に割り込ませて

制御魔法陣に行く情報が実際と異なるように

見せかける方式のヤツだった。

 

「トリツケルトスピードメーターノスウジガハンブンニナリマス」

付属の説明書に書いてあった。


 実走の結果は、すごく・・・速いです。

30~40で普通に巡航して、激坂を20で登れる様になった。

但し、衛兵隊にバレると捕まる。

この作品はフィクションです。

現実の道交法に違反する事は行っていません。

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