閑話4の3、マスクの神様登場3
ローファンタジーです。
『見えるでしょ』
「えーと」
『赤い点が2つ見えているでしょ』
「はい確かに」
『あれが新型コロナウイルスだから』
「そうなのですか」
宙に1個、そして大きな荷物を持った外国人観光客の背中に1個の赤い点があった。
女神さまの説明ではこんな少ないウイルスでは感染はしないらしい。
「いただいた能力は『新型コロナウイルス』を見出す力ですか?」
「半部正解。『新型コロナウイルス』も見えるけど病原体全般を見いだせる能力よ。今は『新型コロナウイルス』に絞ってあるけど」
「他の病原体も見えたらいいのに」
「やってみる」
「お願いします」
病原体が一遍に見えてしまった。その結果・・・・。
「ぎゃあー」
公衆の場で大声をあげてしまった。
場所は甲州街道沿い新宿駅改札前。
周囲の人たちがこちらを振り返る。
恥ずかしい。
なぜ大声をあげてしまったか。
視界一杯に様々な病原体が色分けされて表示されたからだ。
人の服や荷物、空気中や建物の表面、あらゆるところに病原体の存在が表示された。
周囲は病原体だらけだった。
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