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●アニメのこと
TVアニメ「色づく世界の明日から」の最終回を見てボロボロ泣いている(現在進行形)。
20代の後半から、どんどん涙腺が緩んできた。最近では箸が転んだだけでも涙ぐんでしまいかねない……というのはさすがにオードバスだが、心の閾値がどんどん低くなっていっているのは疑いようのない事実だ。
人生経験を紛いなりにも30年間積み重ねてきた結果なのだろうか。経験や知識が増えると、外部から受け取った刺激に対して紐づけされて引き出される記憶のパターンが増えるとかそんなところなのかもしれない。僕は学者ではないのでどういう理屈なのかは知らないが、とにかく最近はとても涙もろくなった。
件の作品を要約すると、色の見えない魔法使いの主人公が、祖母の魔法で60年前にタイムスリップして若かりし日の祖母やその友人らとの交流の末に自身の抱えていた問題を解決していく物語である。キーワードは「色」と「時間」。そして「青春」だろうか。
主人公は色が見えない。しかし、背景は色に満ち溢れている。今作の背景美術は、まさに動く絵画ともいうべき繊細さと煌びやかさをもって視聴者に訴えかけてくる。「色を失った者」を主役に据えているからこそ、その美しい背景が映える。主人公が色を取り戻す過程を、みずみずしく描くには必須と言えるだろう。
アニメの美術スタッフの方々には、惜しみの無い賛辞を贈りたい。
往々にして、「時間」を題材にした青春物は悲恋に終わるのが常である。それはいわば王道であって、手垢塗れのストーリーラインだ。
実際、最終回の話の展開については、容易に予想することができた。それこそ1話の段階から、こうなるであろうと想定していた範囲内に着地したといっていいだろう。
だが、手垢塗れというのはそれだけ使い込まれているという証でもある。
舵取りを誤ったり、安易に上っ面をなぞっただけでは、陳腐な作品で終わってしまう。しかし、適切に、しっかりと、じっくりと紡ぎあげられた王道は、まさしく王の道。受け手側に大きな衝撃を与える、まさしく傑作と呼ぶにふさわしい作品となる。
「色づく世界の明日から」は、磨き上げられた王道作品だった。
美しく、あたたかく、それでいて心が締め付けられる、最高に純度の高い「いつものPAworks」だった。このアニメにかかわったスタッフの全ての方に、最大限の感謝を。次の作品も期待して心待ちにしている。
●そのほかのこと
FGOに衛士長が実装されたので、喜び勇んでガチャを回したら大爆死した。もうガチャなんてしない。
射幸心とは恐るべき欲求である。
あとになっていつも後悔するのだが、今回の負け分を積み重ねるとヘキサギアならアグニレイジを2体お迎えできる額をつっこんでいる。
クレジットカードの手軽さもよくない。財布から紙幣が去っていく痛みを、全く伴わない電子決済は危険である。昨年末からのガチャに投じた金額を我慢していれば、グリッドマンのブルーレイボックスを余裕で購入できていたのだ。
現実のみならず、電子的な財布のひもも引き締めねばならない。懐寒く業深し。寒さ深まる1月の初頭である。