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第5話 呪物と常駐魔法。撃退し終えて。

「あんな事まで出来るとか、わけがわからないのだわ……」

 ジェイクスが直前まで居た場所へと視線を向けながら、呟くように言うクレリテ。


「……駄目ね、全然解析出来なかったわ。ラディは?」

 ルーナは首を横に振ってそう言うと、ラディウスの方を見る。

 

「どうにか術式の一部を掠め取れたが……これだけじゃさっぱりだな」

「という事は、やっぱり魔法って事よね?」

「そうだな。少なくとも『異能』とかそういうのではないから、その点は幸い……と言うべきか。魔法ならどういう原理なのか分からずとも、ある程度の対処が出来るからな」

 そんな事を話すラディウスとルーナ。

 

 そしてそのふたりの立つ階段の下では、

「無事で何よりだ」

 と、カルティナがレインズたちに対して言う。

 

「ああ、良い所に来てくれて助かったぜ」

「カチュアちゃんからの『伝言』が届いたからね。急いで来たんだ」

 レインズに対しそう答えるセシリア。

 

 そう……実はジェイクスが現れた瞬間、カチュアは向こう側に飛び、ラディウスとセシリアにその事を伝えていたのだ。

 

「はいです。以前受け取ったガジェットを使って伝えましたです」

「ああなるほど、そうだったのか」

 カチュアの説明に納得するレインズ。


「しかし地上より地下を逃げる方が安全だと思ったんだが、まさか待ち伏せとはな……地上へ出る場所を予想されにくい他の場所にしておくべきだったか……」

 腰に手を当て、そう言ってため息混じりに首を横に振るラディウスに対し、

「そんな事はありませんです。地上だと街の人を巻き込んでしまう可能性がありますです。それに比べて地下なら巻き込む心配がありませんです。そういう点でも、地上より地下を逃げる方が安全だと私は思いますです」

 と、カチュアがそんな風に返す。

 

「でも、こうなると街の外へ出るのに、地下も地上も使えないわね……。ホント、どうしたものかしら……」

「それに関してなんだが……馬車の中で言った通り、ギルドで市内の地図を確認してみてからだな。もしかしたら、考えている手で使えるかもしれないし」

 ルーナの呟きにそう答えるラディウス。

 

「その考えている手っていうのはどういう物なのだわ?」

「あー……それに関しては実行可能だという確証が取れてから話すつもりだ。今の所、上手く出来るかどうかすら不明瞭だからな」

「うむむ……そう言われると余計気になるのだわ……。まあ、とりあえずギルドへ行くのだわっ!」

 というクレリテの言葉に、皆は首を縦に振ったり同意の言葉を口にしながら、地上へ向かって歩き出した――

次回の更新なのですが……予定よりも1日遅れる形となる、木曜日を予定しています……

所用により、どうしても執筆時間が確保出来ず……申し訳ありません。

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