4話
<ヒナタ> 種族:亜人 状態:平常 スキルポイント=3
筋力=103 敏捷=19 器用=7 体力=8 精神=9
スキル=剣術2、盾術1、健康な身体1、状態異常耐性1、異世界言語1、収納2、気配察知2、暗視1、怪力2、硬化1、酸の息1、逃走1
未取得スキル=突進、爪撃、噛み付き
未取得スキルを1伸ばすのにスキルポイント1消費、1を2に上げるのに2ポイント消費した。この分だと3に上げるには3ポイント必要になるのだろう。とりあえず今回役に立った怪力を2にしたら筋力が103になった…1Lv毎に50プラスされるのだろうか?あと剣術、収納、気配察知を2にして逃走スキルを1取得してみた。逃走は敏捷+10といった感じだった。こうなると一桁台の能力値を伸ばすスキルが欲しくなるなぁ。
怪力の良いところは筋力が上がっても見た目の筋肉が付くわけでは無い事だ。めっちゃムキムキマッチョボディビルダーみたいな15歳少女って嫌すぎる。
スキルポイントが付いたのは恐らく斑を倒したからだろうけど、未取得スキルはうさたんの逃走が追加された事で倒した相手から何らかの未取得スキルを貰えると考えるのが妥当だろうか。
ぼーっとしつつステータスをいぢっていると纏わり付いてた子供達は寝てしまっていた。それぞれの親が来て子供達を家に連れ帰ると村長が神妙な面持ちでやって来た。
「ヌシさま、まだらのトウバツありがとうございました。こんごはどのようにおスごしになられるのでしょうか?よければこのムラにとどまってはくださりませぬか?」
「あーいやぁー。斑討伐は成り行きみたいなものだから気にしないでくれていいのですがー今後の事となるとちょっと…その、お気持ちは嬉しいのですがー…人のいる街へも行ってみたいのでー…あと、主様は止めてください!」
「そうでございますか。ヌシさ…ヒナタさまがそうおっしゃられるのでしたら、ムリにはおひきとめできませんですじゃ。ニンゲンのマチにつうじるミチまでバギとギラにアンナイさせましょう。ホントウにありがとうございました」
いやーそう丁寧に対応されると、こちらも困ってしまうなー決してこの寂れた集落が嫌だ!とかではないのだけど…本当だよ?どうせ異世界物あるあるで文化レベルは中世ヨーロッパくらいのものだろうし。上下水道完備されているわけでなし、汚物で溢れているに違いない。あー…そう考えたらここを発展させる展開も面白いのかもしれないなぁ。まぁ、それは後にしようっと。まず人と触れ合わないとだね!
その夜は建物の中で眠る事ができた。やはり壁や屋根があると落ち着くね!野宿は嫌だ。集落近くにあった洞穴は肉等、食料品の保存場所として使われているようだ。決して人間の女性が捕まっているような事はなかったとだけ言っておこう。
そして翌日。折角、解体などの学べるスキルがあるのだしバギとギラと共に森に狩りに出た。ふふふ、すぐに出て行くと思ったでしょ?ちゃんと学習できる機会は逃さないのだよ。ワトソン君。それにまた大物が狩れればスキルポイントUPにも繋がるかもしれないしね。
それから数日過ごして分かった事。この辺に猪類の動物はいない事。いるのは兎、熊、狐、あと蛇が多かった。血抜きしてから解体と学習を続け。遂にスキル欄に解体の表示が!スキルポイント消費しなくてもちゃんと学習した事はスキルとして登録されるという事がわかった。まだスキルLv1だけどなぁ。この期間倒し続けた動物達で得たスキルポイントと未取得スキルの表示も増えた。興味深いのは狐の偽装と蛇の温度感知だった。偽装はLv1で器用+10UPで歩いた後など辿った足跡を戻って隠したり、自分の居た位置などを隠す事が出来ることを理解した。温度感知はそのままサーモグラフィの様に視界に反映される物だった。便利だね!
熊にも怪力があれば無双状態だった。ただ一つ気をつけねばならぬ事は硬化のスキル。これ怪力と共にスキルLv上げていかないと殴った後でジーンと痺れる感じがして骨にダメージを受けた。硬化Lvも2にしたら殴っても平気になったし、今後気を付けようと思った。あと硬化って殴る場合だけでなく殴られた時とか筋肉が凝縮される時にも効果があるっぽくて受けるダメージを軽減出来た。
戦闘に入ると斑と戦った時もそうだったけど、ゾーンに入るという状態なのか、それとも複眼の効果なのか相手の動きがゆっくりと見える。回避するのも盾で受け止めるのも余裕でした。
正直、剣術のスキルなどは訓練するよりもスキルポイントでUPさせた方が楽だなぁ。上がると剣の振り方が自然と理解出来るシステムはよくわからないが、助かるのでスキルポイントを惜しまず上げてしまおう。努力や苦労?何それ、美味しいの?楽して強くなる。うん。こうして最強への道を浸進むのだ!
こうしてゴブリンの集落で2週間近く過ごし人の街へと旅立つ事にした。干し肉と岩塩、水を革袋に入れて革袋ごと貰いました!あとはバギとギラに案内をしてもらい街道へと出たのであった。