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隠れ蓑  作者: 黒青
3/7

k2

ー 12:00 ー


昼になると皆、椅子の数の少ない食堂へ分からない程度に早足で向かう。

今日のメニューはなんだったか…

混雑している場所は苦手のため外の喫煙所で時間を潰す。

「よう。昨日は楽しめたか?」

口にタバコをくわえながら昨日の同僚が話しかけてくる。

「だから、そんなのじゃないですって。」

適当に話を流しながら、名前を考える。

なんだったか…

「入って数ヵ月のやつが断るなんざ、女しかないだろう」

そうだ。女が絡んでくると異様にしつこいので有名らしい吉田だ。

今も探る様な目を向けている。

「むしろ紹介してほしいくらいですよ。吉田さん、飯は?」

「もう食った。」

自分はこれからだと伝え、その場を去った。

吉田…面倒臭い奴だ。



終業のチャイムが鳴り、周りと同じように帰り支度を始め

帰り際にコーラの500mlを買い鞄に詰め、電車に飛び乗る。

家の大分手前の大きな橋の近くの駅で降り、コーラを飲みながら川を目指す。

流石にこの時期にコーラは無謀だな…


何とか飲み終えて、今朝引き出した金を飲み口に詰め込む。

中身が入っていたばかりなので、だいぶ札が濡れたが気にしない。

全部詰め込み終わると油性ペンで底に点を1つ描き橋のたもとに放り投げる。

これでよし。

大分、体が冷えた。家にもどったら熱いシャワーを浴びよう。



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