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第2話 金に汚い逃がし屋

第二話 金に汚い逃がし屋




――――――――

―――――



 目覚めの合図は、鈍い痛み。

 ひんやりとした感触が、アレックスを懐かしい夢から呼び覚ます……。


「いい加減起きろ、タコナス」

「うわぁっ」


 冷たい何かをグリグリと押し付けられて、寒さと痛みでアレックスは飛び起きた。


「な、何をする!?」

「治療だ。治療。先に言って置くが、最初に斬りかかって来たのはお前だ。

 だから、こいつは正当防衛だ。

 お前がどんな風にオビレつけようが知ったこっちゃないが、

 謝罪はしないし、賠償も受け付けない。

 そして、俺はここから去る。じゃ、後はヨロシク!」


 そう、立て板に水を流すように言い立てて、どこの国のものとも知れぬ、奇妙な上着を羽織った”逃がし屋は、鞄を手に出口へ向かって身を翻した。


(治療だって……?)


 そっと手で顔に触れてみると、確かに指で切られた左瞼には包帯が巻かれ、蹴り飛ばされたこめかみには、皮袋で作られた氷嚢が置かれていた。

 アレックスは、わずかな時間、去り行く逃がし屋の背を呆然と見つめ……、我に返って、胸ポケットに入った通帳と、腰に縛り付けたナイフの鞘をまさぐった。

「待て。待つんだ!」

「待てと言われて、待つ奴はいない!」

「逃しはしない!」

 アレックスは頭上の氷嚢を掴み、逃がし屋の頭越しに戸口へと投げつけた。

 紐で縛られた皮袋の口が開いて、氷と水が、濡れた音を立てて、サッと広がり……。

 足をとられることを恐れたのだろう”逃がし屋”が、一瞬躊躇した隙をついて、アレックスはナイフを手に背中から踊りかかった。

「まだ、やる気かよ?」

 ”逃がし屋”の反応は、早かった。

 振り向きざまに、鞄を盾にアレックスのナイフを受け止めて、むき出しの地面へ投げ捨てる。

 同時に、バールのようなものを引き出して、アレックスの振り下ろす斬撃を、下手で受け止めた。

 白銀のナイフと、黒々とした鉄梃てつごてが噛みあい、火花を散らす。

「なぜだ? なぜ僕を手当てした?」

「ハァ?」

 逃がし屋は、なぜ怒鳴られるのかわからないとばかりに首をかしげ、

 その様が尚更アレックスをいらだたせる。

「目の前で通帳を持った二十雑種ダブルが倒れているんだぞ?

 殺して身包みはいで行くのが普通じゃないか?」

「阿呆言うな。なんで俺がわざわざトドメささなきゃならんのだ。

 だいたい、そんなはした金もらっても仕方ないだろ?」


 はした金、その逃がし屋の言葉に、アレックスの血が燃え盛る。


「はした金、はした金と言ったか!? この金は僕の五年分の……」

「軍人のお前はくいっぱぐれないだろうがな、今の闇市のパン一個の値段がどうなってるか知ってるのか?」

「闇市は違法な取引だ!

 そんなものがなくても、食料は政府がちゃんと配給している!」


 アレックスは、床が腐り落ち、むき出しになった地面を蹴って、土を蹴り上げた。

 目潰しを兼ねたかく乱だ。

 だが、色眼鏡をかけた逃がし屋は、ひるむことなく鉄棒を振るい、

 アレックスは、辛うじてナイフの柄で受け止める。


「ユーリ・オールドマンの取り巻きと、軍人、警察にだけに、だろ!?」


 殴打の衝撃が、アレックスの手のひらを震わせ、痛みで感覚が消失した。

 唯一の武器であり、盾でもあるナイフが使えなくなった瞬間、逃がし屋がえぐりこむような左の拳を放ってきた。

 思わず飛びのいてかわせたのは、先ほどKOされた、苦い経験があったからに他ならない。


「そ、それは食料が足りないからだ。怠け者は配給を止められて当然だろう!」

「麦を作ってるのはお百姓さんだろ? 軍人でも警察でもない」

「だが、彼らを守っているのは我々ナラール軍人だ」

「寄生している、の間違いだろうが? いい加減にどけ!」


 逃がし屋の右膝が曲がる。

 鉄棒と拳、上半身に意識を集中していたのが災いした。

 あたかも鯨を撃つ銛のような強烈な前蹴りが、アレックスの薄い胸板に突き刺さり、身体が宙に浮いた。


(こいつ、なんで徒手空拳でっ……)


 アレックスには、鉄棒を盾として用い、拳と足を矛に使う、逃がし屋の戦いが理解できない。

 そもそも、現在のミズガルズ大陸には、「素手格闘術」という概念が存在しなかった。

 たとえば、北派、南派の中国拳法、沖縄の唐手、会津若松の合気術、南米の舞踏格闘術カポエラ。

 これらの拳法は、「武器の携帯」の認められない社会で身を守るために、苦肉の策として編み出されたものだ。

 武器の存在が身近であった欧州、開拓地から発展した北米等で、「素手の格闘」が、脚光を浴びるには、近代を待たねばならかった。

 千年前の遺跡から、今なお人に仇為す怪物が彷徨い出てくる世界では、剣や槍、弓等の射撃手段を扱う戦闘術こそ必要とされても、体系化された無手の攻撃手段が存在するいわれはない。

 ゆえにこそ、武器を手にしながら「無手で戦う」逃がし屋は、アレックスにとって未知であり、脅威だった。


「どかない。僕にとって、誰より大切なひとなんだ。この命に代えても、救ってもらう!」


 もはや、後先も考えず、アレックスはナイフを腰ダメに構えて突進した。

 後から思い返して見れば、その突進は、あまりに感情任せで、無謀で致命的だった。

 殺してしまえば、救うも救わぬも無く、一方の逃がし屋は冷静に、冷酷に、誘導したのだから。

 アレックスを、氷と水でぬかるんだ、その場所へ。


「え?」


 すべったと思ったとき、すでにアレックスの身体は宙に浮いていた。

 受身もとれず、顎から強かに地面へと叩きつけられる。

 痛みで、視界に白いノイズが走った。


(ダメだ、今度こそ、殺される)


 手当てを受けながら、背後から斬りかかったのだ。

 自分ならば、情け容赦なく四肢を砕き、頭を串刺しにするだろう。

 鉄棒を振りかぶる逃がし屋を予想して、アレックスは泥にまみれた顔をあげた。

 だが。


「いいぜ、話だけは聞いてやる」


 そう言って、逃がし屋は鞄を拾うと、壊れた家具の残骸に腰を降ろした。




―――――

―――


 アレックスとナーシャが再会してから、しばらくの月日が流れた頃。

「なぜ君は僕を庇うんだ?」

 ある春の日に、校舎の裏庭で、アレックスはそう、ナーシャにたずねた。

「僕のようなダブルに話しかけなくても、もっと君に相応しい友人がいるだろう?」

 問いに込められた、アレックスの恐怖と逡巡と、絶望を吹き飛ばすように、ナーシャは、からからと笑った。

「そうね、貴方が変わり者だったからかしら?」

「酷いな。僕はどうしたって純血のナラール人にはなれない。

 だから、努力して……」


 努力して、何になるのだろう。

 アレックスは、言葉に詰まった。

 青空の下に立つ、ナーシャが酷くまぶしい。

 彼女に比べれば、自分は、木陰の穴に潜む蟲も同じだ。

 懸命に生きようとしても、忌み嫌われ、排斥されるだけ。

 

「私があなたを気に入ってるのは、そういうところよ。」

「……よく、わからない。」


 ナーシャが、瞳を細めた。

 二本にわけた黄金色の髪が、風に吹かれて舞う。

 薄い口唇が、風のように問いを紡ぐ。


「諦めようとは、思わなかった?」

 それは、何度も自問した疑問。

 どれほど頑張ろうとも、アレックスは認められない。

 蟲はただ、踏み潰されるために、生きている。

 それでも、たとえ地の中を這いずっても。

「何度も思った。僕は、僕は。」


 生きようと思う理由ができたから。


「ただ、天邪鬼なだけだよ。きっと。」

 アレックスは、オモイを秘める。

 それは、言えない言葉。言ってはならない気持ちだから。

「似てるわね。私たち。」

 ナーシャは、裏庭の地面を蹴って、石のうえにふわりと立った。

 春の風が、彼女の上等な服を撫でて、空へと昇る。

「どんなにちやほやされても、私はていのいい玩具なの。」

 取り巻きがナーシャに声をかけるのは、元帥の決めた上の階級にいるからだ。

 友誼を結べば、美味しい目に合える。

 そんな打算に満ちた、偽りの、空虚な交わり。

「この国は、女にとって生きにくいわ」

 ナラールでは、妻は家財道具と同じだ。

 見せびらかすもの、備え付けるもの、人格など必要とされない。

 女は殴って言う事を聞かせるもの、それが正しいと教育される。


「母様も、叔母様も、不幸だった。

 父や叔父にとっては、一緒に歩くパートナーでも、支えあう伴侶でもない。

 激情をぶつけるだけの、あるいは都合よく利用するための道具。

 ふざけないで、私は、道具になるために生まれたわけじゃない。」


 伝統? 慣習? 道徳?

 女は男にひれ伏すもの。あるいは、男は女にひれ伏すもの。

 心を蔑ろに、ただ都合よく作られた価値観が、ナーシャには鬱陶しい。

 その未来が定められているがゆえに。


「私、教師になりたいの」


 アレックスは知っていた。彼女の夢が叶わぬ事を。

 春の世の幻のように、はかなく消える幻想に過ぎないことを。

 それでも、言った。

 頑張れ、と。きっと、なれる。なってほしいと。


「あなたは、どうするの?」

「ここを卒業したら徴兵される。

 もし、生き続けることが出来たなら、軍人になろうと思う。」


 軍人になれば、たとえダブルであったとしても、ある程度のステイタスが保障される。

 それは、アレックスの身を護る鎧となるはずだ。


「この国を守るために?」

「……君を、守るために」


 最後の言葉は、花散らす春一番の大風が、飲み込んでいった。





「どうして気が変わったんだ?」

「あのな、助けて欲しいって依頼に来て、いきなり他国への恨み言をえんえんと綴るってどうよ?」


 逃がし屋は、切り裂かれた毛布の残骸を集めてマットにし、壊れた家具の上にドンと腰をおろす。

 アレックスは、すぐにでも動けるよう、立ったままだ。


「おかしいか?」

「おかしいだろ。

 たとえば親善大使としてやってきて、延々別の国の悪口ばかり言うアイドルとか、首脳会談に来たのに、会談の間中、別の国への罵詈雑言しか言わない大統領とか、どう思う?

 ホスト国の首相も大臣も、ドン引きだぜ?」


 親善の意味を履き違えているか、余程の常識しらずかのどちらかだろう。

 そう例えられてみると、助けを請いに来て、肝心の依頼内容よりも王国への誹謗を優先させる行為も、問題があるような気がした。

 とはいえ。


「そんなアイドルや、大統領なんて、いないだろう……」

「いや、いたりするんだが。

 事情はわかったが、この予算で国外脱出は論外だ。

 警備の共和国兵にかがせる鼻薬一回分にもなりゃしない。」

「じゃあ不本意だけど、南部諸国連合を頼るのはどうだろう?

 勤勉な共和国兵と違って、連中は欲深いだけの腰抜けと聞いている。

 出し抜くのだって容易いはずだ。」

「…………」


 逃がし屋は、こめかみを押さえて、穴の開いた鞄からスクラップブックを取り出した。


「これは、ナロールの新聞か?

 どうやって持ち込ん……浮遊大陸アメリアの主導により、南部諸国家がナラールとのすべての銀行取引を停止!?

 そんな馬鹿な!?」

「正確には、ナラールが資金洗浄に使っていた、モール銀行との商取引を一斉に停止した、だ。

 共和国を除けば、ナラールの外貨獲得の大部分がここの銀行経由だ。

 ナラールは遠からず日干しになるし、大陸でナラール通貨が使えるのもこの国だけになる。」


 アレックスは、ガラガラと世界が崩れる音を聞いた。

 なるほど、逃がし屋が依頼を受けないわけだ。

 大陸水準で考えれば、ナラール通貨は紙切れに等しい。

 血管が、唐辛子でも煮詰めたように熱くなる。

 

「なんて卑劣な裏切りを……ナラールにそのような真似をして、共和国が黙っているものか!」

「卑劣も何も、麻薬は売る、偽タバコは作る、民間人は拉致する……、

 古代殺戮兵器アーティファクト禁呪フォビドゥンスペルの軍事研究を公言する。

 さすがに通貨偽造は、材料の金と銀がないからやってないようだが、ここまでやったら資金洗浄マネーロンダリングを警戒されて当然だ。

 子供を奪われた家族の嘆きが、友を麻薬に殺された者の怒りがわかるか?

 ナラールの政策そのものが、周辺諸国への信義と道義への裏切りだろうが」

「……麻薬密造はナラールのせいだけじゃない。共和国がっ」

「共和国も、すでにユーリ・オールドマンを見切っているぞ? 

 数ヶ月前に共和国を訪ねただろ? あの時梯子を外された。

 金融封鎖をなんとかしてくれって泣きついたらしいんだが、銀行凍結の件に関しての助力は一切出来ぬとさ。

 共和国政府、パラディース教団の発表はこうだ。自分のケツは、自分で拭け。」


 アレックスはまぶたを押さえた。

 何度も深呼吸して、激情を整える。


「ナロールだ。ナロールはきっと同胞を見捨てない。」

「……幻想を砕いて悪いが、ナロールはナラールを同胞と思っちゃいないぞ?

 連中はいつも言っている。

 王国はナロールとナラールを恐れている。

 なぜなら、もしも統一がなれば、”ナロールの高い技術力”と、”ナラールの安い労働力”を駆使して、大陸一の工業立国となるだろうから。だとさ。

 仮にも同胞を安賃金で酷使する気満々じゃねーか。おめでたい。

 ナロールにとって、ナラールは対等でもなんでもないんだよ。」


 アレックスだって、そんなことは、知っていた。

 ナラールの中でさえ、すさまじい差別があるのだ。

 ましてや、ナロールと合併すれば、どれほどの……。


「だ、だが、もしもナラールが崩壊したら、統一どころじゃなくなる。

 ナロールだって無事では済まないだろう?」

「おいおい、休戦状態とはいえ、敵国だろうに。

 まあ証拠は何もないが、親ナラール派と名高い現在のナロール大統領の命令で、中央銀行が為替取引を利用して、ナラールのブラックマネーの洗濯に協力しているって噂が流れてる。

 噂の真偽は不明だが、チャートが露骨にWの字を描く奇妙な取引が続いていたのは確かだよ。

 で、それを南部諸国家や妖精大陸のヘッジファンド(投資家集団)に嗅ぎ付けられて、まるで禿鷹に啄ばまれるように資金を奪われてるって話だよ。」


 アレックスは信じられない。

 ナラールにとって、ナロールは敵だ。

 だが、敵であったとしても、強大な敵として認めていたのだ。

 これでは、あまりにも不甲斐ない。


「ナロールは、大陸でも随一の経済振興を成し遂げた強国だろう! たかが投資機関に手玉に取られるはずが……」

「王国から何億何兆もの無償援助を受け続ければ、赤子だらけの国でも成功するさ。

 ナロールは、独力で自分の国と経済を作ろうとしなかった。

 寄生の歪みが表面化しただけのことだろ?」


 逃がし屋はがさごそと鞄を開けて、スクラップブックを整理し始める。


「ナロールって国は、経済収益の7割を輸出に頼る貿易立国だ。

 為替価値が高まれば高まるほど、輸出産業は不利になる。

 つまり、仕手戦を挑まれれば、為替価値を上げないよう枷を嵌めて勝負する事になる」

「為替価値が上がるという事は、国の経済が強くなるということだろう? 何が悪いんだ?」

「実力が伴っていないってことだ。

 たとえば王国のように、経済収益の8割を国内で上げる内需国家なら、相当の無茶な圧力を受けない限り、多少の為替高には耐えられるだろう。

 輸入資材や工場を動かす燃料が安くなって、喜ぶ経営者もいるかもな。

 だが、ナロールの技術水準は、大陸で先進国と呼ばれる国々の中で著しく低いんだ。

 王国製品のデザインをパク……模倣して、主要部品や必要機材を王国から輸入して組み立てて、ナロールの異常な為替の安さを利用して収益を上げていたんだから。

 言い方は悪いがストロー貿易だな。そんな国が、仕手戦で為替価値を吊り上げられればどうなると思う?」


 アレックスはすでに半分以上、逃がし屋の話についていけなかった。

 ナラールでは、文字の読み書きができるだけで博識なのだ。

 ナラール国内の企業はすべて元帥の所有物であり、株だの為替だの言われても、わけがわからない。


「お、これだ。これ。

 この通り、あっちの新聞発表によれば、為替高が進んだために、先月の貿易収益は昨年度に比べて95%減少。

『95%に減少』じゃない。『前年度の5%に減った』んだ。

 仕方がないから中央銀行は身銭を切ってでも、ナロール通貨を下げようとし、そのカネをヘッジファンドが美味しくいただくというわけだ」

「……ナロールは滅ぶのか?」

「まさか? ヘッジファンドは銭にならないことはしない。

 だが、ナロール通貨が高騰を続ければ、ナロール企業の株価は暴落する。

 で、安く買い叩かれて、経済植民地化が進む。放っておけば、こうなるだろ?」

「回避する方法は?」

「……少なくとも国内法と国際法の区別もつかない現在の大統領じゃ無理だ。

 ”無能が主導する限り”、たとえ王国の経済規模だって、同じやり方で禿たかどもに好き放題やられるさ。

 次のナロール大統領に、優勢らしい反ナラールの野党候補がとって代わるか、あるいは親ナラールの現大統領が暗殺でもされるか。根本的には 王国に寄生するのをやめて、構造改革を進めるしかないだろうが。

 もっとも、それができるなら、ナラールとナロールの戦時もとっくに終わってるんじゃないか?

 さて、そろそろ聞かせてもらおうか。

 アレックス、お前はどうしたい?

 予算内でなら協力しよう。俺も、商売をやってるんでね」


 逃がし屋が、褐色の色眼鏡の下から、鋭い視線を向ける。

 ドクン、と、アレックスの心臓が強くはねた。

 悩む必要も、迷う事もない。


 必要なのは決断のみ。


「」


 そして、アレックスは、答えを告げた。

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― 新着の感想 ―
[一言] そういえば無手の使い手ってあまり記憶がないです。 もしかして逃がし屋は、ソフィと同じササクラ流の使い手でしょうか。 アメリアやナロールはかなり近代的なのですね。 マラヤディヴァは君主制でし…
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