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1、マスクがなければ作ればいい!

マスク確保に今日も失敗。



「ここもダメか」

「もう諦めたら?」

「花粉症を侮るなよ。花粉症にはマスクは絶対に必要なんだよ。確保しないと大変なことになる」

「知っているよ。鼻水と涙とくしゃみでボロボロになっちゃうんだよね。諦めてクリニックで花粉症の薬を処方してもらいなよ」

「いやだよ」

「多可視は強情だよね。知っていたけど」

「そう言うさおりは今年も花粉症の薬をあの渋メンドクターに処方してもらったのか?」

「そうよ。私はマスクが嫌いだしね。あのドクターは私のお気に入りだから」


私、多可視はマスクの愛用者だ。年間200枚ぐらい使っている。元々予備のマスクはあるからすぐ困るわけではないが一月ぐらいしか持たないのが現状だ。

年末にこの冬の分をまとめて買おうかなと思ったが他の荷物があったのでパスしてしまった。

あれは失敗だったと思っている。例年だと年末に4月までの分を120枚ぐらいを買っておくのだが・・・。

私のところでは花粉症や風邪対策にマスクは大活躍している。

寝る時も使うことがある。大きく口を開けて寝るとそこに細菌が入ってきてのどを痛めるからだ。いびきをかきながら。

そう『睡眠時無呼吸症』だ。日本人は8割ぐらいが『睡眠時無呼吸症』を持っているって以前行っていた病院の担当医が言っていた。

もちろん軽度の人が多いのだろうが。日本人の口の中の構造の関係なのかな?そんな話を聞いたような記憶がある。

耳鼻科の行って喉を痛めましたというとそこの口の悪い先生に「あんた、大きな口を開けて寝ているからだよ」よく言われたもんだ。

まあその先生は口が悪いが親切だったし腕もよかったなあ。

以前はよく花粉症の薬を使っていたころもある。

そのころの職場の検診は5月にあった。

3月中旬に花粉症の薬を止めても5月の検診結果に悪影響を与えていた。

ある年から花粉症の薬を飲まずマスクだけで対処し川柳で花粉症を笑い飛ばすようになったら症状が軽くなった。

ただしマスクは必ず必要だ。

マスクなしで車を運転したらくしゃみで事故を起こす危険性があるよ。


「私は花粉症の薬を飲むと肝臓にダメージが出るからいやだよ」

「本当にしょうがないわね。変なところにこだわるんだから。でどうするの?」

「マスクがなければ作ればいいじゃないか!」

「あれ?どこかで聞いたようなセリフ。あ、本がなければって」

「そうそう、あのアニメでも言ってたじゃないか。昔は自分で何でも作っていたしね」

「そういえば実験器具やコンピュータに接続するセンサーなどは多可視が作っていたわよね」

「そう、力のないような女の子が一所懸命に紙を作り本を作っていったのだから私も頑張らなくては、それに最後は・・」

「ストップ!あの作品を多可視は『なろう』で最後まで読んだよね。私はまだだからネタばらしはしないで!」

「あ、ごめん。あの作品は原作もアニメもいいから嵌ったよ」

「声優さんもよかったと言っていたわよね。山登りを楽しむ女の子のアニメの主人公のうちの一人の声優さんだよね」

「そう。それもよかった。あ、横道にそれちゃった。よし、マスクを作ろう!」

「で、どうやって作るの?ガーゼに輪ゴムでもつける?」

「それはちょっといただけないよね。園芸用の不織布を買ってきて脱脂綿でも挟むか?ゴムは髪留めのゴム紐。髪をまとめるようなものがあるよね」

「ゴムはそのほうが輪ゴムよりいいわね。園芸用の不織布って衛生的にはどうなの?大丈夫?」

「うーん、不安はあるよね。洗うか?」

「だったら自分で使ったマスクを洗った方がいいんじゃないの」

「そうだねそのほうがいいかな。しかしどのように洗おう?すぐに使えなくなっても困るよ。当てガーゼも必要かな?」

「洗い方にもよると思うから少し検討ね」


因みにゴムでなくても布にひもをつけて縛ってもいいかなとも思っていた。

しかし同時に異世界に転生して下着に困った女の子がふんどしのような下着を作るという話を思い出してしまってその案はすぐに脳内で却下してしまった。

まあ、復活もあるかもしれないが・・・・。

あ、あの作品もアニメになったよね。

原作とかなり違って残念だったけど。

ふんどしの話はSSだったかな。


お読みいただきありがとうございます。

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