第十五話
両親の顔は今でも覚えている。
温かくて、優しくて、心地いい。
この世の楽園と表現する場所があるのならば、きっとそう呼んでも差し支えないだろう。血の繋がりという強固な信頼関係に家庭環境の良さ、紛れもなく俺は恵まれていた。
俺より五歳くらい年下の弟が居て、兄だからと世話を良く頼まれた。
決して嫌じゃなかったし寧ろ──楽しかった。赤子特有のくちゃっとした顔で楽しそうに笑う弟を見て、俺もまた嬉しくなった。
穏やかな毎日だった。
なんの代わり映えもない特別もない、凡庸な日々。
俺はそれがどうしようもなく大事だと気が付かないまま過ごし続けて────全てを失ってから、ようやく気が付いた。
俺はまだ。
なんの恩も返せないまま、別れを迎えてしまったのだと。
◇
「…………いまさら、だな」
ぼやけた視界が徐々に回復していく。
全身を包み込む激痛と、所々感覚が無い箇所がある。具体的には両手を動かせている感覚がないから吹き飛んでいるかなんらかの損傷を起こしているのは間違いない。
げほ、と一度咳き込んだ。
喉奥に詰まった血塊を飲み込んで、肉体の内側から回復魔法を使っていく。
──座する者なんて大層な存在になってて良かった。
たぶん、人間の身体だったら死んでた。
直撃する寸前に身体強化と障壁を張ったのにも関わらずこの傷だ。魔力が無限に使用できるってのは厄介だな。
震える脚と、生えて来た右腕を無理矢理動かして立ち上がる。
ここは…………障壁ギリギリの場所だ。
ということはつまり、首都周辺から端まで吹き飛ばされたのか。ある意味障壁があって助かったと言うべきだ。
「気を失ってる間に全部手遅れになりました、なんてことは……無いかな」
魔力感知に見知ったものがあるし、坩堝の方から紫電が垣間見える。
この距離でも捉える事が出来るのだから流石としか言いようがない。炎の壁はいつのまにか消えているから状況は推し量れないが──……助けに行ける程余裕はない。
身体がすっかり癒えたので自己分析をする。
魔力量、半分程度。
自分で考えていたよりも多く咄嗟に使用してしまったらしい。
思わず溜息を吐きたくなるけれどそれをぐっと抑え、再度光の翼を展開する。
先程のは紛れもない全力だった。
今の俺が放てる全てを込めた。嘘じゃない、本当だ。感情というものが強さを左右すると言うのならば確実に過去最強だったと言えるし、魔法の完成度だって上がってる。トーナメントの時よりもよっぽど俺は強くなった。
それでもなお、届かなかった。
ただそれだけだ。
「……まったく、卑怯だぜ」
一言文句を吐いてから、魔力探知を広げる。
件のアステルはテオ達の所に行ったようで、空に浮かび上がって其方を覗けば確かに荒ぶる魔法が飛び交っている。すっかり白い怪物は立ち入れない戦場に変質してしまった。
僕にも、戦場を左右するような選び抜かれた力があれば良かったのに。
そう思わずにはいられなかった。
無力な己を呪うのは慣れたものだけど、その代償として今にも命を喪いそうになっている友人がいる。もし俺が先程の攻防でアステルを葬れるほどに強ければそんなことは訪れなかったのに。
翼に力を込めて、消耗を度外視した速度で突撃する。
音を置き去りにするほどの速さ、それでも最高速には程遠い。
駆け抜けた先で、ソフィアを庇うテオに対し後少しで突き立てられる刃を目撃し────急ぎ飛ばした光の羽が、その刃を受け止める。
羽に込めた魔力を操作し、無数の自立型魔法へと変化させアステルに対して攻めを継続。
二人に怪我がないことを確認してから至近距離での戦いに踏み込んだ。
「──はあッ!!」
剣を両手に持ち、翼から羽を射出し、並行思考を行うために魔力を頭にも集中させる。
光刃がぶつかり合い衝撃を撒き散らしながら、飛び交う魔法が相殺する。
一点に集中させるのがうまくいかないのならば今度は逆。
つまるところ、手数でとにかく押し続ける。どれか一つでも当たればそれを起点に連撃を行えるように常に計算しながら手を打っていく。
もちろんさっきみたいに一撃で覆されるかもしれない。
命さえ失わなければ戦闘を継続できるので、絶対に失ってはいけない場所だけ守る事にした。そうすれば合理的だ、食らうときの痛みさえ考慮しないのなら。
こんな痛みに耐えながら、死ぬ恐怖と戦いながら君は戦っているのか。
本当に、凄いやつだ。
「──月影羽!」
急造の技だが悪くない。
威力は低いけれど数が多く、一発食らうことにリスクはないけど数発受ければ動きを止められる程度のもの。だからこれは、数を多く展開できる魔力に優れたものにしか使えない。
今の俺には適していない魔法だ。
それでも使う。
諦めたわけじゃない。この現状を打破するために、最後のとっておきをぶつけるために必要だから。
アステルに大技を使わせないように牽制も忘れない。
派手さも何もない地味な一手だけれども、これこそが最善の策だ。
およそ二分ほど変わらない絵面の後に、向こうに動きがあった。
ピクリと僅かに身動いだ直後、坩堝の方向へと剣を向ける。
ぐるりと方向転換をして隙を晒すその姿に、多少雑多な感情が湧き上がった。
それら全てを飲み込んで、目を見開いて強く剣を握り込む。
────今しかない!
ここで倒さねばならない。
剣に余った魔力を掻き集め、その無防備な身体を打ち滅ぼす。
正面から受け止めるのならまだしも、今回は背中を晒している。これを逃す手はない。
急激に集めたことで僅かに魔力が漏れ出すけれどそれも気にせず、双刃が輝きを高まらせていく。魔力の精度が荒れる程度には冷静じゃないという事実を認識できないまま、刃を振りかざそうとして──気がついた。
先程一撃喰らいそうになっていた友人が、いつの間にか坩堝を遮るように立ち塞がっている事に。
アステルの放つ一撃を防ぐために、射線を防ぐために、黄金に輝く剣を手にして。
そして、俺の眼前に突如現れた真っ白な人形。
色が抜け落ちているのにどことなく美麗な装飾が施されているのがわかるドレスに身を包み、その身の魔力を解放しようとしている女性。
聖女アルストロメリア。
絶対的な障壁を掲げ、ありとあらゆる攻撃を防いだ大戦の功労者。英雄一行を陰ながら支援し、終戦後も国の運営に協力した偉大な人物。また、今回の戦いで最初に出現が確認されていた一人。
ここまで来て、俺は自分の失策に気がついた。
俺はここでアステルの一撃を止めるために全力を賭すべきだった。坩堝に対して魔法を打ち込まれては現在戦闘中である二人に被害が及び、最悪の場合作戦が失敗する。そうなったらこの大陸は終わりだ。
攻めを継続したところまではよかった。
目標を見失っていた。俺が倒さなくてもいいのに、倒すことに固執してしまった。
ロア・メグナカルトとステルラ・エールライトの勝利こそが今回の目的であり、決して俺が勝つことを目的としてるわけじゃない。ついさっきまで理解してたはずなのに、どうして。
「────まだッ!」
動揺を隠せないまま自責をする己に蓋をして、今自分がやらなくちゃいけないことを再認識しろ。
わかってる。
今の俺は、最高にかっこ悪い。
思い上がって、無理して、逆にやられて気絶して、復活して援軍に来たと思ったら判断ミスで作戦失敗の危機に陥ってる。
最高に最悪なかっこ悪さだ。
これで『英雄になりたい』だなんて笑えてくる。
なあ、きっと君ならそう言ってくれるか?
ロア・メグナカルト。
ほんの僅かな逡巡の後に、剣に集めていた魔力を霧散させて身体に引き戻す。
テレポートで瞬間移動し、テオの真横に降り立った。
そして彼の肩に手を置いて、有無を言わさずにテレポートで送り返した。アステルの放つ技を生身で受け止めるのは自殺行為だ。それなりにしっかり備えた俺でも半身失いかけたのだから、普通の人間が食らえば即死は免れない。
「すまなかった」
届かない謝罪を呟いて、眩く輝き出した剣に対して構える。
聖女が展開した障壁は坩堝と俺たちだけを包み込み、何人たりとも干渉を許さないといった様相。それが出来るなら最初からやっておけと思わなくもないが、多分、坩堝側の状況が変わったのだろう。
アルス一人では対処しきれない状況に。
もしそうならば喜ばしいことだ。
複数人でかからねば良くないと、この戦うことだけを定められた偽物たちが判断したのだから。
きっと上手くいってるんだろう。
彼は間違えないのだから。
いや、間違えたとしても、彼ならばなんとかしてみせるんだろう。
「ならば俺は────その手伝いをさせてもらう!」
他人頼りの情けなさで申し訳ない。
でももうとっくにかっこ悪くなってるんだからどれだけ重ねようが関係ないだろ?
俺はこれを耐え抜いてみせる。
だから君たちは、勝利を収めてほしい。
それが俺の名誉にも繋がる、なんて俗物的な考えで締めくくろうじゃないか。
剣を収め、純粋な魔力を両手に集中させる。
どこまでも『魔力』としての質を高めて高めて高め続けて、それは肉眼で捉えることすら可能とする揺らぎ。物質とも呼べるほどに変質した魔力の極みを両手に掲げて、今にも解き放たれようとしている剣に相対する。
「こんなんでも魔祖の息子だ。魔導の頂は、とっくの昔に垣間見てるのさ!」
ああ、怖い。
受け止められなかったら全部崩壊する。
作戦も俺の人生もこの大陸の歴史も、母さんが積み上げてきた全てがオジャンだ。こんな緊張感、どうして今になって襲ってくるんだ。
受け止めろ。
どこにも受け流せない。少しでも漏らしてしまえば終わりだ。
ドクンドクンと心臓が高鳴り、異常なぐらい血流が速く巡っている。血の引くような心地よさと、意識が希薄になる気持ち悪さが合わさっていて、どうにも冷静じゃない。
それでも、そんな苦しい状況な筈なのに──どうしてか、俺の口角は吊り上がっていた。
両手から障壁を展開し、瞬く間に強固な壁を築き上げる。
構築に七割、維持に二割、残り一割は最後の一滴。魔力配分はそんなもので、後先なんかこれっぽっちも考えていない。
それを考えるだけの余裕はとっくに消え失せた。
そして全てを防いでやろうと息巻いた俺の覚悟が整うとの同時に、アステルの掲げた剣が輝きを増す。
光り輝く剣から生み出された一撃が、今解き放たれて────視界が眩い閃光に染まった。
────ドガガガガガッッッ!!
掘削するような音が鳴り響き、その影響で耳が遠くなる。
頭の中を何かが埋め尽くしたような苦しい感覚に陥った刹那、身体中に襲いかかってくる衝撃。特に両腕の負荷が凄まじく、ほんの僅かな衝突時間に対し異常な程の威力。
一瞬で押し込まれる感覚を必死になって抑えて、前に前にと突き出そうと足掻く。
少しでも前に動かせば筋が断裂し力を失いそうになる所を、残り僅かな回復魔法で抵抗を繰り返す。強化も無駄だろう。この魔法の奔流に耐える方法は限られていて、今の俺では実現不可能な方法ばかりだ。
腕が千切れ飛びそうだ。
既に回復をするのも億劫なくらい、刹那に負うダメージがでかすぎて間に合っていない。
噴き出した血液が飛び散り時折肉が弾け飛ぶ。強く噛み締めた歯が砕けて、口内を満たす鉄の味がどうにも不愉快に感じた。
「ぐ────が、ああああああッ!!」
痛みで泣き叫びたくなる気持ちを噛み締めて、一歩前に踏み出す。
既に魔力は尽きそうだ。
それでも障壁は破られていない。
俺の障壁は彼らを守ることを達成している。
指先がジワジワと削れ落ち、腕の筋線維もブチブチ不愉快な音を立てて弾け飛ぶ。出血してない部分がないのではないかと思える程に負傷した二の腕を一切考慮することなく、更にもう一歩踏み出した。
魔力が足りない。
さっきの戦いで無駄に使ったからだ。
足りない分は何処から補填する?
このまま続けて防げる保障は?
一体いつまでこれは続く?
そんなことは知ったことではない。
今、ここで、防ぎ切ると決めた。
ならそれくらい押し通さなければ──俺はきっと、誰にも顔向けできくなってしまう。
「このくらい……!」
どうってことないぜ。
考えろ。
思考を巡らせるための酸素がどうにも足りなくて、みっともない呼吸で空気を肺に取り入れる。あっという間に全身を駆け抜けた酸素が脳まで行渡るが、すぐさま足りなくなる。
俺の強みはなんだ。
それは、魔法という存在そのものを、魔祖を除いた生命体の中で最も理解している事だ。今この場で活かせるか。活かせる筈だ。
今抑え込んでいるこれは魔法だ。
火と光を複合させた眩い斬撃、名称は不明だけれど、容易く創り上げられるものではないだろう。それでも、俺がこの一瞬で解析できるくらいのもの。つまりは偽装されていない。
いや違う、考えろ。
属性なんかどうでもいい。
魔法かどうかもどうでもいい。
相手が持っている絶対的なアドバンテージは、魔力が恒久的に繰り返し利用できること。供給源は不明だけれど、少なくともこの障壁内で虚空へ消えた魔力をほぼほぼ利用していると考えていい。
なら俺に何が出来る。
このまま耐え続ける事は不可能ならば、俺は一体どうすればいい。
無限の魔力を持つ相手の攻撃を防ぐのに必要なのは────…………
「…………ははっ」
今にも割れそうな障壁を両手で支えながら、俺は思わず笑ってしまった。
なんて簡単で難しい答え。
誰でもわかるようで、誰もが諦める選択肢。
どうしてこんな事を悩んでいたのか、自分でも愚かだと言わざるを得ない。
英雄の記憶を持った少年が生まれるくらいだ。常識は吹き飛ばさないといけないな。
一度呼吸を整える。
これから行うのは博打だ。失敗すれば死ぬし、やらなければ死ぬ。それどころか作戦が終わりこの大陸は終焉を迎えるだろう。
やれるだろう、テリオス。
俺は魔導の祖、マギア・マグナスの息子だ。
結局のところ、どんな望みやアイデンティティより──俺にとって大事なのは、そこだった。
魔導を司るあの人の息子になったのだ。
ならば、魔法を操る限り、どんな相手にだって負けてはいけない。
そうすることこそが、何もかもを失くした俺を育ててくれたあの人への何よりの恩返しになるのだから。
一息吐いて、割れる寸前の障壁を────自ら解除した。
当然、溢れんばかりの奔流が押し寄せてくる。
それに指先が触れた瞬間、蒸発するよりも先に、俺はその魔力の本質に潜り込むように解析をかけた。
この魔法を阻害するためではない。
この魔法を構成する魔力を分析し、理解して、己の物にするための行動。
刹那の合間に肘辺りまで消し飛ばされたけど、それよりも早く俺の魔法が完成する。全属性複合魔法に更に魔法を付け加えるような無茶を何度もしてきてよかった。そのお陰で構築するのが間に合った。
腕を全て飲み込んで、俺の身体すらも消滅させようと迫っていた魔法が────突如として霧散する。
ああ、理解した。
完全に理解した。
霧散した魔力を搔き集め、相も変わらず佇んだままの人型達に分け与えられるより先に俺の物に。
両腕を瞬く間に修復し、右手に剣を握る。
追撃を放つ気配はない。ありがたいことに、俺が態勢を整えるのを待ってくれるようだ。その情けをもっと早く使ってくれればよかったのに。
気付いた時には俺達だけを隔離していた障壁は消え失せて、変わらない薄暗い首都の光景が映っている。
「……そういう役目、か」
ロア・メグナカルトという少年の存在。
歴代でも飛び抜けた才能を持つ複数人の座する者到達者、十二使徒の後継。偶然にしては綺麗に集まり過ぎているこの世代の中で、どうして俺は母さんに拾われる運命にあったのか。
魔導の祖を親に持つ、英雄願望を抱えた愚か者。
英雄の記憶を持って生まれた、本当の英雄と呼べる少年に敗北した情けない奴。
そんな男がこの場に立って何を成せるのか────ああ、そうだ。この立場は誰にだって譲らない。
俺は母さんに育てられたことを誇りだと思う。
確かに性格に難があることは否めない、それでも俺の事を大切だと言ってくれたのは嘘じゃなかった。そこに愛情は確かにあったし絆もあった。バカな俺の所為で起きたすれ違いだって、『英雄』が解決してくれた。
その恩を返せるのは──……今しか、ないだろう!
「────【魔導終点に座する者】」
全身を魔力へと変換し、なんのデメリットも無しに構築し直す。
傷付いた肉体を修繕し、制服も元通りとなった。
余分な装飾を付け加えたのは俺の趣味だ。派手過ぎないし、少しくらいはいいだろう。
天敵である魔力を吸収し続ける【英雄】は別の場所にいて、相対するのはただの操り人形のみ。ただ撃破するだけではない、彼らの助けになる様に戦わなければ。
障壁内全体に薄く魔力を広げる。
それらが吸収されないように常に制御をしながら剣を構え、斬撃を飛ばす。
光刃煌めき、音の何倍もの速度で迫る斬撃を軽く受け流したアステルの様子を伺いつつ、魔力の流れを探った。
霧散した魔力は消えることなくその場に漂い続けるのだが、坩堝の方向へと引っ張られていく。
やはり本体は向こうらしい。
つまり、俺達が戦えば戦う程向こうは回復していく。尽きない魔力を補充し続けて消耗戦に持ち込まれ、いずれ俺達は敗北を迎えるのだろう。
――俺がここに居なければ、そうなっていたかもしれない。
引っ張られている魔力の制御を奪い、俺の身体に取り込む。
今やこの身は魔力で構築されている。ただ魔力を奪い続ける機能を搭載された遺物と、今全盛を迎えた人間。どちらの方が強いかなど考えるまでも無い。
「俺は、テリオス・マグナス」
足りない分は他所からもってくればいい。
この領域に足掛けてようやく、君と同じ結論に至ったよ。たとえ方向性は違っても、やっと君と対等に成れた。それ故に生じる情けなさと傲慢さこそが、俺と君を絶対的に違うものだと隔てていたものだから。
首都を覆い隠していた障壁を吸収し、薄暗いだけだった首都へ光が差し込む。
暮れに近い黄金色の夕日が照らす事で、この現実に希望を見据えた。
「魔導の王にやがて至る者、テリオス・マグナスだ!」
戦い続けてやるさ。
彼らが勝利するその瞬間まで、こいつらの魔力を根こそぎ奪い続けてやる。
だから――――君達もどうか勝ってくれ。
坩堝で轟く雷鳴を耳に入れながら、勝利を祈った。




