閑話1、マスクの精霊が言うことには
マスクの洗濯には濯ぎが大事だと思います。
マスクを洗濯した夜。
夢を見た。
現れたのは自称『使い捨てマスクの精霊』。
姿は10代後半の女の子の姿。
長髪・黒髪でスタイルがいい。
「初めまして、タカシさん」
「はあ、初めまして」
「私は『使い捨てマスクの精霊』です」
「そうですか」
「反応が薄いね」
「これ夢でしょ」
「そうだけど、そうでもないんだな」
「よくわからないけど。何か御用で?」
「お礼を言おうかなって」
「お礼?」
「使い捨てマスクを洗濯して再利用してくれているでしょ。いつもはそのまますぐ捨てているのに。そういう運命だから仕方ないけど空しいのよね」
「まあ、そうでしょう」
「洗濯して有効利用してくれるの嬉しくてお礼に来てしまったの」
「そうですか。態々ありがとうございます」
「どういたしまして。これからも使い捨てマスクをよろしくね」
「はい、愛用させてもらいます」
「でも、洗って使うものではないからその点もしっかり判断してね」
「そうですね。洗えるのは2・3回かなと感じています」
「うん、正解。そこで洗浄再生を助けてくれる妖精を紹介するね」
「助けてくれる妖精?」
「クルリンっていう洗濯妖精だよ。タカシさんの近くに住んでいる人のもとにいる妖精だから。きっと近いうちに会えるから楽しみにしてね」
「そうなのですか?」
「ちゃんと運命は繋がっているから。近いうちに会えるよ」
「はい?」
「それではまた会いに来るから頑張ってね」
目が覚めて。
不思議な夢?だった。
夢なのにしっかり内容を覚えている。
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