閑話7の2、洗濯妖精クルリンのお手伝い2
『使い捨てマスクの精霊』から連絡があった。
『洗濯妖精クルリン』がマスクの洗濯を手伝ってくれるという。
『洗濯妖精クルリン』はユルリさんの所で生まれユルリさんの所に住んでいるという。
近くの公園でユルリさんと会った。
どこかで会ったことがあるように感じたらそのユルリさんのお宅は同じ建物だった。
ユルリさんのお宅にお邪魔させてもらうことにした。
当然、洗濯したいマスクを何枚か持って行った。同時に私の洗濯した『使い捨てマスク』も持参した。
「この洗濯だとフィルターもゴムも傷んでいるみたいね。洗剤も少し残っているみたい」
早速、洗濯妖精クルリンのチェックが入った。
「まあ、仕方ないわね。あ、こちらはハーブに浸けたのかしら。いい工夫ね。お茶も使ったのね」
「はい。少しは心地いいと思いまして」
「正解だと思うけどフィルターの痛みがね」
「ええ、だから洗濯したマスクは2枚重ねたりティッシュを挟んで使っています。私の場合は花粉対策だから」
「そうなのね。それでは少しお手伝いするわね。一般的じゃないけどタカシさん用はこれで確保できるでしょ」
「ありがとうございます」
洗濯妖精クルリンが使い捨てマスクを洗濯してくれた。
フィルターは傷んでいない。それでいて雑菌やウイルスや口から飛んだものや花粉は完全に除去してくれた。
新品同様、いや室内の空気に接していた新品以上にきれいになっている。
「また必要だった来てね」
「はい、お願いします」
ユルリさんも洗濯妖精クルリンも持って行ったお土産のバームクーヘンを喜んでくれたのはよかった。
私には洗濯妖精クルリンを見ることができるがこれは『使い捨てマスクの精霊』のお陰らしい。
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