閑話4の4、マスクの神様登場4
フィクションです。
赤・青・灰色・黄色・紫・黒・茶色・緑色・白・・・様々な色の点が表示されている。
さすが大都会。
色々な人たちが色々な病原体を持って歩いている。だから色々な病原体も空気中を浮遊しているわけだね。全国から、いや全世界から病原体になりうる物が運び込まれているわけだろう。
流石、大都市新宿!
「『新型コロナウイルス』の表示だけに切り替えようか?」
「はい、お願いします」
切り替えられて様々な色の点は消えた。今は近くには赤い点はない。
『新型コロナウイルス』はこの周辺にはいないようだ。
いても少しだろう。量が少なければ感染しない・・・はずだよね。
「先ほどの色別の説明は必要かな?」
まあ、なくてもいいけど『マスクの女神』フレーラ様は説明をしたいようだ。
期限を損なわれてもつまらないので説明をお願いしよう。
「覚えの悪い私でもわかるように簡単に説明してください。お願いします」
「また謙遜しちゃって。任せなさい。わかりやすく説明するね。まずは赤が新型コロナウイルス。これはいいよね。新型コロナウイルスにも少し変異しているものがあるようだけどね。青は菌類。キノコやカビの胞子だ。結構多いよね。主にカビの胞子だよ」
「カビはそこら中に生育してるそうですからね」
「そうだね。灰色は各種細菌。これでも病人が出るほどに病原性を持つ物だけだよ。病原性が弱いものや有害でない細菌まで入れたら凄いことになっていたよ」
「そうでしょうね」
「黄色が花粉だよ。紫が鳥インフルエンザウイルス。これも結構いることがあるようだよ。まあ、これも濃度が少ないよね」
「黄色は多かったよね。やはり花粉がいっぱい飛んでいるんだ。服などに付けている人も多いのが花粉だなって感じだね」
「黒は知らない方がいいよ」
「え、教えてよ」
「茶色はインフルエンザウイルス」
「黒はどうなっているの?教えてよ」
「いや、知らない方がいいって」
「そんな。どうして教えてくれないの?そんなに危険なの?」
「うーん、仕方がないなあ。黒は未知の病原体。まだわかっていないはず」
「どういうこと?」
「病原体には宇宙空間から降り注いできた物があるんだよ」
「聞いたことがあるよ」
「黒もそう。1個しか見つけられなかったから大丈夫だと思うけど」
「そうなの」
「黒はよくわからない」
「神様でも?」
「病原体研究の神様に訊いて頂戴」
「わ、わかりました」
神様でもわからない未知の病原体って気になるなあ。
ちょっとこわいけど・・・・。
「続きを言うわね。インフルエンザウイルスはまとめて茶色にしたわよ。次に白色はその他のウイルス。そして緑色はアメーバやゾウリムシなどのあまり影響のない微生物だよ。ただし病原体になる可能性のあるものよ」
「了解しました。ありがとうございます」
「色の設定も変えられるから。またおいおいということで」
「はい!しかし、表示できるのが病原体だけではないんですね」
「健康に影響を与える物はすべて表示しているのよ」
「わ、わかりました」
怖いものがいっぱいあるんだな・・・。
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