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隠れ蓑  作者: 黒青
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k 1

終業のチャイムが鳴り、いそいそと帰り支度をみんな始める。

飲みに行く奴もいれば、家族のもとへ帰る奴も。

同僚が1人飲みに誘ってきたが、今日は都合が悪いと断る。

「なんだ?女でもできたか?」

ニヤニヤとからかってくる

「違いますよ。ちょっとした野暮用です。」

嘘じゃない。今日は秘密にしている副業の日だ。

この仕事先を選んだのも、このご時世に定時上がりが多いと聞いたからだ。

「明日からなら空いてるんで、また誘ってください。」

そう言い残して僕は家路につく。


ー 21:00 ー


こたつに入り携帯を傍らに置きながらミカンを食べる。

しかしスマートホンと名前が変わっても頭の中で携帯と変換されることに年を感じる。

僕は時計とスマホと名前の変わった携帯を交互に見ながら時間を潰す。


そろそろかな…


フリーのRPGゲームのアプリを開きログインする。

メッセージBOXには新しいメッセージが届いていた。


≪12675さんからのメッセージです≫

[終了。]


簡単なメッセージだが、僕には何よりのメッセージだ。

[おつ。3日後に集合な。]

僕も短い文字を返し、今度は違うユーザーを探す。

≪月さんにメッセージを送ります。≫

[終了。よろしく。]


同じように短い文章を送りログアウト。

さあ今日はもう寝よう




翌朝、疲れを知らない目覚ましに起こされ同じように家を出る。

途中、コンビニに寄りATMで金を上限額いっぱい引き出し、コーヒーを買って出勤 。

今日も仕事が始まる。



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