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第4話 大封印と氷晶。蘇る魔物。

本日も予定より遅くなってしまいました……

「ほえっ!?」

「ど、どういう事なのです!?」

 驚くカチュアとメルメメルアに対し、

「アレは倒してもすぐに復活してしまうんですよ。全く……本当に良くも悪くもすぐに立ち直ってしまう王女殿下そっくりです」

 などという説明をするリゼリッタ。

 

「そのネタ、まだ引っ張るのだわ!?」

 クレリテはやや憤慨しつつそう返した後、ため息をつきながら、

「……でもまあ……しぶとい――倒しても倒しても復活してくるのは間違いないのだわ」

 と、そんな風に言う。

 

「もしや、不死身なのです?」

 ふたりの説明に、メルメメルアは交互に見ながら問う。


 その問いにリゼリッタが答えようとしたその刹那、

「突っ込んで来るぞ!」

 と、甲板に居た誰かが警告の言葉を発する。


 その声に引っ張られる形で、ウンゲウェダ・ドラウグの方へと顔を向けるメルメメルアたち。

 すると、ウンゲウェダ・ドラウグがメルメメルアたちのいる方へと突っ込んでくるのが視界に入った。

 

「ゆっくり会話をする時間くらい欲しいものなのだわ」

 やれやれと言わんばかりに両手を広げて首を横に振るクレリテ。

 

「我々を一番の脅威だと判断したようですね」

「正しい判断ではあっても、行動は正しくないのだわっ!」

 リゼリッタの言葉にそう返すと、クレリテは以前ラディウスから受け取ったガジェットを構え、魔法の名を発する。

「フィジカルウォール!」


 直後、甲板とウンゲウェダ・ドラウグとの中間――空中にブロンズ色の半透明なハニカム構造の障壁が水平に広がる形で出現。

 

「グガアッ!?」

 強襲しようとしていたウンゲウェダ・ドラウグがそれに激突。青白いスパークが飛び散る。


「下手に突っ込まれたら船に穴が開くのだわ」

「ええ、そうですね。近づかれる前に倒すのみです」

 リゼリッタはクレリテに同意するように頷くと、そのまま光の槍を飛ばす魔法を発動させる。

 

 ラディウス製のガジェットで発動した魔法ではないので、大した威力はないものの、放たれた光の槍自体が、一種の合図になった。

 凄まじい頑丈さの障壁を見上げながら半ば呆けていた者たちが、その槍を見てハッとした表情になり、一斉に攻撃を開始したのだ。

 

「グガアァァアァアアアァァァァアァァァァァアアアァァァァァッ!」

 

 ……程なくして、猛攻に晒されたウンゲウェダ・ドラウグは、クレリテの生み出した障壁を突破する事なく、あっさりとその姿を消した。

 

「さて、今のうちに先程の疑問の回答をさせていただきますが……さすがにウンゲウェダ・ドラウグも不死身というわけではありません。何度か消し去れば、復活しなくなります」

 先程メルメメルアが口にした疑問に対し、そう返すリゼリッタ。

 それに対し、カチュアがメルメメルアに代わるような形で問う。

「それはつまり……ひたすら攻撃するしかない、という事でしょうか……です」


「簡単に言えばそういう事なのだわ」

 と言いながら、クレリテは頭上――再度その姿を見せようとしているウンゲウェダ・ドラウグを見据えた。

こいつとの戦闘も、あと1話あるかないかです。

といった所でまた次回! 次の更新は10月10日、日曜日の予定です!


※追記

最後の方で『メルメメルア』が『クレリテ』になっている箇所がありました為、修正いたしました。

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