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夏生詩集3

重石(おもし)

作者: 夏生

萎んでゆく

遠く離れてゆく


なぐさめも

はげましも

効かない


途方にくれてゆく

解けて決まること

ないかもしれない


ほんねは

離れたい

切れたい

忘れたい

のだ


出来ない

言えない

おくびにも

出せない


離れたい

切れたい

忘れたい

とは


つめたい

身勝手の刺

内側に潜めて

見えない血の味

当たり前の

何もなさ


似せの善は

ぎこちなく

引きつって

とぎれてゆく


どうすればよい

誰かの指先に

期待をかけて

やめて

瞼をとじて

こもった

ため息をつく


荒を無理矢理

撫でて

擦り切れた手に

重石がのって

落とせない

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