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第13話 大封印と氷晶。カルティナとギルドと……

 ラディウスがアルフレッドの敬称について考え込んでいると、

「調べる……で思い出したっていうか、気になったんだけど……カルティナがどこにいったかふたりは知ってる?」

 と、朝からその姿を見ていない事に気づいたルーナが、そんな問いの言葉を口にした。

 

「あー……なんか未来の両親……エレナさんとレインズさんと一緒に行動しているのを見かけたかも」

 セシリアが手に持ったままの聖剣を、一旦ストレージに戻しつつ、そう答える。

 

「あ、そうなの? って事は、一緒にギルド関連の会議だか何だかに出てるのかしら。……変な所でポンコツを発揮してなければいいけど……」

「……そういえばそんな面あったな……。最近、そういう面をほとんど見ていないから忘れていたが」

 少し心配そうな表情のルーナに対し、自身がこの時代へと――時を遡って来る事になったそのキッカケを思い出しながら、そんな風に返すラディウス。

 

「……たしかにそうね。記憶の一部を取り戻したって言ってた辺りから、ポンコツさが薄らいだ気がするわ」

 これまでの事を思い出しながらルーナがそう言うと、セシリアは、ポンコツさが薄らぐって……と心の中で呟きつつ、推測を口にする。

「えっと……ポンコツだったのは記憶喪失のせいだった、とか?」

 

 それに対してラディウスは、

「ま、その可能性もありえなくはない話だな」

 とだけ返し、もっとも……普通に考えたら記憶を取り戻した方が、よりポンコツ化しそうな気もするけどな……と、心の中で付け加えた。

 

「何にせよ、あのふたりと一緒に行動してるなら問題はなさそうね」

「そうだね。……にしても、冒険者ギルドやギルド的な役割を持つ聖省が、この先どう動くのか……ってのは少し気になるなぁ」

 セシリアはルーナの言葉にそう返すと、こめかみに人差し指を当て、うーん……と言いながらあれこれ思案し始める。

 

「……それだけじゃなくて、ビブリオ・マギアスの連中がどう動くかというのもあるな。正直、まだ侵入を許していないと思われていたアーヴァスタス王国にも、奴らは侵入して秘密裏に動いていた事を考えると、この国にも、既に奴らが何か仕掛けてきている可能性は十分あると俺は思っている」

「あー……たしかに……。っていうか、もしかして猊下が何かを調べに行ったのって、クレリテたちの方でソレに関係する動きを掴んだ――遭遇した……とか?」

 ラディウスの発言を聞いたセシリアが、同意しつつそんな疑問を口にする。


 そして、その疑問に対する答えは、ラディウスでもルーナでもない人物から返された。

「……ああ、その通りだ。どうやらビブリオ・マギアス……あるいは、それに間接的に関係のあると思しき連中が、クレリテたちが向かったディグロム洞街で暗躍し始めているようだ」

 と、言いながら3人のもとへ歩み寄ってくるアルフレッド。

 

「と言いますと?」

「実はだな――」

 ルーナの問いかけに対し、アルフレッドはリゼリッタから伝えられた内容と、それを基に調査した内容をラディウスたちに語り始めた――

カルティナについての話が、思ったよりも長くなってしまったので、一旦ここで区切りました……


さて、そんなこんなでまた次回! 次の更新は、11月9日(火)を予定しています!

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