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第24話 冥闇の彼方。鎖と妖姫。

第1節のラスト……にはなりませんでした……

「つ、つまり、すぐに向こうの世界へ戻ればカチュアも戻ってくるですか!?」

 食い気味にそう問いかけ、今すぐ向こうの世界に戻ろうとするメルメメルアに対し、ラディウスは首を横に振る。

「いや、まだ仕込みをしていないから、今すぐ戻っても駄目だな。それと……向こうの世界でしか合流のしようがないから、向こうの世界での現状――問題を先に解消しないと駄目だな」


「向こうの世界の問題って言うと……私が拾ってきた認識票が必要な奴よね? ディーゲルって人の娘――魂は違うけど――を拘束してる特殊な鎖……をどうにかしないといけないんだっけ?」

「ああその通りだ。拘束されているのを重度隔離棟の一番奥の部屋で見つけたのはいいが、その拘束に使われている魔法の鎖が途轍もなく厄介な代物でな……。解除するだけなら権限のある認識票を使うだけでいいんだが……それだったらいっその事、術式構成を解析してしまった方が色々と便利だと思って、そうしようとしているんだが……」

 セシリアに対してそんな風に返事をしたラディウスに続くようにして、ルーナが腰に手を当てながら、

「あれ、恐ろしく複雑な術式なのよね……。普通に権限のある認識票を探した方が早いかもしれないって思うくらいに」

 と、ため息をつきながら呟く。


「そうなんだよなぁ……。もう少し短時間で解析出来るかと思っていたんだが……。予想以上に複雑すぎた……」

 ラディウスもまた、ルーナと同じくそんな風に言ってため息をつく。

 すると、それを見ていたセシリアが、

「ラディがそんな風に言うなんて珍しいね。大体、サラッとどうにかしちゃうのに」

 なんて事を言った。


「俺でも理解出来ない術式や、どうにもならないものくらい普通にあるぞ……」

 セシリアに対して肩をすくめながらそう返した所で、 

「でも、時間をかければ解析出来るですよね?」

 と、問いかけるメルメメルア。


「それはまあそうだな。もっとも、今のままだと結構かかってしまうから、一旦権限のある認識票を探すべきじゃないかと考えていたんだが……そろそろアルフォンスたちが妖姫と接触しているんじゃないか……と、ふと思ってな」

「妖姫様と接触……? ……あ、わかったのです! 妖姫様と接触していれば、術式に関する情報も得られる可能性があるのです!」

「そういう事だ。カチュアとのリンクを復活させる仕込みをしたら、法国へ戻ってアルフォンスたちに話を聞いてみるとしよう。それで何も情報が得られそうになければ、とりあえず諦めて権限のある認識票を探すしかないな」

 メルメメルアに対して頷きながらそう言って、やれやれと首を横に振るラディウス。

 

「それなら、早速法国へ戻るのです!」

「ああ、『仕込み』もする必要があるし、とりあえずゲートへ向かうとしよう」

 ルーナの発言に同意すると、ラディウスは足をゲートのある方へと向け、そして歩き出した――

削ってもなお長かった為、諦めて2話に分離しました。

今回、話が短いのはその為です……


というわけで(?)次の話は、誤字脱字のチェックだけして、明日1月28日(土)に投稿します!

今度こそ本当に第1節最後の話となります!(既に完成済みなので更に伸びたりはしません!)


ちなみに、長さは今話よりもほんの少し長い程度です。


※追記

誤字を修正しました。

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