神様の就職活動
それでは、面接を始めます。
では、まず自己紹介からと行きたいのですがね。
まあ、僕は面接官だからね。
君みたいな神様は腐るほど見てきたんだ。
神様が腐っちゃうんだ。
どれだけの数を見てきたか、分かるでしょう?
そこであえて聞きたいのは、君は神様ということを抜きにして、一体何ができるっていうんだい。
「はい。私はアルバイトで培った、気配りと笑顔で」
あのね、神様が神様であるだけで、崇められていた時代は終わったの。
別に難しいことを言っている訳じゃないんだ。
インターネットでは、ニートの神様ですら、いろんな物を作って多様な神が生まれている。
それに何だい、最近じゃあトイレの神様なんて、歌を歌って、一儲けしているそうじゃないか
君のできることを具体的に教えてほしいんだ。
「はい。私は企画力に優れており」
まったく、人の話しを聞いているのかね。
ところで、君は一体なんの神様だって?
「はい。私は就活の神様です。私の長所は学生団体でリーダーとして」
ああ、はいはい。
もういいから。
まあ、君の今後の活躍を祈ってるよ
今時、ただの神様にしてあげれることなんて、祈るくらいだからね
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