閑話7の1、洗濯妖精クルリンのお手伝い1
ニュースを見ていると憤りを感じることがある。
感染がわかっていて人に感染させると言って出かける人。
その人が行った店は休業しているらしい。
これって犯罪だよね。
営業妨害、感染させれば傷害。
個人によるテロ行為じゃないかな。
マスクをオークションで売って暴利をむさぼる人もいる。
ますが余っているのなら必要として介護施設や医療機関に提供すればいいと思う。
無料でとは言わない。原価か適正価格で提供すればいい。
新型コロナウイルスを悪用した詐欺を行っている者たちもいるようだ。
酷い話だ。
行政はこういうことにもしっかり対処してほしい。
「そうですね。この近くの人たちの心だけでも洗濯しましょうか?」
「うん、頼むよ」
「わかりました。ユルリ先生」
洗濯妖精クルリンは人の心も洗濯できる。
今回は範囲500m四方だけど。
洗濯の内容は『新型コロナウイルに関して悪さをしないこと』だという。
弱い効果しか期待できないが少しは役に立つだろう。
「そういえば『使い捨てマスクの精霊』がこの近くで『使い捨てマスク』の洗濯方法を一生懸命に試行錯誤している人がいるって言っていたわ」
「近くなの?」
「そうみたい。ちょっと手伝ってあげて欲しいって」
「いいんじゃない」
「了解。待ち合わせ場所を連絡するね」
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